あらゆる差別にNO!戦争はFUCK OFF!札びらで威張り散らかす奴らはKILL!そんな心持ちです。
「ジェイコブス・ラダー」再見
絶賛映画館でリバイバル上映中だが、体力温存のため家で録画していたものを鑑賞。
前回よりも面白く観た。今観てもクールだが悍ましい映像美は新鮮で唯一無二。前観た時は飲み込みづらかった物語も、(自分や愛する人の)死の受容の物語と重ね合わせると切なく、誠実さを感じる。やったことないけど、全編ニューロティックな主人公の主観から悪夢的な体験をするという点では、ホラーゲームっぽいなと思った。
座らせたり寝転ばせたり童顔の顔アップめで撮ったりと、ともすると高身長で強そうに見えるティム・ロビンスを弱々しく見せるための創意工夫も感じましたね。なんせデカいんですからこの人。
「ジェイコブス・ラダー」再見
絶賛映画館でリバイバル上映中だが、体力温存のため家で録画していたものを鑑賞。
前回よりも面白く観た。今観てもクールだが悍ましい映像美は新鮮で唯一無二。前観た時は飲み込みづらかった物語も、(自分や愛する人の)死の受容の物語と重ね合わせると切なく、誠実さを感じる。やったことないけど、全編ニューロティックな主人公の主観から悪夢的な体験をするという点では、ホラーゲームっぽいなと思った。
座らせたり寝転ばせたり童顔の顔アップめで撮ったりと、ともすると高身長で強そうに見えるティム・ロビンスを弱々しく見せるための創意工夫も感じましたね。なんせデカいんですからこの人。
中村敏子「女性差別はどう作られてきたか」
久々に読書記録投稿しましたね。それだけ本から離れてたんですが……。
西洋/日本それぞれの社会で、女性がいかに無能力な存在として(本書で言うところの)私的領域である家庭へ追いやられていき、男性の支配下に置かれる家父長制が成立したかを歴史的な観点から分析していく内容。聖書の教えに基づき政治や法律が定められていった西洋、企業体のように運営されていた旧来の家制度と明治維新以降輸入された西洋的発想が融合していった日本。それぞれの違いが面白い。キリスト教マジ糞。
新書にしてもページ数は少ないが、重要な視点や指摘がまとめられた濃く分厚い内容で良かった
中村敏子「女性差別はどう作られてきたか」
久々に読書記録投稿しましたね。それだけ本から離れてたんですが……。
西洋/日本それぞれの社会で、女性がいかに無能力な存在として(本書で言うところの)私的領域である家庭へ追いやられていき、男性の支配下に置かれる家父長制が成立したかを歴史的な観点から分析していく内容。聖書の教えに基づき政治や法律が定められていった西洋、企業体のように運営されていた旧来の家制度と明治維新以降輸入された西洋的発想が融合していった日本。それぞれの違いが面白い。キリスト教マジ糞。
新書にしてもページ数は少ないが、重要な視点や指摘がまとめられた濃く分厚い内容で良かった
「爆弾」
スタイリッシュかつ重厚感もある大人向けエンタメとして現代日本映画の中では一級品の面白さだった。
匿名かつ抽象性の高い“悪”に翻弄される物語やフィンチャー他90~00年代サスペンス・スリラーのテイスト(「ブローン・アウェイ」とか「交渉人」とか)を思い出すテイストは、永井聡監督の前作「キャラクター」と強い連続性を感じる。
キャストは全員ハマり役で演出も過度に情緒的にならず緊迫感を持続。本質的にSNS炎上中毒オヂでしかないチンケな存在を怒涛の口八丁手八丁で怪物的に演じ切る佐藤二朗、それに対峙する山田裕貴の掴み所のなさとドッシリした存在感は凄かった。
暇空茜さんに観て欲しいです!
「爆弾」
スタイリッシュかつ重厚感もある大人向けエンタメとして現代日本映画の中では一級品の面白さだった。
匿名かつ抽象性の高い“悪”に翻弄される物語やフィンチャー他90~00年代サスペンス・スリラーのテイスト(「ブローン・アウェイ」とか「交渉人」とか)を思い出すテイストは、永井聡監督の前作「キャラクター」と強い連続性を感じる。
キャストは全員ハマり役で演出も過度に情緒的にならず緊迫感を持続。本質的にSNS炎上中毒オヂでしかないチンケな存在を怒涛の口八丁手八丁で怪物的に演じ切る佐藤二朗、それに対峙する山田裕貴の掴み所のなさとドッシリした存在感は凄かった。
暇空茜さんに観て欲しいです!
「テレビの中に入りたい」
切実な鬱的感情を感じる作品だったが、予想よりは食らわなかった。それは今自分の実人生が前よりも外部に開けたものになりつつあるからかもしれないし、自分が家族や友人に恵まれたシス男性だからかなーと思ったり。
疎外感や孤独を表現するには主人公と社会との関わりを描く必要があると思っていたが、本作では逆に学校や職場、家庭などでの日常描写をほとんど描かないことにより、主人公2人の孤独と「ピンク・オペーク」への精神的依存がクッキリと浮かび上がる作りで、そこが巧みだなと思った。ラスト、かなり辛いが救いがない訳ではなく、主人公はすっかり中年だが青春映画的着地だなと感じた。
「テレビの中に入りたい」
切実な鬱的感情を感じる作品だったが、予想よりは食らわなかった。それは今自分の実人生が前よりも外部に開けたものになりつつあるからかもしれないし、自分が家族や友人に恵まれたシス男性だからかなーと思ったり。
疎外感や孤独を表現するには主人公と社会との関わりを描く必要があると思っていたが、本作では逆に学校や職場、家庭などでの日常描写をほとんど描かないことにより、主人公2人の孤独と「ピンク・オペーク」への精神的依存がクッキリと浮かび上がる作りで、そこが巧みだなと思った。ラスト、かなり辛いが救いがない訳ではなく、主人公はすっかり中年だが青春映画的着地だなと感じた。
「サンクスギビング」
題材は俗悪上等、演出はじっくり丁寧な作りで、一級品の材料で作られたジャンクフードのような感じ。刺激と作家性強めの題材や描写、ツイストがウケやすい昨今のアメリカン・ホラー界において、古式ゆかしいスラッシャーホラーの型にこだわりつつも古臭さは感じさせない絶妙なバランスの娯楽ホラーに仕立てたホラーオタク野郎イーライ・ロスの職人芸に感服しました。
キャストで知ってる人はジーナ・ガーションぐらいしかいなかったので「今回はどんなド根性演技を見せてくれるのか!」とワクワクしてましたが、すぐ死んじゃったね。あんなもんで死ぬタマじゃないですよあの人は。
「サンクスギビング」
題材は俗悪上等、演出はじっくり丁寧な作りで、一級品の材料で作られたジャンクフードのような感じ。刺激と作家性強めの題材や描写、ツイストがウケやすい昨今のアメリカン・ホラー界において、古式ゆかしいスラッシャーホラーの型にこだわりつつも古臭さは感じさせない絶妙なバランスの娯楽ホラーに仕立てたホラーオタク野郎イーライ・ロスの職人芸に感服しました。
キャストで知ってる人はジーナ・ガーションぐらいしかいなかったので「今回はどんなド根性演技を見せてくれるのか!」とワクワクしてましたが、すぐ死んじゃったね。あんなもんで死ぬタマじゃないですよあの人は。
「プロフェッショナル(1993)」
ニコラス・ケイジの兄クリストファー・コッポラ監督作で、もちろんニコラスも出演。
詐欺師たちの化かし合いを描いた作品ですが、終わってみると「これじゃバカ試合だね」と言いたくなるヘッポコ。物語の進行がフワっとしており、メリハリも緊張感もない中でドンデン返しが起こるので、釈然としない後味でした。
縁故なのか無駄に豪華なキャストもフンワリと頑張っていますが、そこは役者の鬼ニコラス・ケイジ。兄貴のために!という気合なのか、法定速度度外視のフルスイングチンピラ演技で他を圧倒!贔屓目抜きにニコラス・ケイジが出てる場面だけ異様に面白い作品です。
「プロフェッショナル(1993)」
ニコラス・ケイジの兄クリストファー・コッポラ監督作で、もちろんニコラスも出演。
詐欺師たちの化かし合いを描いた作品ですが、終わってみると「これじゃバカ試合だね」と言いたくなるヘッポコ。物語の進行がフワっとしており、メリハリも緊張感もない中でドンデン返しが起こるので、釈然としない後味でした。
縁故なのか無駄に豪華なキャストもフンワリと頑張っていますが、そこは役者の鬼ニコラス・ケイジ。兄貴のために!という気合なのか、法定速度度外視のフルスイングチンピラ演技で他を圧倒!贔屓目抜きにニコラス・ケイジが出てる場面だけ異様に面白い作品です。
差別にNO!戦争はFUCK OFF!偉そうな奴はKILL!
怒りに飲み込まれたくはないが、怒りを忘れたくはない
差別にNO!戦争はFUCK OFF!偉そうな奴はKILL!
怒りに飲み込まれたくはないが、怒りを忘れたくはない