妖精たちに攫われた人たちが、後年戻ってくることがあります。
ですが、たいていの場合は、戻ってきた彼らは再びこの世から去ってしまうようです。
ある主婦がフラリといなくなり、探せど見つかりませんでした。
すると数年経って、ボロボロの姿で戻ってきたのです。曰く妖精に攫われていたと。
彼らから連れ戻して欲しいと頼まれた旦那さんは、どうしたものかと神父さまに相談しました。
けれど神父さまは、彼女は既に葬られたのだからと旦那さんの願いを退けたのでした。
結局彼女は戻ってくることなく、今でも妖精たちと共にあると伝えられています。
アイルランド南西部ケリー県に伝わるお話です。
妖精たちに攫われた人たちが、後年戻ってくることがあります。
ですが、たいていの場合は、戻ってきた彼らは再びこの世から去ってしまうようです。
ある主婦がフラリといなくなり、探せど見つかりませんでした。
すると数年経って、ボロボロの姿で戻ってきたのです。曰く妖精に攫われていたと。
彼らから連れ戻して欲しいと頼まれた旦那さんは、どうしたものかと神父さまに相談しました。
けれど神父さまは、彼女は既に葬られたのだからと旦那さんの願いを退けたのでした。
結局彼女は戻ってくることなく、今でも妖精たちと共にあると伝えられています。
アイルランド南西部ケリー県に伝わるお話です。
妖精たちの機嫌を害すると、時に見えない投げ矢を射かけてくることがあります。妖精の矢・フェアリーダートと呼ばれるそれは当たると半身不随になったり、時に心臓麻痺で命を落とすこともありました。
もし射かけられて体に不調が起きた場合は、フェアリーストーンという小石を9つ集め、クローバーと一緒に水に浸し、その水を飲むと治癒すると言います。妖精の小石には妖精の足跡が付いているそうで、往時はそういう石を農家ではもしもの為に集めていたそうです。
アイルランドのメイヨー県に伝わっている逸話です。
妖精たちの機嫌を害すると、時に見えない投げ矢を射かけてくることがあります。妖精の矢・フェアリーダートと呼ばれるそれは当たると半身不随になったり、時に心臓麻痺で命を落とすこともありました。
もし射かけられて体に不調が起きた場合は、フェアリーストーンという小石を9つ集め、クローバーと一緒に水に浸し、その水を飲むと治癒すると言います。妖精の小石には妖精の足跡が付いているそうで、往時はそういう石を農家ではもしもの為に集めていたそうです。
アイルランドのメイヨー県に伝わっている逸話です。
今日からちょこっと妖精学再開です。
本年もよろしくお願いします。
節変わりを迎えると居城を変えることの多いとされる妖精たち。
彼らの居城である妖精砦や塚の中は、妖精郷に繋がっているとされています。
その繋がった先が、それぞれの国なのか、はたまたまた一つの大きな国の入口なのかはお話によって様々です。
ある村に妖精塚があり、奥は妖精の国に繋がっているとされていました。一人の村娘が迷い込んだ牛を連れ戻そうとしたのですが、一人では無理で、推しの尾を掴んだまま奥へ奥へ。出てみた先は、なんと何マイルも離れた隣の県でした。
アイルランドはロスコモン県に伝わるお話です。
今日からちょこっと妖精学再開です。
本年もよろしくお願いします。
節変わりを迎えると居城を変えることの多いとされる妖精たち。
彼らの居城である妖精砦や塚の中は、妖精郷に繋がっているとされています。
その繋がった先が、それぞれの国なのか、はたまたまた一つの大きな国の入口なのかはお話によって様々です。
ある村に妖精塚があり、奥は妖精の国に繋がっているとされていました。一人の村娘が迷い込んだ牛を連れ戻そうとしたのですが、一人では無理で、推しの尾を掴んだまま奥へ奥へ。出てみた先は、なんと何マイルも離れた隣の県でした。
アイルランドはロスコモン県に伝わるお話です。