詩誌 回生
banner
shishikaisei.bsky.social
詩誌 回生
@shishikaisei.bsky.social
 前橋の中村と大河原の小熊昭広の2人の詩誌です。このアカウントは小熊が運用しています。印刷部門に毛萱街道活版印刷製本所があります。
 日記は1日過ぎるとリンク先のデータが消えます。
日記

2025.12.08  あれがミズキの木と思った時にはすでにミズキは自由を失い他の何にもなれないで苦しむことになる。誰にも知られず、誰にも悟られず、太陽の日に当たり、月の雫を受け、静かに根を伸ばし、葉を茂らせ、枝を天に突き刺し、それがなにかもわからないままに、わたしと平行に交わることなく息づく。わたしは取り残されているのか、それとも余計な後始末をしているだけなのか。詩に自由を求めてきたが、自由ということを正面に据えた時点で、わたしは自由を失い、なにかに囚われているのだろうと思う。今日も土手にゆきマルと散歩。ここ数日、晴れた空が気持ち良い。…
日記
2025.12.08  あれがミズキの木と思った時にはすでにミズキは自由を失い他の何にもなれないで苦しむことになる。誰にも知られず、誰にも悟られず、太陽の日に当たり、月の雫を受け、静かに根を伸ばし、葉を茂らせ、枝を天に突き刺し、それがなにかもわからないままに、わたしと平行に交わることなく息づく。わたしは取り残されているのか、それとも余計な後始末をしているだけなのか。詩に自由を求めてきたが、自由ということを正面に据えた時点で、わたしは自由を失い、なにかに囚われているのだろうと思う。今日も土手にゆきマルと散歩。ここ数日、晴れた空が気持ち良い。  午前、五号活字をすだれに戻す作業。なんとか二百文字程度を戻す。それから何をしていただろうか。そうだ、詩誌のあとがきを書き直す。それから4キロ走る。昨日の走りの筋肉痛が残っている。昼前、マルをシャンプーに連れてゆく。午後、午睡。久しぶりの昼寝。起きて、マルを迎えにゆき、そのまま土手に向かう。散歩。一日中、Balming Tiger を聴いていた。  詩1篇を書く。
www.poetic.jp
December 9, 2025 at 12:19 AM
日記

2025.12.07…
日記
2025.12.07  この頃、毎日朝と夜に繕いごとをしている。朝、一番最初に染みのついた汚れた場所を見つけ、それをハサミで取り除く。舞い上がる塵や埃を、窓を開けて外の空気を中に入れ、吐き出す。そして、虫食い状態になったものを一旦別な場所に仕舞う。夜、寝る前に、それを取り出して虫食いの穴を、他所にある綺麗なものを持ってきて、穴の形にちょうど合う大きさのものを選び、充てがい、透明なテープで貼り付ける。何度もそんなことをしていると、場所はテープだらけになり、透明に光る部屋が出来上がる。わたしはその中で毎日の生活をしている。今日も、マルと散歩。土手にゆく。綺麗に晴れ上がった日。体操をしたくなる。マルはいつもゆおりも身軽になり、元気。  午前、詩誌の見返しの紙を考える。棚から紙の見本帳を取り出したり、以前に竹尾で買った用紙を見たり、いろいろと考える。一番にはプライク-FS<103kg>レッドを考えていたのだが、どうも値段が高い。そこでタントとかも検討するも、最終的には NTラシャに落ち着く。これだと色がたくさんあるし、用紙の質感もいい。注文を終え、それから走る。土手の遊歩道のコースを新しくできた大橋まで行き、帰る往復のコース。それで4キロと少し。午後、四肢の誤植の修正作業。切り貼りで漢字の「三」の上に漢字の「十」の文字を貼る。思ったよりも作業が捗り、50枚を1時間程度で終える。  夕、マルと散歩。今日は児童公園を一周。よろめくことが多いが、しっかりと彼は歩く。
www.poetic.jp
December 8, 2025 at 12:02 AM
日記

2025.12.06  昨日、あれほどに美しかった月はどこに行ったのだろうか。土の中に潜ったらしいのだが、大地との境を足踏みをしてもどこからもそれらしき音は聞こえてこない。東の空が赤く頬を染め、黒い雲が周りを覆っている。これから、今日1日どう過ごせばいいのだろうかと、考えるが、過ごし方を決めるにも頼りになるのは周りに張り巡らされた大地と空とその間を行き交うものばかりなので、なにも決められない。わたし自身はどうかと言われれば、目まぐるしく変わる時間の距離に追い立てられて慌ただしい。今日も、土手に向かう。マルが・・・。いつものようであることを願う。…
日記
2025.12.06  昨日、あれほどに美しかった月はどこに行ったのだろうか。土の中に潜ったらしいのだが、大地との境を足踏みをしてもどこからもそれらしき音は聞こえてこない。東の空が赤く頬を染め、黒い雲が周りを覆っている。これから、今日1日どう過ごせばいいのだろうかと、考えるが、過ごし方を決めるにも頼りになるのは周りに張り巡らされた大地と空とその間を行き交うものばかりなので、なにも決められない。わたし自身はどうかと言われれば、目まぐるしく変わる時間の距離に追い立てられて慌ただしい。今日も、土手に向かう。マルが・・・。いつものようであることを願う。  のんびりしようと思う日。午前、昨日のワークショップで詰め込んだ荷物を車から取り出し、工房に入れる。それからしばらくして焙煎を行う。これまで行った焙煎のうち13回目の焙煎が一番うまく行っている。その13番目のレシピを見ながら、強火から中火に火の勢いを落とすタイミング、中火から弱火、弱火から火を落として予熱で焙煎するタイミングを慎重に見極めて行う。そして最後に豆の色を見ながら思った焙煎になるように行う。今回は、上出来だった。味はわからないが。午後、午後2時からの臘八接心会に参加。参加者3名。座禅を終えて30分ほどお茶をいただく。家に帰り、少しの時間で詩誌の誤植を貼り付けで修正するための9ポイントの「十」を大量に印刷をする。  夕、マルと散歩。土手に向かう。寒いけれど風がない気持ちの良い日。
www.poetic.jp
December 7, 2025 at 12:47 AM
日記

2025.12.05  朝から慌ただしい。…
日記
2025.12.05  朝から慌ただしい。  午前9時過ぎスローバブックスに到着。いつものようにジャムさんにご挨拶をする。ジャムさんは、いつもは近寄ってくるが、今日は奥野パドッグの前で立ち止まって動こうとしない。寒いからなのだろうか。わからない。それから作業の事前の準備を行う。今日は、参加者がお2人なのでいつもより気が軽い。慌てることがない。午前十時予定通りの時間にスロースターと。そうか、来年のワークショップのテーマは「スロー」にしよう。昼にみんなで掘り炬燵で昼食。スローバブックスさんに毎回提供していただく玄米おにぎりと、地元の(と言っても、遠くの山奥にある)豆腐屋さんの豆腐を味噌漬けにした漬物?(チーズみたいなコクのある味がする。美味!)、それと丸森名物の干し柿(種のない小さな品種のようです)をいただく。午後1時再開。ここまで順調です。午前は、H さんのメーっセージカードづくりは凸版2枚をメタルベースに貼り付け、それをそれぞれ順番に印刷をする。I さんは、五号活字で文字をならべ、それを印刷し、文字の並びを少し変えて、午後に再び印刷をする手順。・・といった感じで午前を終え、午後再開。午後は、H さんの絵に言葉を印刷。すごっく順調です。I さんは、午前に真ん中にカードの印刷をしたものを行間を狭めて端に印刷をする。最後に、わたしが8ポイントの活字で伊藤さんの言葉をタグに印刷。順調に午後3時には終える。それから後片付けをして午後4時に帰路に着く。  夕、マルと散歩。夕暮れ時の土手。白鳥が隊列を作って、次々と戻ってくる。日が暮れて、羽を広げ、細くなった鳥りは、影しか見えない。   2025.12.04  今年初めての雪。未明にリビングの奥のベランダへの戸を開け、外を見る。するとポタポタと大きな雪が落ちている。久しぶりに見たせいか、街灯に浮き上がる白い落下物がゆっくりと落ちてゆく、そのあり様を見ていると心が落ち着いてくる。どうしてだろう。煩わしういことがたくさんなるのに、どうして心が落ち着くのだろう。道に降りた雪はすぐに溶けている。だから、雪で街の風景が白くなったわけでもないのに、わたしの中では、さも白い色が一色になっているようだ。寒いのに、冷たいのに、ひんやりするのに、面倒なのに、厚着しなければならないのに、気持ちが落ち着く。今日もマルと土手にゆく。河原は雪でまだら模様になっている。  終日、ワークショップの準備。  夕、マルと散歩。今日も土手。
www.poetic.jp
December 6, 2025 at 12:45 AM
日記

2025.12.03…
日記
2025.12.03  海の近くに住んだことがない。あの繰り返しやってきては去ってゆく波の音を聞いてはいない。空と同じ大きさに広がる果てのない水の塊を見るたびに、こんな景色を見ながら過ごせていたら、違う生き方をしていただろうかと考える。しかし、いまのわたしにとって、違う生き方をしすると思えるほどに海は強くない。言葉や人を欺く映像としての海しか知らない。そんな海にしか強い記憶は残っていない。嫌な思い出とは違うけれども、肯定できる思い出とも違う。頭の中で出来上がった海を海と言えるほど海は私の中で正直ではない。異物とも違う。「海を見にゆこう」なんて一度も思ったことがない。今日も土手に行き、マルと散歩。マルはすぐに乗ってきた車に近づき、帰るという。  午前、明後日のワークショップの準備。凸版を貼るメタルベースを揃ええる。出来上がってきた樹脂版を貼るために10センチ角くらいものを2つ用意する。適当な大きさのメタルベースがないので、いらなくなった樹脂版が貼ってあるメタルベースを使うことにする。樹脂版を剥がすと、糊が付着しているので、それを綺麗に取り除くために粘着剤剥がしのスプレーを拭く。昼食を挟んでそのままにして、午後に綺麗にしようと思う。午後、メタルベースを綺麗にして揃える。その後にワークショップに必要な活字やチェースを用意する。本格的な準備は明日にしようと思うが、どうも頭がぼんやりとしていて、まとまりがつかない。  夕、マルと散歩。土手に向かう。夕暮れの土手、白鳥がたくさん隊列を作り、戻ってくる。寒くなったので、また戻ってきたのだろうか。わからない。マルは飛ぶ動物への興味はあまりない。臭いを探して下を向くマルと空を飛ぶ鳥。鳥は「鳥り」と書きたいと思った。  夜、ワークショップの準備リストを作る。やっと、やる気になる?かも。
www.poetic.jp
December 4, 2025 at 1:20 AM
日記

2025.12.02…
日記
2025.12.02  朝の身支度を終え、どこを歩こうかと思う。迷う日もあれば、明確にあそこを歩きたいと思う日もある。何がどう違っているのか、わかろうとも思わないけれど、迷いがないことはとても生きらやすいことだと感じる。その通りのことが事として進むと、尚更清々しく思えてしまう。迷う日はマルに決めてもらうのだが、そうなるとわたしの気持ちは無視される。彼に従わなければいけない。忍耐が必要になる。そうこうしているうちにどうでもよくなってしまう。昨日の暑さが影響しているのだろうか、外に出て耳を澄ますと聞こえてくる白鳥の啼き声が全く聞こえてこない。そんな音のない児童公園を一周する。公園の向かいの家にの壁に白いクリスマスのイルミネーションが吊り下がられている。  母屋で詩誌の折りの作業。19枚を二つ折りにして綴じて76頁になる。その19枚掛ける約50枚を折る。奥付けのページのみまだ印刷が終わっていない。金策の目処がついたら、見返しの容姿を発注する。それから本格的な製本作業に入る。午後、山茶花忌。鈴木さんと亀之助の墓に参じる。なんのために墓があるのだろうと思う。勝手なことをしたことを亀之助に詫びる。家に帰り、再び折りの作業。半分を終えた辺り。  夕、マルと散歩。土手に向かう。今日も白鳥はいない。川の反対側の向こうを走る東北本線の客車の灯りが、黄色だったり白だったりする。しばらく電車に乗っていない。
www.poetic.jp
December 3, 2025 at 12:35 AM
日記

2025.12.01…
日記
2025.12.01  USB-Cケーブルが小文字のエルを模した曲がり方で進んでいる。先にはパソコンの差し口があり、その反対側には黄色く点滅した蛍がいる。あたりが暗くなるとその光は一層増殖し、部屋の全体を照れし出す。私の顔は半分だけ黄色く光り、その反対側にはエルに巻いた白いケーブルが見える。部屋の中に音はない。コトンとものが落ちても、過去の記憶が音を再生しているだけで、本当のいまの世界は聴覚を必要としない。それと同じく、蛍の明かりが消えると、真っ暗な世界が現れ、視覚も必要としない。そうやって、少しずつ消えてゆく感覚を確かめている。今日もマルと散歩。土手にゆく。月曜日なのだろう。人がいない。白鳥が川の水の流れを受け止めている。もがき苦しむ脚を思う。  ワークショップの準備。ほんださんの画の凸版製作のためのデータの製作をフォトショップで行う。画像補正メニューの中の2階調で数値126を選択して出力する。それからネットのデータ保存サービスを使って製版屋さんに製作を依頼する。次に、工房に入ってもうひと方のテキストを8ポイント、9ポイント、五号の明朝活字で揃える。それからバラの剪定。といっても、工房の東側のつるバラの葉を落とすだけ。全部は落とせなかった。午後、サミーポール氏が来るというので、了解する。急いで焙煎作業を行う。やはり気持ちが焦っているので、少し焦がしてしまう。サミーポール氏とはいつもの雑話。帰路、ポシェットを喫茶店い置き忘れる。  夕、マルと散歩。土手にゆく。誰もいない。白鳥もいない。暖かかったせいだろうか、みんなどこかに行ってしまっている。帰る間際に、2、3羽帰ってくる。暗くなっているので、飛行している姿は認識できず、川面に着水する姿となって急に現れる。
www.poetic.jp
December 2, 2025 at 12:40 AM
日記

2025.11.30  ミズキの葉はすっかり落ちて、残った枝にはもうすでに小さな赤い突起の芽が映っている。そうか、次の年の芽吹きの準備はすでに終わってるらしい。また、あの蝶々の羽ばたきのような黄緑色の世界がやってくる。その前に雪が降り、強い風が吹き、枝葉がガラス窓を打つ、そんな季節を通り越す。想像ができない今年の冬の生活。マルは冬を越せるのだろうか。春を迎えられるのだろうか。わからない。今朝もマルト散歩。久しぶりに児童公園を一周。だいぶ足腰が弱くなっている。…
日記
2025.11.30  ミズキの葉はすっかり落ちて、残った枝にはもうすでに小さな赤い突起の芽が映っている。そうか、次の年の芽吹きの準備はすでに終わってるらしい。また、あの蝶々の羽ばたきのような黄緑色の世界がやってくる。その前に雪が降り、強い風が吹き、枝葉がガラス窓を打つ、そんな季節を通り越す。想像ができない今年の冬の生活。マルは冬を越せるのだろうか。春を迎えられるのだろうか。わからない。今朝もマルト散歩。久しぶりに児童公園を一周。だいぶ足腰が弱くなっている。  午前、詩誌の製作。目次の印刷。昨日からなんとなく感じていたが、あの縦行と横行の目次の組版は、別々の頁に印刷をした方がいいと思う。それを実行する。縦行は、「羽根が生えた ほか3篇」の3篇には「羽根が生えた」が含まれないので、数字を一つずつ減らす。それと横行では「Kane-san」の二つ目の「a」がインクが詰まっていて印字が汚く印刷されているので、他の新しい活字に変える。また、試し刷りをしていたら、最初の「poem」の「p」の活字がおかしいことに気づく。活字の下半分が潰れていた。それも取り替える。早く印刷を終え、外出。クロネコヤマトでサミーポール氏へ出来上がった『過去をつなぐ橋』第24話を送付。それと一緒ににしやまみ〜たろうさんへ名刺200枚を送る。帰路、町の図書館へ寄り、借りていた本クロード・レヴィ=ストロース、大橋保夫(訳)『野生の思考』を再度借りる手続きを行う。延々と続く野生の思考。飽きずに読めるだろうか。午後、なにをしていたのだろうか。わからない。  夕、マルと散歩。夕陽が綺麗だろうから、また土手に向かう。太陽はそれほどでもなかったが。空気が澄んでいた。
www.poetic.jp
December 1, 2025 at 12:35 AM
日記

2025.11.29  灰色に染まったビルが、これが元々の色なんだと思っている。そこに住む人も、ビルの前にある道を通る人も、歩道橋で信号待ちをして見上げた先にあるビルを眺めている人も、そのことには気づいていない。そのうちの誰かが、無くした。なにを無くしたのか彼は知らない。けれど、確実になにかを無くしている。その灰色のビルを見たときに気がついた様子だ。始まりというものが、際限のない入れ子状態になっていることになんとなく違和感を持っているということなのかもしれない。これからマルと散歩に出かける、その前。…
日記
2025.11.29  灰色に染まったビルが、これが元々の色なんだと思っている。そこに住む人も、ビルの前にある道を通る人も、歩道橋で信号待ちをして見上げた先にあるビルを眺めている人も、そのことには気づいていない。そのうちの誰かが、無くした。なにを無くしたのか彼は知らない。けれど、確実になにかを無くしている。その灰色のビルを見たときに気がついた様子だ。始まりというものが、際限のない入れ子状態になっていることになんとなく違和感を持っているということなのかもしれない。これからマルと散歩に出かける、その前。  明るい日。午前、バラの剪定。工房の南西側に這っているつるバラの葉を落とす。それから、近くの土手を早足で歩く。午後、焙煎。2ハゼが始まったときに火を落とし、それから余熱で焙煎機を回した。最後の作業に、少し時間を長くかけすぎたので、思ったよりも先に進んでしまったようだ。悪くはないが。午後2時から母屋のテレビの前で目次の組版をしながら、ベガルタ仙台の試合を見る。今年のチームはこれだという点を取る形が作れなかったのが順位を昨年から落とした要因だと思う。試合後、工房に入り、目次の製作。さっき組版を作った日本語の文字組みを前に作った欧文の文字組と合わせて印刷をする。一つの版にしようと思ったが、面倒なのでやめた。でも、2版で印刷をすると、どうしても水平垂直が曲がずいれているように思えてしまう。  夕、マルと散歩。土手にゆく。白鳥の飛来がない。
www.poetic.jp
November 30, 2025 at 12:06 AM
『木槿通信』第75号(抜き刷り号)の実店舗配布について

 尾形亀之助『障子のある家』初版本のことを特集した吉田美和子さんの個人誌『木槿通信』第75号(抜き刷り号)については、オンラインストアでの配布のほかに実店舗での配布を行います。  以下の書店で配布をしています。配布価格及び配布の方法については、それぞれの書店さんにお任せしておりますので、ご確認の上、入手してください。 * 開風社 待賢ブックセンター(京都) * カモシカ書店(大分) * 曲線(仙台)  ---- 今後増える予定です。 nao,オンラインストアでの販売再開は12月の第2週を予定しております。
『木槿通信』第75号(抜き刷り号)の実店舗配布について
 尾形亀之助『障子のある家』初版本のことを特集した吉田美和子さんの個人誌『木槿通信』第75号(抜き刷り号)については、オンラインストアでの配布のほかに実店舗での配布を行います。  以下の書店で配布をしています。配布価格及び配布の方法については、それぞれの書店さんにお任せしておりますので、ご確認の上、入手してください。 * 開風社 待賢ブックセンター(京都) * カモシカ書店(大分) * 曲線(仙台)  ---- 今後増える予定です。 nao,オンラインストアでの販売再開は12月の第2週を予定しております。
www.poetic.jp
November 29, 2025 at 12:34 AM
日記

2025.11.28  冬に近づくとデンパサールの空気を思い出す。一気に押し寄せてくる密度の高い空気の塊。生温い壁。わたしを取り囲む家や畑や田んぼが、遠くで光っている。夏を懐かしんでいるわけではない。古い時代を懐かしんでいるわけでもない。わからない風が南から吹いてくる。インド洋を見ても、ただ生温かい。遠くにある景色は、いつもデンパサールの空気や風景を思い出させる。今日も、土手に向かう。マルと散歩。白鳥は、ずっと川下にいる。風が強い日。…
日記
2025.11.28  冬に近づくとデンパサールの空気を思い出す。一気に押し寄せてくる密度の高い空気の塊。生温い壁。わたしを取り囲む家や畑や田んぼが、遠くで光っている。夏を懐かしんでいるわけではない。古い時代を懐かしんでいるわけでもない。わからない風が南から吹いてくる。インド洋を見ても、ただ生温かい。遠くにある景色は、いつもデンパサールの空気や風景を思い出させる。今日も、土手に向かう。マルと散歩。白鳥は、ずっと川下にいる。風が強い日。  午前、家の中のことをする。買い物に行ったり、孫に送るクリスマスのものを包装して段ボールに詰め込んだり。いろいろなことがいろいろなかたちと一緒に合わさってゆく。綺麗に合わさることなんか一度もないけれど、柔らかくて気持ちの良さそうな緩衝材が出てきたら、少し楽になる。午後、武田こうじさんの展示を見に喫茶frameにゆく。知った人に出会うも、自分は呆然としていた。人に会うのが嫌になっている。帰路、曲線へ。書いたかった本イ・ジェニ『夜明けと音楽』を買う。市村さんの展示のために作った栞のヤレが残り一つになっている(びっくり!)。テイクアウトのコーヒーを手に持ち、歩いて駐車場に向かう。途中で少し飲みたくなる。駐車場の屋上から見る街の景色が武田さんの展示の空間に見えてくる。おかしなことだ。  夕、マルと散歩。風が強いので、住宅地の中を歩く。上空を風に飛ばされながら滑走する白鳥がくるくると隊列をくねらせながら飛んでくる。いくども、いくども飛んでくる。どういうわけか大きく足踏みするわたし。呼応したのだろうか。  武田さんの展示を見て、言葉の始まりの景色を思った。
www.poetic.jp
November 28, 2025 at 8:59 PM
日記

2025.11.27…
日記
2025.11.27  いま、目の前をヒヨドリが横切った。ガラス板1枚を挟んだ窓の外をわたしは見ている。また何かの影が動いた。すばしっこい鳥も卵を抱くのだろうか。赤い実。いつの間にかミズキの実はみな食べ尽くされ、焦茶色の葉が変えに揺らいでいるだけの景色になった。青々としているのは棕櫚の楓を大きくしたよう葉のみになった。そのシュロの葉にミズキの焦茶色の枯葉がぶら下がってている。葉の付け根の赤い臍の緒がくるりと回転して、シュロの棘のある葉に引っかかっている。落下の速度と、夢から覚める速度。いい加減にしてほしい。今日もマルと散歩。土手にゆく。ここにくるとマルは生き生き動き周り、回復しているような気がする。  午前、にしやまさんの名刺の印刷。200枚。思ったよりも綺麗に印字できてほっとする。午後、細かなことを行った。来週の金曜日のワークショップのために、8ポイントの活字をそろえる。足りない活字を抽出し、活字やさんに注文。それから送られてきた『木槿通信』を梱包して本屋さんと個人の方に送付。最後に、詩誌の目次の組版。欧文活字8ポイントオールドセンチュリーで組む。  夕、マルと散歩。今日は歩いて土手に向かう。向こうの山の上の雲が真っ赤に染まっている。何度も振り返って見ているたびに、景色が変わってゆく。マルはどうなんだろう。
www.poetic.jp
November 28, 2025 at 12:26 AM
日記

2025.11.26  靄。  少し休憩。のんびりと8ポイント活字をまとめたすだれの整理。最初に、こぼれ落ちた活字を元の位置に戻し、次に使うためにすだれから出していた8ポイントのセンチュリーオールドの欧文活字を元のすだれに戻す。そして、来週のワークショップで使う文章の活字を揃える。ない活字は注文しなければいけないので、明日までには決めたい。  注文を受けていた『木槿通信』第75号抜き刷り号の発送を行う。  夕、マルと散歩。土手に向かう。白鳥たちは朝は目の前の川面に浮かんでいるが、夕のこの時刻はもっと下流の橋の袂の手前に浮かんでいる。雨で濡れた道を草原を歩いたので、みんあで濡れる(嘘)。
日記
2025.11.26  靄。  少し休憩。のんびりと8ポイント活字をまとめたすだれの整理。最初に、こぼれ落ちた活字を元の位置に戻し、次に使うためにすだれから出していた8ポイントのセンチュリーオールドの欧文活字を元のすだれに戻す。そして、来週のワークショップで使う文章の活字を揃える。ない活字は注文しなければいけないので、明日までには決めたい。  注文を受けていた『木槿通信』第75号抜き刷り号の発送を行う。  夕、マルと散歩。土手に向かう。白鳥たちは朝は目の前の川面に浮かんでいるが、夕のこの時刻はもっと下流の橋の袂の手前に浮かんでいる。雨で濡れた道を草原を歩いたので、みんあで濡れる(嘘)。
www.poetic.jp
November 27, 2025 at 12:09 AM
日記

2025.11.25  夜が明けると、列車の窓の灯りが消える。灰色の隙間を縫って、目立たない入りをした隊列が面白くない顔をして走り去る。そうかと思うと、向こうから黙りこくった顔をしてやってくる。どれも、押し黙り、さっさと仕事を終わらせる。さあ、これからだというのに、1日の始まりはこれからだというのに、今日も終わってしまったと言って、明日のことばかり考えている。今日も土手に行き、マルと散歩。白鳥の隊列が真上を飛んでいる。…
日記
2025.11.25  夜が明けると、列車の窓の灯りが消える。灰色の隙間を縫って、目立たない入りをした隊列が面白くない顔をして走り去る。そうかと思うと、向こうから黙りこくった顔をしてやってくる。どれも、押し黙り、さっさと仕事を終わらせる。さあ、これからだというのに、1日の始まりはこれからだというのに、今日も終わってしまったと言って、明日のことばかり考えている。今日も土手に行き、マルと散歩。白鳥の隊列が真上を飛んでいる。  工房に入り詩誌の印刷。最初に奥付を修正。次に、広告を2つの印刷をする。前号から使っている組版なのだが、チェースに装着するたびに微妙にムラの位置が変わる。スローバブックスの広告組版は、「で」も活字の位置あたりが2箇所薄くなる。マスキングテープを貼って修正をするもなかなか直らず、最後は諦める。喫茶ホルンの広告組版は前回同様に凸版の枠が写ってしまう。いつもの通りに用紙をストッパーに装着し、位置を正確に切り出し、印刷を行う。それからついでに「ランダムメモリー」のタイトルの印刷を行う。これで全体像が見えてくる。あとは目次をどうするか。  夕、マルと散歩。近くを一周。
www.poetic.jp
November 25, 2025 at 11:37 PM
日記

2025.11.24  ざわざわと目覚める。土手にゆく。いく人かの人たちが歩いている。川面にはたくさんの白鳥がときどき大きな声を張り上げながら、川上に向かって泳いだり、川下に向かって流れたりしている。開発された土手の遊歩道を歩く。マルは初めてきた場所なので、眼を輝かせ、あっちに行ったりこっちに来たりと落ち着かない。けれど足腰が弱くなった彼の移動距離は短い。土手の斜面を降りようかどうしようか思案している。もう、彼の体力では無理なのを本人もわかっているようで、けっして降りようとはしない。もう少し後の時間になると白鳥たちは餌場に飛び立つのだろうか。わからない。…
日記
2025.11.24  ざわざわと目覚める。土手にゆく。いく人かの人たちが歩いている。川面にはたくさんの白鳥がときどき大きな声を張り上げながら、川上に向かって泳いだり、川下に向かって流れたりしている。開発された土手の遊歩道を歩く。マルは初めてきた場所なので、眼を輝かせ、あっちに行ったりこっちに来たりと落ち着かない。けれど足腰が弱くなった彼の移動距離は短い。土手の斜面を降りようかどうしようか思案している。もう、彼の体力では無理なのを本人もわかっているようで、けっして降りようとはしない。もう少し後の時間になると白鳥たちは餌場に飛び立つのだろうか。わからない。  朝、体調があまりよくない。時間が狂ってしまったようだ。工房に入り、詩誌の広告の印刷をやろうと組版を並べる。そこに奥付けの組版も置く。奥付けは庄司さんのつぶやき詩集の奥付けのままになっている。結構修正に時間がかかりそうだ。広告は、カタカナの活字を他の印刷に取り外していたので、それを元に戻す。もう少し奥付の組版の修正に時間がかかりそうなので、今日の印刷はやめる。昼飯後、焙煎。カセットコンロのガスボンベの中に入っているガスが少なくなったのだろうか、1ハゼが起こらない。結局、30分も焙煎をしていた。生焼きみたいな感じになるも、これはこれでいいかもしれないと思う日が来るのだろうか。それからヤフオクのこと。  夕、マルと散歩。また土手にゆく。マルはここだと生き生きとしているように感じる。   『木槿通信』第75号(抜き刷り号)をオンラインストアで予約販売する。
www.poetic.jp
November 25, 2025 at 12:07 AM
日記

2025.11.23  電信柱に思いっきり頭をぶつけたことがある。広い海の中に走って消えたことがある。線路を横切って迷路にはまったことがある。どれもその後のことは覚えていない。現在がいまであることがわからなくなっている。わからないくて構やしないと言ってくれる人もいない。そうか、俺は人に優しくしてもらいたいのか。それもわからない。とにかくじっとしている。マルと散歩。家の周りを一周する。しだいに歩く距離が短くなってくる。…
日記
2025.11.23  電信柱に思いっきり頭をぶつけたことがある。広い海の中に走って消えたことがある。線路を横切って迷路にはまったことがある。どれもその後のことは覚えていない。現在がいまであることがわからなくなっている。わからないくて構やしないと言ってくれる人もいない。そうか、俺は人に優しくしてもらいたいのか。それもわからない。とにかくじっとしている。マルと散歩。家の周りを一周する。しだいに歩く距離が短くなってくる。  晴れた日。工房に入り、朝の光の中で詩誌の印刷。わたしの最後の詩を印刷する。最後の終わり方をまだ迷っている。1頁のみ印刷をして母屋に引き篭もる。午後、ずっと最後の終わり方を考えていたことを実行する。母の入浴の介助。  夕、マルと散歩。墓を一周。途中、直線距離を抱っこして歩く。  夕食前、最後の2連をさっと印刷。文選から印刷までを一気に行う。これで詩の印刷は終わり。あとは広告とあとがきと奥付け。それに目次。目次は簡単にしようと思う。
www.poetic.jp
November 24, 2025 at 12:14 AM
日記

2025.11.22  眼を覚ます。ザワザワと襲ってくる。どうやったら逃れられるのだろうか。毎日同じことを考えている。黒い影が隣家の庭で動いた。どうも気になる。猫に違いないのだが、もしやと思う。今日もまだらな濡れた地図をせっせと切り取って、なだらかにする。これでもうひと月になるだろうか。これをこれから先もやることを考えると居た堪れなくなるのだが、これからのことを考えていても仕方がない。今日もマルと散歩。今朝は近くの道を回る。…
日記
2025.11.22  眼を覚ます。ザワザワと襲ってくる。どうやったら逃れられるのだろうか。毎日同じことを考えている。黒い影が隣家の庭で動いた。どうも気になる。猫に違いないのだが、もしやと思う。今日もまだらな濡れた地図をせっせと切り取って、なだらかにする。これでもうひと月になるだろうか。これをこれから先もやることを考えると居た堪れなくなるのだが、これからのことを考えていても仕方がない。今日もマルと散歩。今朝は近くの道を回る。  工房に入り、詩誌の印刷。自分の詩「犬のマルとわたしのくるしみ」を印刷。午前で2頁の印刷を終える。印刷を終えてから誤植を見つける。あまり騒がない。この詩は、おわりをまだ決めていない。どうなるだろうか。午後、やまうちさんが来房。「あめのちかいせい」の打ち合わせ。MJQのラストコンサートを聴きながら会話する。来春には出したいねということになる。  夕、マルと散歩。土手に向かう。遠くで白鳥が飛んでいる。夏の光と違う初冬のひかりを浴びる。
www.poetic.jp
November 22, 2025 at 11:53 PM
日記

2025.11.21…
日記
2025.11.21  洞窟だろうか、トンネルだろうか、それとも雪の降る道だろうか、トラックに乗って入ったともうと、すぐに抜け出したり、そうかと思うとずっと暗い中に閉じ込められている。やっとでたともうともう夜になっていて、辺りは真っ暗で、こんなんじゃあさっきと変わりないさと思う。そんなことの繰り返しかと思うと、広々とした風がひらめく野原の上で飛行機に乗っている。重力が逆さになって、視線を一点に固定しようとするけれど、どこに焦点をあててよいのかわからない。ええいっ、と体から力を抜いて、ふにゃふにゃとなって意識を殺す。そんなことできないんだけれど、意識を殺す。どうにかして殺す。今朝もマルと児童公園を一周。  詩誌の印刷。昨日一昨日と印刷をした自分の詩の解版をする。すだれに活字を戻す。それが終わり、新しい詩の文選。この詩はまだ未完成だと薄々気づいていたので、文銭をしながら推敲をする。なかなか最後に一節が決まらない。これを書いている今も決まらない。  夕、マルと散歩。線路脇を歩く。遠くで白鳥の鳴き声がが盛んに聞こえる。
www.poetic.jp
November 22, 2025 at 12:08 AM
尾形亀之助『障子のある家』の初版本について

   盛岡の吉田美和子さんが出している個人誌『木槿通信』第75号で尾形亀之助の最後の詩集『障子のある家』の初版本についての特集を組んでいただきました。ご希望の方に実費と送料負担でお分けできるかと思います。  ご興味のある方はこちらのこちらのページをご覧ください。
尾形亀之助『障子のある家』の初版本について
   盛岡の吉田美和子さんが出している個人誌『木槿通信』第75号で尾形亀之助の最後の詩集『障子のある家』の初版本についての特集を組んでいただきました。ご希望の方に実費と送料負担でお分けできるかと思います。  ご興味のある方はこちらのこちらのページをご覧ください。
www.poetic.jp
November 21, 2025 at 4:59 AM
日記

2025.11.20  脚を引きずる。ときに前脚だったり、ときにうしろ脚だったり、そのたびに体が左によったり、右にょったり、前のめりになったり、ぐらぐらと揺れる。ひかりが当たると光も影も一緒になって揺らぐ。風のない日、歩いている彼の姿を見ている。すると向こうから同じように揺れているもう一人がやってくる。やあやあと挨拶をして、すれ違う。彼らは、何を考えているのだろう。今日もマルと一周。児童公園を一周。…
日記
2025.11.20  脚を引きずる。ときに前脚だったり、ときにうしろ脚だったり、そのたびに体が左によったり、右にょったり、前のめりになったり、ぐらぐらと揺れる。ひかりが当たると光も影も一緒になって揺らぐ。風のない日、歩いている彼の姿を見ている。すると向こうから同じように揺れているもう一人がやってくる。やあやあと挨拶をして、すれ違う。彼らは、何を考えているのだろう。今日もマルと一周。児童公園を一周。  工房で詩誌の印刷。自分の詩2つ目。短な詩なので、2頁印刷し終わる。それからなにをしていただろうか。『障子のある家』の比較表が届いたので、近所の鈴木さんに持っていく。それからスマートレターなどを買う。  夕、マルと散歩。線路の脇を歩く。電車が通る。  ひさしぶりに夜に宛名書きをする。いい時間だった。
www.poetic.jp
November 21, 2025 at 12:01 AM
尾形亀之助『障子のある家』の初版本のことを吉田美和子さんの個人誌『木槿通信』に吉田さんと文章を書きました。今年の春から始め、暑い夏を通り越し、雪の降る季節の前にやっと形になりました。再版本との違いの比較表もあります。

#尾形亀之助
#障子のある家
#初版本
#木槿通信
#吉田美和子
November 20, 2025 at 7:45 AM
日記

2025.11.19  雑事に追われ、記載なし。  仙台へ。用を済ませ、帰路に藤崎で買い物。それと、村上かつみさんの個展を拝見。色鮮やか。新しい挑戦が見られる。  夕、マルと散歩。線路脇を歩く。  吉田さんから『木槿通信』75号切抜号が10冊届く。 2025.11.18…
日記
2025.11.19  雑事に追われ、記載なし。  仙台へ。用を済ませ、帰路に藤崎で買い物。それと、村上かつみさんの個展を拝見。色鮮やか。新しい挑戦が見られる。  夕、マルと散歩。線路脇を歩く。  吉田さんから『木槿通信』75号切抜号が10冊届く。 2025.11.18  縁起の良い日。どうしてか理由はわからない。語呂合わせの結果だとしか言えない。雨が降っていた。絹糸のような細い雨。それが肌に会い、冷たいと感じる。これも語呂合わせと言えるかもしれない。道を尋ねると誰も応えてくれない。周りに人は誰もいないから、応えようがない。だからかもしれないが、自分で答えを探す。ミズキの葉の大きな黒い点が風に揺らいでいる。葉先はみな東南の方に顔を向けている。明るく日が差し込む方向だ。これも語呂合わせ。今日もマルと散歩。児童公園を一周。  工房に入り詩誌の印刷。文選していた自分の詩「羽根が生えた」を印刷。順調に4頁分を印刷する。途中、ストッパーを動かすことを忘れノンブルの活字「61」を潰す。気が焦ると良いことがない。  夕、マルと散歩。線路脇を歩く。日が差してきて包まれる。
www.poetic.jp
November 19, 2025 at 11:38 PM
日記

2025.11.17  あの道路を走っていると、真っ正面に、大きく、地上すれすれに月が浮かぶ。進めば進むほど月は大きくなり、道が登っているせいかだろうか、あと少しで月に届く距離に到達しそうだ。ふと気づくと、月が大きくなっっているのではなく、運転しているわたしの体が大きくなっている。それに合わせて運転している車も大きくなっている。しだいしだいに周りの景色から遠ざかり、そらを飛んでいるような気持ちになる。そうやって、幾度もあの道を通ってきた。今日もそんなような道を走り、いまここにいる。…
日記
2025.11.17  あの道路を走っていると、真っ正面に、大きく、地上すれすれに月が浮かぶ。進めば進むほど月は大きくなり、道が登っているせいかだろうか、あと少しで月に届く距離に到達しそうだ。ふと気づくと、月が大きくなっっているのではなく、運転しているわたしの体が大きくなっている。それに合わせて運転している車も大きくなっている。しだいしだいに周りの景色から遠ざかり、そらを飛んでいるような気持ちになる。そうやって、幾度もあの道を通ってきた。今日もそんなような道を走り、いまここにいる。  午前、少し寝る。その後に、インフルエンザの予防接種。それから体が重く、ぐだぐだぐだと文句を言い通し。一日中、愚痴を語る。そんな日もあるもんさ。サミーポール氏の『過去をつなぐ橋』第24話の編集。夕方までかかりほぼ終える。  夕、マルと散歩。久しぶりに墓を一周。  昼に焙煎。
www.poetic.jp
November 17, 2025 at 11:36 PM
日記

2025.11.16  空いちめんを鱗を散り散りに撒いた雲が輪郭を光らせて泳いでいる。地上半分の面積では収まりきらない大きな魚が泳いでいる。それに朝の太陽の光が差し、輝いている。一刻いっこくと表情を変える空を背に追いながら、歩いている。あれから数分過ぎたとき、日差しが強まり、眩しい光が目に飛び込んできた。少しの坂を登り切った見晴らしの良い交差点に差し掛かると、シャッターの音が響く、かしゃかしゃと写し取ろうとするヒトカゲを後にして、進む。今日もマルと散歩。児童公園を一周。…
日記
2025.11.16  空いちめんを鱗を散り散りに撒いた雲が輪郭を光らせて泳いでいる。地上半分の面積では収まりきらない大きな魚が泳いでいる。それに朝の太陽の光が差し、輝いている。一刻いっこくと表情を変える空を背に追いながら、歩いている。あれから数分過ぎたとき、日差しが強まり、眩しい光が目に飛び込んできた。少しの坂を登り切った見晴らしの良い交差点に差し掛かると、シャッターの音が響く、かしゃかしゃと写し取ろうとするヒトカゲを後にして、進む。今日もマルと散歩。児童公園を一周。  工房に入り、昨日文選した詩をすだれに戻す。それからまた新しい詩を文選。どうもいまいちしっくりこないが、仕方ない。2つの詩を文選し終える。印刷する気力はない。それから書斎に入って、『障子のある家』の初版と再版本の比較表を精査し、印刷に回す。午後、山口さんが作った澄敬一さんの擬卵コレクション「egg ・sumi keiichi」展のポスター届いたので、玄関に飾ってあったポスターカレンダーを外し、フレームに山口さんのポスターを入れる。最初、玄関に飾っていたが、やはり工房に飾りたくなって、工房に飾る。収まりが良い。しばらくはこのポスターを見ながら製作できることが嬉しい。  夕、マルと散歩。線路脇を上る。
www.poetic.jp
November 16, 2025 at 10:09 PM
日記

2025.11.15…
日記
2025.11.15  冬に近づくと、木々は葉を落とし、眠りにつく。わたしも葉を落とし、眠りにつく。人生はそういうものだと思っていたが、今度は落とした葉を拾わなければならない。自分が落としたものを誰かが拾い、ゴミ箱に入れてくれるものだとばかり思っていた。そういう仕組みでないことに、なっとこの頃気がついた。だから、わたしは腰を曲げ、膝の痛みを堪え、自分が広げた世界を、小さく折りたたみ、小部屋に仕舞う。それができるのもあと何年だろうかと思うが、世界が小さくなってゆくにつれ、収まりきらないものがあって、はみ出してしまう。厄介なでしゃばりが、余計なものを連れてくる。それで一騒ぎをして、日が明ける。もう、ここまででやめようとするのだが、風が吹いてきて、また枯れ葉が舞い、あちこちに落ちる。今日もマルと散歩。児童公園を一周。明るい日。  午前、庭のバラの手入れ。工房の東側の壁に這わせたつるバラの葉を一斉に落とす。大きな剪定は1月になってから始めようと思う。それから工房に入り、詩の文選。9ポ活字のすだれに親しんだ記憶には、五号活字のすだれの見出し表がしっくりとこない。時間ばかりが過ぎてゆく。途中で嫌になる。3キロ走る。久しぶりにジョギング。膝の痛みが続く。いったいどうなるのだろうか。午後、珈琲豆の焙煎。2ハゼまで行う。どういう味になるのだろうか。それから午前に引き続き文選。なかなか進まない。それどころか、自分の詩の言葉がどうもしっくりとこない。概念的な言葉が多いのが目につく。途中で嫌になる。この詩を載せることはやめにする。  夕、マルと散歩。線路脇を歩く。夕陽が強く差してくる。
www.poetic.jp
November 15, 2025 at 11:45 PM