たのし
banner
tanos112tanos1.bsky.social
たのし
@tanos112tanos1.bsky.social
140字小説とかnoteでショートショートを中心に投稿しております😃こちらでは140字小説を中心に投稿していきたいと思いますので、皆様の毎日の箸休めになってくれたら嬉しいです‼︎
公園で飴をくれ自作の紙芝居を読んでくれる叔父さん。
いつも可笑しなヒーローが困った人を笑わせる。そんなお話。
時々、ヒーローの悲しいストーリーも叔父さんの話術で面白くなる。
そんなある日、叔父さんは「今まで私を笑ってくれてありがとう」ってヒーローが星に帰る話をしてくれた。
#小説ネタ
March 19, 2024 at 12:10 PM
誰かが吐いた言葉が空気になってこの街を生かしている。
たまに深呼吸したり、時々息苦しかったり、そんな言葉が肥やしになって私を作ってて……
どちかといえば感謝してて、私の言葉は綺麗でありたいなって、赤い首輪を付けた灰色の猫におはようって眠たい頭を無視して言葉を掛けてみた朝。
#140字小説
March 17, 2024 at 11:28 AM
今日いったい何人の人がお星様になったのだろう。
あの星はいったい誰に見て欲しくて輝いてるんだろう。

流れ星は燃え尽きて誰かの願いを叶えてる。
きっと優しい誰かの最後のお届け物。

生まれ変わっても幸せになって下さい。
僕はそう流れ星に願った。

#小説ネタ
March 11, 2024 at 12:28 PM
プハッと水面から顔を出すと同時に言葉の雨が降り出す。僕の空想の中では、まん丸満月がくっきり見えるが雨は降ってきて、まるで嵐。

立ち泳ぎしながら両手で掴んで持てなくなったら、口の中に入れ一つもこぼさない様に足掻く。

そして、文字をテーブルに並べ、できた文章が凄く繊細で美しい。
#小説
March 9, 2024 at 9:52 AM
送られてきた綺麗な風景の写真より、その風景を見た君がその時どんな顔をしているのか?の方が僕は見たい。

#小説
#恋愛
#一行詩
March 6, 2024 at 1:45 PM
満月の空。
月明かりに照らされ、刷毛で履いたような薄い鼠色の雲。

今日の呑みの相手は1匹の太った猫。
公園で2人仲良く鯖缶を食べる。

近寄っては離れ、近寄っては離れ、お腹いっぱいになったら丸いお尻を揺らして暗闇に消えて行く。

猫も夜空も今日の僕には心地良い丁度の距離。

#詩
#小説
March 5, 2024 at 1:27 PM
傘から滑り台を滑る子供みたいに落ちる雫。地面の大きなプールからスニーカーに跳ねる子供達。
空は透明の斜線が沢山入って、黄色い靄の月はバター餡みたいな濃厚な甘さ。
前は大きな2つのオレンジと後は赤いトマトが2つ1セットになって道を走ってる。

1人でいる時の僕の思考はいつもこんな感じ。

#小説ネタ
March 4, 2024 at 12:08 PM
昨日の失恋に季語も枕詞も今の私には付けれない。
時間が経てばいつかの私のその時の瞬間の私が謳ってくれるかも知れない。

ひさかたの……なんてお洒落な枕詞で謳ってくれるはず。

涙で靄がかかる茜さす夕日を見ながら、いつかの私の下手な言葉の為にその風景を記憶した。

#小説ネタ
#俳句
#短歌
March 3, 2024 at 11:32 AM
リュウグウノツカイが浜辺に打ち上げられ、鯨は孤独を低い歌に込め広海を彷徨う。

浜辺を歩く僕はスニーカーに入った砂を愛しく思い波を背に今日も家に帰ろう。

幾歳月、何処かで嘆く悲しみも何処かで育む喜びも時間の波が行ったり来たり、波折り重なり想いを攫う。
#小説ネタ
#ショートショートネタ
February 29, 2024 at 10:45 AM
君はいつも友達とお店で食べた後のお皿の写真を送ってくる。

僕が「今日は何を食べたの?美味しかった?」って聞くと「気になるなら今度一緒に食べに行こうよ」ってお決まりの様に返事が返って来る。

助手席で今君はお腹を空かせて二ヒヒっと笑ってる。

今日は何処に行くのかな?

#140字小説
February 25, 2024 at 1:18 PM
【キラキラネーム】
RPGが好きな妻と僕の間に念願の子供ができた。

「名前何にする?」

僕が聞くと妻は一瞬考え紙にでかでかと『冷子』っと書き「女の子ならヒャダルコってどう」っと目を輝かせながら言った。

話し合いは子供の名前から妻のゲームは一日一時間までと制限する話へと変わった。

#140字小説
February 23, 2024 at 1:20 PM
読書が好きな僕。特に宮沢賢治。
塾帰り、声を掛けられ座る川原のベンチ。
隣には雲の様な白い肌の初めての彼女。

「あっ。クラムボン」
指差す先には大小二匹の兄弟蟹。
「蟹はクラムボンじゃないよ」
僕が少しかぷかぷ笑うと膨れる彼女。
それから僕らは愛の大きさをぷかぷかと広い空の土俵で競った。

#小説
#宮沢賢治
February 22, 2024 at 1:37 AM
僕の人生を24時間としたら君との時間は多分6分半くらい。
霞草が付いた日傘をさしてすれ違った君の上には鱗雲。
君が煙雨になって、僕の視界を白く覆ってから幾何かの時間を君との思い出に注いで最近やっと濡れた服が乾きそうです。

こちらの天気は少し涼くなりましたが、そちらの天気どうですか?

#小説ネタ
February 21, 2024 at 10:23 AM
貴女に手紙を認めているのは、茫漠とした貴女への気持ちが膨らむのを文字一つ一つに込め、苦しい気持ちに茶を濁す事によって蓋を閉め、時が過ぎるのを一秒一秒じっと耐え忍ぶ為であり…
しかしながら、この恋文を一目貴女に読んで頂きたいと思うこの気持ちはきっと、私の内の巣くう天邪鬼がそっと私の心の一番薄い部分を鋭利な針で突いてくるからだと感じております。

#恋文
#小説
February 20, 2024 at 2:35 PM
リュウグウノツカイが浜辺に打ち上げられ、鯨は孤独を低い歌に込め広海を彷徨う。

浜辺を歩く僕はスニーカーに入った砂を愛しく思い波を背に今日も家に帰ろう。

幾歳月、何処かで嘆く悲しみも何処かで育む喜びも時間の波が行ったり来たり、波折り重なり想いを攫う。
#小説ネタ
#ショートショートネタ
February 18, 2024 at 12:34 PM
リュウグウノツカイが浜辺に打ち上げられ、鯨は孤独を低い歌に込め広海を彷徨う。

浜辺を歩く僕はスニーカーに入った砂を愛しく思い波を背に今日も家に帰ろう。

幾歳月、何処かで嘆く悲しみも何処かで育む喜びも時間の波が行ったり来たり、波折り重なり想いを攫う。
#小説ネタ
#ショートショートネタ
February 17, 2024 at 10:35 AM
私は生まれる前、人格と体が離れていました。
そして、私の人格は沢山の選択肢の中から私の体を選び……私の体は沢山の選択肢の中から私の人格を選びました。

私はそうした相思相愛のもと、一つになった私です。

だから、また離れ離れになるまで私は私を好きで居続けて欲しいです。

#小説ネタ
February 15, 2024 at 10:54 AM
「見てて。」
adidasの白の新品のスニーカーを履いて、水たまりに入る彼女。
「いいの?新品じゃん」
「いいの。いいの。今、これがやりたいの」ってゲラゲラ笑いながら泥水のステージで踊ってみせる。
「くる?」
「うん…」
彼女が差し伸べる手を掴む。
彼女はまた一つ僕を子供に戻した。

#小説
#ショートショート
#ネタ
February 13, 2024 at 4:39 AM
流れ星の雨が降る日、彼女にプロポーズをした。
彼女は「生命線短いけどいいの?」
っと左手を差し出した。
「いいよ。僕が先に行ったら君は寂しいじゃんか」っと彼女の左手薬指に指輪をはめた。
「やっぱり優しいね」って僕の長い生命線に手を重ねた。
あれから40年。妻は今日も元気です。

#140字小説
February 12, 2024 at 12:12 PM