こいここ場面切り取りSSでした

「…確かにこいしの孤独を私は理解できない。それでも、」
私は、こいしのことをまっすぐに見つめる。
「それでも、少しでも理解るように。他ならぬ私自身がこいしのことをもっと知りたいし、ずっと一緒にいたいんだ。」
独りじゃない、私がそばにいる。その思いを少しでも伝えたくて、自分の手をこいしの手にそっと重ねた。
「どうして…」
どうしてって、それは⸺⸺そんなの決まってる。
「私がこいしのことを…好き、だから…。」