なので、展開が早く、かつ丁寧ということが求められます。このバランス感覚、作中で不要な情報が何かを見極めて削除する判断力というのが、かなり求めらるようになっている感じがしています。

ただ、しつこくやり抜くことには、ひとつ落とし穴があって、ちゃんと『自分の目的に通じる正しい努力』をしているかどうかが大事だと思います。

結果が出ないときは、何か間違っていないか？　正しく自分を疑うことが重要だと思います。
（自分の能力や才能、人格ではなく、手段、方法を疑うのが良いです）

ときどき振り返って、戦略ややり方を見直すのが良いと考えています。

ヨーロッパ最高の作家シェイクスピアは、次のような言葉を残しています。

「賢明に、そしてゆっくりと。速く走るやつは転ぶ」

結果を出そうとして焦ると、失敗するということです。

小説を完結させると「腕」と「執筆体力」が上がり、次回から１０万字を書き切るハードルが下がります。

同じ箇所を何度も見直して書き直すのではなく、最後まで書き切ることを優先しましょう。

その人の意見を取り入れるべきかどうかの判断基準は、

①大前提として、そのジャンルを日常的に読んでいる人に意見をもらう。
（ターゲット層にウケるかどうかが最重要なため）

②否定的な意見の場合は、なぜ良くないと思ったのか？理由を述べてもらう
その理由が納得できたら、受け入れた方が良い。

③複数の人が同じ指摘をしたら、それは正しい場合が多い。

④そのジャンルで今現在結果を出しているプロの意見は９割正しい。

と考えています。

実は、スティーヴン・キングは女性を書くのが苦手で、キャリーをボツにしかけたのはこれが原因でした。
妻はキングに女性について教え、女性キャラを作るのに協力したそうです。
そのかいあってキングは、大ヒット作「キャリー」1974年刊行を完成させることができました。

夏目漱石は、自宅で「木曜会」という作家志望たちを集めた勉強会の場を開き、芥川龍之介、菊池寛ら日本の文学界を代表する人物が生まれています。

プロのスポーツ選手は早生まれの人が多いそうです。
早生まれだと、他の子供よりも体が成長しているのでスポーツクラブで活躍しやすく、自分は他の子よりも才能があると錯覚しやすいのです。

この錯覚のまま努力するので、早生まれはプロになりやすいのです。

自分はスゴイと自惚れた方が、自己卑下するより何百倍も良いのです。