るね(René)
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マグリットとラリックとラコステ、それに怖い小説全般が好きな人
待避所として作ってみた
表題作のみ読んで以後放置していた『猫町 他十七篇』(萩原朔太郎/岩波文庫)をこの機会に引っ張り出して #読了 。短編小説3、散文詩13、随筆2の構成。短編「猫町」と「ウォーソン夫人の黒猫」は、解釈は様々あるだろうけれど純度の高い怪奇幻想小説かと。散文詩に含まれる「虫」もニューロティックな掌編のようでもあり不穏さが何ともいい。その他の散文詩も漂う陰鬱さが現在の自分の心境にぴたりとハマる感覚があった。
#日本怪奇幻想読者クラブ
May 5, 2024 at 5:29 PM
『十三階の女(現代恐怖小説集Ⅰ)』(F.グルーバー他/早川書房)。ポケミスと同じ版型でサスペンスシリーズと銘打ったアンソロジーの1冊目。幽霊譚に呪い、SFホラーに奇妙な味、作家陣もブラッドベリにブロック、スタージョン、コリアら多彩なラインナップ。1963年刊。
#読了
#日本怪奇幻想読者クラブ

収録作は全11編。以下手短に。

・探検旅行で必要な蒸留器を買い求めるため大型デパートを訪れた探検家が、案内された13階売場の美しい女性店員に心を奪われる(F.グルーバー「十三階の女」)。定番の“存在しない13階フロア”テーマ。ホテルがよく舞台になるが今作は大型デパート。(続→
April 15, 2024 at 1:10 PM
『パンダの丸かじり』(東海林さだお/文春文庫) #読了 (してた)。実は本書が東海林センセーの文春文庫での記念すべき100冊目。週刊朝日でのこのシリーズの連載も36年というのだからとにかくスゴい。
内容は無論安定の楽しさ面白さなのだけれど、今回巻末の解説を書いた春風亭一之輔師匠の「東海林さだおと上野のパンダは“いて当たり前”と思ってない?」の一言にうむ確かに、と頷くばかり。東海林センセーも来年には米寿を迎えられるのだものなぁ。近年は大病もされてるが、まだまだお元気でいていただきたいもので。
March 26, 2024 at 3:28 PM
『エステルハージ博士の事件簿』(A.デイヴィッドスン/河出文庫) #読了 してた。

20世紀初頭、東欧のある架空の帝国を舞台に、博覧強記の医学、法学他"何でも博士"のエステルハージが遭遇する奇妙で不可思議な事件や騒動の数々と、その顛末を描いた連作短編集。1976年の世界幻想文学大賞(短篇集・アンソロジー部門)受賞。
……タイトルの"事件簿"、帯の"博覧強記の名探偵"という文言に、一見超自然的、非合理的な事件を、エステルハージ博士がゴーストハンターよろしく知識と知力を駆使して謎を解明、合理的解決に導く快刀乱麻の活躍……なんて内容をつい予想してしまうが、さにあらず。
#日本怪奇幻想読者クラブ
March 21, 2024 at 5:16 PM
『綺堂随筆 江戸に欠かせぬ創作ばなし』(岡本綺堂/河出文庫)#読了 。江戸ことばから怪談、歌舞伎論、さらに“半七捕物帳”誕生のきっかけとなった人物との邂逅まで書かれた随筆集。とにかく小気味良く読み易い文章で、百年前を生きた人物が書いたものとつい忘れそうになる。
#日本怪奇幻想読者クラブ

岡本綺堂と聞くと『半七捕物帳』あるいは『青蛙堂鬼談』をはじめとする怪談、さらに欧米怪奇幻想作品の翻訳など作家、翻訳家としての印象が強いのだが、巻末の年譜を見ると劇作家(新歌舞伎)、戯曲家としての仕事も非常に多作だったことがわかる。
March 14, 2024 at 4:53 PM
『ロンドン幽霊譚傑作集』(夏来健次編/創元推理文庫)を買って来た。『英国クリスマス幽霊譚傑作集』がなかなか読み応えあったので、続いてのこれも期待大。

……こうして創元推理文庫の積み本も順調に増えている、ってね😓
February 29, 2024 at 1:27 PM
神保町🍛&☕+古書店巡りより先程帰宅。寒い☔の中参加の、皆さんお疲れさまでした。。
神保町で初🍛、美味でした😋

今日は様子見コマンドを複数回発動の結果、収穫は『戦慄のハロウィーン』(A.ライアン編/徳間文庫)の1冊のみ。これで今年のハロウィーンの課題図書は決まった(←気が早い)
#今日買った・届いた本を紹介する
#日本怪奇幻想読者クラブ
February 25, 2024 at 10:51 AM
『ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語』(編著】株式会社闇/河出書房新社)読了 。これが含まれるシリーズ「14歳の世渡り術」の対象読者層が中学生以上なので、内容も若干の手心が加わった感はあるものの、執筆陣は言うなればオールスターの第1戦のスターティングオーダー級で、とてもジュニア向けとは侮れない。掲載作を5W1Hにカテゴライズし、編者が各々の作品後に添えられた解説もなかなか面白かった。
December 29, 2023 at 3:31 PM
今日買った本。『生贄の門』(M.ロウレイロ/新潮文庫)と『汚れた手をそこで拭かない』(芦沢央/文春文庫)の2冊。
ロウレイロは『最後の乗客』が個人的に何か物足りなかったのだけど今回はどうだろう?あと、翻訳ものの新刊なのに税抜価格が¥1,000切っててちょっと驚く。
芦沢央は『火のないところに煙は』がモキュメンタリー調の連作怪談で面白かったので、新刊コーナーで『生贄の〜』の隣に積まれてたのを買ってみた(直木賞候補作だったとは知らず……)。
November 30, 2023 at 3:33 PM
『乱歩アムネシア 二十一番目の人格』第1巻を読了 。二十重人格を発症して失踪した父(怪人二十面相)を、一人娘のマユミが捜す―というのが基本のプロット。
乱暴な括りをすればパスティーシュと言えるのかもしれないが、オマージュや単なるパロディでもなく、乱歩の猟奇と奇想を駕籠真太郎の奇想がさらに再構成させたことで、ブラックユーモアに溢れた何ともシュールな作品世界に仕上がっている。
各話タイトルが乱歩作品の題名になっているのをはじめ各所に小ネタが満載、一方でこの漫画家としてはエログロはかなり抑え目(各話扉絵は人を選ぶ、かも)。そろそろ話にも決着が付きそうな気配だがまだ続く模様。第2巻は気長に待つ、か。
November 24, 2023 at 1:42 PM
『乱歩アムネシア 二十一番目の人格』(駕籠真太郎/コアマガジン)
@三省堂書店アトレ秋葉原1。

20年程前にこの人の『喜劇駅前虐殺』『輝け!大東亜共栄圏』の2冊を興味本位で買ったはいいが、内容が怖いとか不快とかでなく、それこそ名状し難い薄気味悪さを感じてすぐに知人に譲ってしまったことがあった。それ以来カゴシン作品には手を出さなかったのだが、これはなかなか面白かったですよ、との“奇妙な世界”さんのオススメの言葉に乗って、購入。

帰りの中央線車内で読むのはさすがに気が引けた😓
November 23, 2023 at 12:01 PM