小川公代
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小川公代
@ogawakimiyo.bsky.social
英文学研究者。近刊『ゆっくり歩く』(医学書院)、『ケアの物語』(岩波新書)、『ゴシックと身体』(松柏社)。その他に、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版社)、『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』『翔ぶ女たち』(講談社)など。
昨日の「尾崎世界観のとりあえず明日を生きるラジオ」とてもよかった。尾崎さんたちのリスナーへの応答を聴いて、難病を抱える母の「生きるのがつらい」という愁訴に自分はどう答えてきたのか色々思い返していました。容易には答えの出ない悩みを抱えるリスナーの声に耳を傾ける番組はまさにネガティヴ・ケイパビリティの実践。

尾崎さんと東畑開人さんが既に『ゆっくり歩く』を読んで感想をくださったことに感激…。尾崎さん、東畑さん、ゲストの光宗薫さんがそれぞれ言葉で寄り添ってます。
▶️https://www.nhk.jp/p/rs/KG9YLK9LWL/

11月29日(土)にゲスト出演します!来月お楽しみに✨
October 26, 2025 at 5:48 AM
『ゆっくり歩く』が今朝Amazon精神看護の部門で第1位になっていました🥇✨ ありがとうございます!
amzn.asia/d/ja372IF
October 24, 2025 at 11:00 AM
ありがたいことに、『ケアの物語』も「書店員がいま一番気になる本2025フェア」の一冊に選んでいただきました!

開催期間
2025年10月10日(金) ~ 11月9日(日)
実施店舗
丸善ジュンク堂書店グループ店舗
www.maruzenjunkudo.co.jp/pages/cp-000...
October 13, 2025 at 2:38 PM
「お母さまをケアしている実践について本を書きませんか」とケアをひらくシリーズの編集者、白石正明さんにお声をかけていただいたのは4年前でした。そのときは『ゆっくり歩く』を書き終えるのにこんなに長い時間がかかるとは思ってもみませんでした。他のケアひら本がどんどん先に刊行されて、ついにはこの本が白石さんの最後の”ケアひら”になってしまいました。自分でもびっくりです。ただ、いま振り返ってみると、母とわたしのゆっくりした歩みを語るには、それだけの時間を要したのだな…と。よかったら読んでください。
October 12, 2025 at 4:23 AM
10/12発売予定の『ゆっくり歩く』(医学書院)の見本が届きました。コスパやタイパにせき立てられる社会で母の介護を始めてみると、なんだか書かずにはいられなかった本です。難病になり、ゆっくりしか歩けなくなった母に調子を合わせてみると違った景色が見え、ウルフ、ハン・ガン、ボルヘス…文学の強度が加勢してくれました。

母の困難や遅さに合わせていると、自分がいかに言葉に頼りすぎる近代人であるか、人間がいかに可謬性を抱えているかに気づきました。

装画の本田亮さん、ブックデザインの加藤愛子さん、これが最後のケアひらになる白石さん、本当に感謝しています。どうか皆さまに読んでいただけますように!!
October 12, 2025 at 3:15 AM
野上弥生子『真知子』(筑摩書房)の見本が届きました。解説を書かせていただきました。10月14日発売予定です。

今からちょうど10年前に鎌倉の東慶寺で野上弥生子の墓のお参りをしたのでした。有難いことに『群像』の連載を経て『翔ぶ女たち』という本を出して頂きました。そのあと日本近代文学館主催の夏の文学教室で”野上弥生子と戦争”の話をさせてもらえました。足が治ったらこの本をもってお墓参りしたいです。
October 12, 2025 at 2:30 AM
11/21(金) 19:00~ブックファースト新宿店にて、鈴木結生さんとの拙著『ゆっくり歩く』新刊記念イベントが開催されます。鈴木さんの最新刊『携帯遺産』は芥川賞受賞後第一作。文学で発火してしまう私たちには、実は興味深い共通点があり、それは英文学を専門としていることと、ヴァージニア・ウルフ推しであることです。九州在住の鈴木さんが上京される貴重な機会です。ぜひ会場にお越しください!
※対談後にサイン会もあります。こちらのイベントはオンラインも、見逃し配信もありますので、よろしければ。
▶️https://www.book1st.net/event/2025/10/001463.html
October 5, 2025 at 5:53 PM
『青春と読書』10月号に、谷崎由依さんの『百日と無限の夜』(集英社)の書評を寄稿しました。こんな小説は読んだことがない…と思いながら惹き込まれ、気づけば一気読みしていました。今でもあの不思議な読書体験を思い出しては、ふっと異界の淵へと導かれるような気がします。”かつてない出産幻想小説”です。帯文もいいです!ぜひお手にとってみてください。
September 29, 2025 at 1:26 AM
毎日新聞(9/27)で『ケアの物語』を評していただきました。評者は清水有香記者です。

「ケアは非対称な関係ゆえ暴力に転化しうる。危ういからこそ人はケアする中で相手の声を聞こうともがく。本書が響かせる複数の声は、唯一の“正しさ”で容易に他者を怪物化させる社会への警告である。」

〈大きな物語〉とは容易にシングルストーリーになりうるのだと改めて気付かされる評でした。ありがとうございました。

今週の本棚:『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』=小川公代・著 | 毎日新聞 mainichi.jp/articles/202...
September 28, 2025 at 4:50 PM
「物語に潜む〈小さな物語〉は二次的なものと見られがちだ。しかし、〈大きな物語〉の目の粗い言葉ではすくいとれない、小さく見えて深い傷とその痛みにこそ、私たちの生の核心はあるだろう。」

信濃毎日新聞にて『ケアの物語』を鴻巣友季子さんに書評して頂きました。心に響く書評に深く感謝いたします。
September 27, 2025 at 3:34 AM
10月22日(水)19:00~敬愛する信田さよ子さんとの『ゆっくり歩く (シリーズ ケアをひらく)』(医学書院)刊行記念イベントが代官山蔦屋で開催されます。娘が母を介護するときに直面する問題や、ケアについて新たに気付かされること、ほんとうにこの7年色々ありました。じつは信田さんのご著書に助けられてきたことについても『ゆっくり歩く』に書いています。ケアについて、介護について、母娘関係について、色々と語り合います。よろしければ会場でご参加ください。
eventmanager-plus.jp/get/0d853b6a...
September 24, 2025 at 1:53 PM
ブラム・ストーカー『ドラキュラ』唐戸信嘉訳(光文社)の帯文も書かせていただきました。10月の「100分de名著 ドラキュラ」と共にどうぞよろしくお願いいたします。

10/10(金)19:00~ジュンク堂書店池袋本店にて『ドラキュラ』翻訳者 唐戸信嘉さんとの対談イベントもあります。オンライン+アーカイブもあります。

詳細 購入はこちら▶️https://onlineservice.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-251010?variant=48957387800809
September 14, 2025 at 1:21 AM
10/20(月)20:00〜は、PLANETS SCHOOL教養講座でお話させていただきます。新刊『ゆっくり歩く』(医学書院)を書きながら、実際に誰かをケアしていると日本の介護をめぐる問題はまだまだ山積していることを思い知らされ、それでもケアはやはりかけがえのない営為だということにも気づかされました。また、ケアの現場で文学がいかに力をもつのかについても経験上のお話ができればと思います。よろしければ…。
▶️https://community.camp-fire.jp/projects/65828/activities/746717?token=3s23aehe
September 10, 2025 at 12:51 AM
『週刊文春』9月11日号〈今週の必読〉に、なんと山崎まどかさんによる『ケアの物語』の書評が掲載されています!山崎さんの文章はいつも拝読して敬服しているので、ほんとうに光栄です。

ケアするには「(他者に)心を開き、他者の善性を信じて自分の柔らかい部分を相手に開示する必要がある。それは…力による支配や暴力とは真逆のベクトルである。」素晴らしい書評なので、ぜひご一読ください。
September 6, 2025 at 1:32 PM
『ゆっくり歩く』(シリーズ ケアをひらく)の書影が出ました。編集者の白石正明さんと4年かけて作りました。白石さんが担当される〈ケアひら〉の最後の本になります(シリーズは続きますが)。わたしにとって初めてのエッセイ本で、母の介護にまつわるあれこれ、母と祖母がどんなケアを担ってくれてきたのか、わたし自身のこれまでの失敗談などなど、なぜここまで読者に自分の心を曝け出せたのか不思議…と書き終わって驚いています。イラストレーターの本田亮さんが素敵な装画と挿絵を描いてくださいました。10月12日に刊行予定ですので、ぜひお手にとってみてください!どうぞよろしくお願いします。
September 5, 2025 at 12:10 PM
『ケアの物語』の書評がしんぶん赤旗に掲載されました。

“軽視されがちな「小さな物語」には、人種的マイノリティの死の真相が明らかにされており、私たちは、弱さを抱えて生きる一人一人の「小さな物語」に耳を傾けることが求められていると言える”

評者は中川素子さん。素晴らしい評をありがとうございました!
September 3, 2025 at 5:54 AM
書影が出ました。
100年前に戦争やパンデミックをテーマにした『ダロウェイ夫人』が刊行されましたが、ついに百周年を記念した『ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」を読む』(水声社)が完成しました!ウルフは『灯台へ』『オーランドー』『波』でも知られるモダニズム作家です。ウルフを愛する執筆陣が力を合わせて作りました。どうぞよろしくお願いします!
September 3, 2025 at 4:33 AM
今週6/29(日)に、〈ケアをひらくシリーズ〉の編集者で、『ケアと編集』の著者でもある白石正明さんとのトークイベントが三鷹のユニテさんで開催されます!会場チケットは完売ですが、オンラインでの参加はまだまだ可能です。ぜひ!!

ケアに纏わる編集と物語
ーケアを想う研究者と編集者による対話
登壇者:白石正明さん、小川公代さん
日時:6月29日(日)18:30~20:00
参加費:来店1,980円/オンライン 1,320円
*アーカイブあり
▶️ unite-books.com/event
June 25, 2025 at 2:49 AM
『ケアの物語』(岩波新書)がついに本日発売となりました!どうぞよろしくお願いします。
amzn.asia/d/7TtyIEp
June 23, 2025 at 11:21 PM
京都賞「思想・芸術部門」に、キャロル・ギリガンさんが選ばれました!『もうひとつの声で』や『抵抗への参加』などを発表して〈ケアの倫理〉の思想を広めたアメリカの研究者です。この歓びを暴力に抗するすべての人と分かち合いたい。

第40回(2025)京都賞の受賞者が決まりました! | 京都賞
www.kyotoprize.org/250620

『ケアの物語』(岩波書店)の第9章に「ケアの倫理」をヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』や『虎の翼』と共に論じています。これを機に、よろしければ拙著も手にとっていただけましたらうれしいです。
amzn.asia/d/ewXpH1I
June 21, 2025 at 2:14 PM
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』の見本が届きました。6/24発売です!よろしくお願いします。
amzn.asia/d/7twNUVU
June 15, 2025 at 6:53 AM
すばる7月号に松田青子さんのインタビュー「ヴァージニア・ウルフと松田文学について」を掲載して頂いています。松田さんがウルフについてどう語られたか、ぜひお読みください。松田さんの『おばちゃんたちのいるところ』にも子どもたちを見守る幽霊が登場しますが、じつはウルフの幽霊譚にも同様の幽霊が描かれています。

松田さんは、ウルフが作品で表現した「女性の連続体」から影響を受けたといいます。『持続可能な魂の利用』『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』『英子の森』などについても語り合っています。ダロウェイ夫人』刊行100周年記念特集の後編です。
subaru.shueisha.co.jp
June 14, 2025 at 5:57 AM
「母親は無条件に子を愛せる。そんな「母性神話」に…挑んだ米国のフェミニストがいた。息子3人を育てた詩人で批評家のアドリエンヌ・リッチだ。」解説を書いた復刊版『女から生まれる』について清水有香さんの取材を受けました。論点を大変わかりやすくまとめてくださっています。

「私は泣いて、泣いて、無力感がガン細胞のようにからだじゅうにひろがっていくのを感じる」など、子育てで苦労した経験を語る。すさまじい経験したリッチだからこそ、いのちをケアすることを手放してはいけないという。彼女には、男性もケアラーになれるという「新しい父性」のヴィジョンがあった。
mainichi.jp/articles/202...
June 7, 2025 at 2:51 AM
じゃーーーん!!ようやっと、新しいメガネ👓を買いました!(時間なくて、ネジが取れたメガネにセロテープを貼って使ってました😅→右の写真)
May 27, 2025 at 12:31 PM
【お知らせ📢】
7/30(火)日本近代文学館にて野上弥生子のお話をさせていただきます。戦争の暴力を仕方のないものとする正戦論が蔓延る今、反戦思想を貫いた野上弥生子の生き方、小説や翻訳の仕事について知ってほしい。それに「夏の文学教室」のこの充実ぶり!ぜひご参加ください。
www.bungakukan.or.jp/cat-lecture/...
May 21, 2025 at 10:00 AM