松村 蘭(らんねえ)
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松村 蘭(らんねえ)
@ranneechan.bsky.social
演劇ライター
取材・執筆・撮影・MC/1989年埼玉県生まれ/青山学院大学卒/京都芸術大学 アートライティングコース在籍中
ミュージカル界隈を中心に活動しています。劇場かおいしいお酒があるところに出没しがち。

自己紹介 https://note.com/ranneechan/n/nef64b9d7c307
お仕事まとめ https://note.com/ranneechan/m/mbbbefeb95102

新生ヴォルフガングの京本くん、一つひとつが一生懸命で、その必死さがヴォルフの生き様とも重なっていて素敵でした。これはきっと初役だから出せる魅力なんだろうなあ。何度も繰り返し演じて役に深みを増すのも素晴らしいことだけれど、初めてだからこその勢いや荒々しさも役によってはむしろ相乗効果になるのだなと。これからも注目したい役者さんのひとりです。
September 23, 2024 at 8:27 AM
帝劇で祐さまこと山口祐一郎さまを観る度に「祐さまの仁王立ち、好き!」となるのだけど、猊下のお召しになっているマント日に日に長くなってません?歩くのに支障出るレベルで長くてそれを華麗に捌きながら階段上り下りするお姿が神々しい。TdVでも美しいマント捌き観たいなあ。チケット取れるかなあ。
馬車のシーンの過剰な揺れ芸(?)もご健在で、これこれ!となりました。祐さまの存在感とお芝居、癖になるわあ〜。
September 23, 2024 at 8:22 AM
東京公演はシアタークリエで4/14まで。その後は大阪公演が梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて4/21まで。
予習なしでも十分楽しめました!
www.tohostage.com/machidakun/
シアタークリエ ミュージカル『町田くんの世界』
ミュージカル『町田くんの世界』2024年3月29日~4月14日シアタークリエにて上演決定!
www.tohostage.com
April 5, 2024 at 8:50 AM
漫画原作ということもあってか、一つひとつの言葉がとても丁寧にスッと胸に届いてくる。きっと物語に寄り添う音楽と、キャスト陣が発する真っ直ぐな芝居故なんだろうな。
随所で台詞を舞台上に映し出す映像演出も、原作へのリスペクトが感じられる。
「世界は気持ち、気持ちは世界」。劇場から一歩外に出たときに、すぐにこの言葉を体感させてくれるところも含めて稀有な演劇体験だなあとしみじみ。この感覚を同じ劇場空間にいた人たちと共有できていたら素敵だなと思う。
若手とベテランのキャストバランスも良かった。この構成は若手起用しやすくて今後にも活かせそう。あんなに爽やかでかわいい吉野圭吾さん、初めて見たかもしれない笑
April 5, 2024 at 8:48 AM
CFAでまた不思議だなと思うのが、何度も繰り返し観たいという気持ちはもちろんあるのだけれど、それ以上に未見の誰かにその分を観てほしいという気持ちの方が上回るということ。今、1人でも多くの日本人に観てほしい。そんな作品です。

東京公演は日生劇場にて3/29まで。その後は大阪、愛知、福岡、熊本、群馬とGW明けまで全国ツアーが続きます。ぜひ!🌎
March 18, 2024 at 2:01 AM
濱めぐさん演じるビバリーのソロ「Me and the Sky」は超絶名曲で大大大好きなんだけど、ほぼソロ曲がないこの作品でこの題材の曲が物語後半に際立つように構成されているのはなんでだろうと、ちょっと違和感があった。実際に日生劇場で観るまでは。
目の前で観て聴いて感じたのは、この曲はソロであってソロじゃないということ。初の女性機長として闘い続けてきたビバリーが、他の女性陣みんなの気持ちを代弁して歌っているだけなんだ。周りの女性キャストを従えているわけでもなく、気持ちは一緒に歌っている。ビバリーの歌に合わせて手拍子する女性キャスト陣を振り返りながら歌う濱めぐビバリーを見て、スッと違和感が消えた。
March 18, 2024 at 1:53 AM
↑の想いは日本版を観て改めて強く感じた。人種の多様性から生まれる宗教やLGBTQなどに関連した被災地での課題は、日本では諸外国と比べると少ないのかもしれない。けれど表面化していないだけで決してゼロではないはず。日本で災害が発生したときに被災地で起こり得る事象や人々の心の動きが、遠く離れたカナダのガンダーの避難所でも起きていた。これは私たちだと思った。2024年1月に起きた能登半島地震と航空機事故のことが頭を過ぎるシーンがたくさんあった。この出来事をきっかけに、役者をはじめとする作品の作り手たちも、今このタイミングで日本でCFAを届ける責任と覚悟をさらに強く背負うようになったのだろうなと思う。
March 18, 2024 at 1:39 AM
予習でApple TVのブロードウェイ版を観終えて最初に思ったのは、なぜこういう作品が日本から出ないのだろうということ。CFAで描かれているのは9.11直後の旅客難民たちと彼らを受け入れ奮闘する街の人々の姿で、震災の多い日本の被災地で起きている事象と本質的に大きくは変わらないはず。緊急事態を乗り越えようと手を取る人々が主役の作品が生まれてもおかしくはない。作品としては私が知らないだけで存在しているのかもしれないけれど、少なくともCFAのように大勢の人に知られるような作品にはなっていない。そのことに、日本のミュージカルファンの1人として悔しさのようなものを感じた。それ程にCFAはいい作品だった。
March 18, 2024 at 1:25 AM
稽古を進めながら同時進行で台本が書かれていくという創作過程だけあって、女優陣と各役のマッチ度合いも素晴らしい。この人のこういうお芝居好き!観たかった!というものがちゃんと盛り込まれていてニヤニヤしてしまった。マスクをしていてよかった。

戦争が決して他人事ではない今、「幸せって何だろう」を考える機会をくれる、ある時代の遠い国の御伽話。観れてよかったなあ。

忘れちゃいけないのが公演プログラム!インタビュー盛りだくさん、稽古場レポあり、コラムありで文字ぎっしり。カフェに籠って読みたくなる。単色印刷のデザインも最高にかわいい。オススメです。
www.keracross.com/keracross5
第五弾『骨と軽蔑』 | KERACROSS
www.keracross.com
March 7, 2024 at 7:52 AM
作品そのものについてはネタバレになるから具体的に触れるのが難しいけれど、ものすごく生々しい御伽話という印象を受けた。不条理演劇の中にリアリズムが混在していて、でもそれを破綻させずにストーリーが進んでいくのは脚本の力か、役者の力か。舞台セットがほぼ変わらないまま休憩込み3時間の会話劇というド直球の演劇だったけれど、観ている間の集中力が一度も途切れることがなかった。これは時々客席を巻き込んで芝居をするという遊び心溢れるシーンのお陰でもあったかもしれない。ケラさんの紡いだ言葉の一つひとつに意味があり、はたまた言葉遊びを楽しむだけの場面もあり、それぞれどんな意図があるのだろうといちいち考えさせられた。
March 7, 2024 at 7:36 AM
耽美的な舞台セットで形作られた「お城」と呼ばれる邸宅と、開演前からどこか不気味さを漂わせる音楽。普段、舞台上を目一杯使った高さのあるセットが使われるミュージカル作品に慣れているせいかなのか、「シアタークリエってこんなに天井高かったっけ?」と驚いた。舞台空間の演出の時点から、既にクリエがケラ色に染まっていた。
March 7, 2024 at 7:11 AM
紀元前のギリシャで詩人のアリストパネスが書いた喜劇『女の平和』を、1965年に寺山修司が浅利慶太に依頼されて書き下ろしたが当時未上演となったという幻の作品。それが2024年の東京で上演されているだけでも十分すごいことだよなあ。
紀元前から戦争と平和の問題はずっと続いていて、さらに現代での上演だからこそジェンダーにもスポットライトが当たるようになっている。まさに今やることに意味がある作品。今、観てほしいです。
新国立劇場小劇場にて、2/25(日)まで!
ae-on.co.jp/fushiginaeros/
音楽劇『不思議な国のエロス』 ~アリストパネス「女の平和」より~
2024年2月16日(金)~2月25日(日) @新国立劇場小劇場 稲葉賀恵が挑む、寺山修司幻の異色作
ae-on.co.jp
February 19, 2024 at 9:00 PM
話は戻って作品の感想になるけど、衣装の使い方も好きだったなあ。極力飾り気のないベージュの衣装(多分肌に近い色にするため)の上に、女は派手な原色の衣服+ふわりとした薄衣を纏い、男は正反対の戦闘服。シーンによって舞台上でその衣装を脱ぎ着することで状況の変化を伝えたり、上に羽織る衣装が男女逆転していったり。最初はセックスアピールかなと思っていた女性陣の真っ赤な衣装が、物語後半には血の赤にしか見えなくなってゾッとした。ストーリーの進み方次第で、同じ衣装でも全く違う印象を与えることができてしまう。その見せ方がすごい。
February 19, 2024 at 8:28 PM
個人的には箱推ししている女優倶楽部のみなさまが舞台で、しかも稲葉賀恵さんの演出作品で共演している姿を観れたことが胸熱。彼女たちの出会いのきっかけとなった『メリリー・ウィー・ロング・アロング』(2013年)以来の共演のメンバーや、何なら今回が初共演のメンバーもいるのでね。板の上で演じ歌い踊る姿を見て、改めて女優ってすごいなあと。今回は部長を除く4人の共演だったけれど、これでまた5人での舞台への実現に一歩近付いたのでは。
女優倶楽部ってなあに?という方は、稲葉さんとのコラボ企画『食べちゃいたい』(2021年)のインタビュー記事をぜひ!
www.garnet.fun/post/article...
結成5年目を迎える女優倶楽部に聞いた 新感覚オーディオドラマ『食べちゃいたい』の掴みどころのない魅力
2021年夏、女優倶楽部が演出家の稲葉賀恵(文学座)さんとコラボレーションし、新感覚のオーディオドラマ『食べちゃいたい』に挑みます。 女優倶楽部とは、舞台を中心に活躍する才能溢れる5人の女優が自由に表現を楽しむ部活動。 愛すべき部員たちを、事前に稲葉さんから伺ったそれぞれの印象コメントと共にご紹介します。 宮澤エマ Emma Miyazawa 澄み渡っている。でも同時に闇がある。by稲葉 東京都出...
www.garnet.fun
February 19, 2024 at 12:30 PM
戦争と平和をめぐる男と女の戦いを描くこの作品で、中立的ポジションのナルシスにあえて元宝塚男役トップスターを配役したのもなるほどなと。そういえば『エンジェルス・イン・アメリカ』(2023年)も『テラヤマキャバレー』(2024年)も中性的な役どころに元宝塚男役の方を配置していた。男役出身者というのは、男女の性を超える役を演じたときに違和感なく存在でき、かつ観客も受け入れやすいという稀有な存在なのかもしれない。
February 19, 2024 at 12:24 PM
同じく『二都物語』また観たい亡霊です。『ベートーヴェン』観ながら、おやこれはシドニー・カートンの幻影かと見紛う場面が多々ありましたね。素直になれない不器用な男が本物の愛を知り、でもその恋は実らずヤケ酒し、結果的に愛する人のために自分が犠牲となる道を潔く選ぶ役を演じる井上芳雄が好きなのかもしれないなあと改めて思いました。
January 4, 2024 at 6:27 AM