自重気味に話すこいしの口は笑っていても、手の震えまでは誤魔化しきれていない。
確かに自分は付喪神…ではあるが、神とは名ばかりの妖怪の類で、こいしとなんら変わりはないと思っている。しかし、本人にとってはそうではないらしい。いつもは、こころちゃんだって妖怪じゃんーと軽口を叩いているこいしだが、目の前にいるこいしの瞳からは寂しさと諦めが揺らめいているような気がした。
自重気味に話すこいしの口は笑っていても、手の震えまでは誤魔化しきれていない。
確かに自分は付喪神…ではあるが、神とは名ばかりの妖怪の類で、こいしとなんら変わりはないと思っている。しかし、本人にとってはそうではないらしい。いつもは、こころちゃんだって妖怪じゃんーと軽口を叩いているこいしだが、目の前にいるこいしの瞳からは寂しさと諦めが揺らめいているような気がした。