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819、hrakメインで書いていきます。
「子供の頃、眠れない時親に作ってもらったなー」
「そうなん?」
「うん、眠れない時に飲むと眠くなる魔法の飲み物だよーって」
小さい時の記憶がふと蘇り、懐かしさからポツポツと言葉が零れる。
「それで、飲んだらほんとに眠くなるから、昔は親が魔法使いなんだって思ってたよ」
「可愛いな」
クスクスと笑いながら話すとオサムも楽しそうに相槌を打つ。
少しづつ飲んでいたホットミルクは、私の体をゆっくり温めていき、いつしか眠気を誘う。
瞼が落ち、体がオサムの方へ傾く。
「魔法が効いたみたいやな。ゆっくり休み」
小さい笑いを聞いたのを最後に私の意識は夢へと落ちた。
November 25, 2024 at 2:01 PM
「ちょっと、眠れないしリビング居るわ」
「眠れへんのか。…ほんならちょっといいの作ったる」
おいで、と言って寝室から出ていくオサム。
慌ててその後を追えば、オサムはキッチンに立っていてなにかしている。
「座っとき、すぐ出来るから」
「う、うん」
言われた通りに大人しく待つこと5分ちょい。
キッチンから戻ってきたオサムの手には2つのコップ。
「ホットミルク。体を温めれば眠くなるやろ。蜂蜜も少し入れたしな」
「わざわざ作ってくれたの?ありがとう!」
「特別な」
オサムからコップを受け取り、1口飲む。
牛乳とほんのり蜂蜜の柔らかな甘みが体に染みる。
November 25, 2024 at 2:01 PM
その心地良さに身を任せていると、眠気が一気に私を襲い、瞼が徐々に落ちる。
「おやすみ、良い夢を」
意識が落ちる前に聞こえたのは、甘く優しい彼の声――。
November 25, 2024 at 1:56 PM
体が冷えただけだけど、と苦笑いをうかべる。
「ケイジは、どうしてここに?」
「トイレかなって思って、帰ってくるの待ってたけど帰って来なかったから、様子見に」
「ごめんね、起こしちゃった?」
「気にしないで。それより、体が冷えてる。ベッドに戻ろう」
ケイジの言葉に素直に頷いて、寝室に戻る。
ベッドに入ると正面から京治が抱き締めてきた。
「けーじ?」
「体、冷えてるから。温めてあげる」
顔を上げてケイジを見ると愛おしそうに私を見てくる目と合う。
そして、触れたところからじわじわと熱が伝わり、冷えていた体が暖かくなってくる。
November 25, 2024 at 1:56 PM
妖しげに熱を含んだその目から離せない。
その言葉は、一体何を意味するのか。
「高校の時のクラスメイト、🌸ちゃん。あの時は振り向かせられなかったけど、もう逃がさない」
高校の時と変わらない彼の香りが私を再び包もうとする。
再び彼に恋するまで、そう時間はかからなそうだ。
November 12, 2024 at 2:41 PM
受け取り、大事に鞄にしまう。
「本日はありがとうございました、今日はこれで失礼致します」
「下まで送ります」
「あ、ありがとうございます……」
応接室を出て、ちょうど来ていたエレベーターに乗り込む。
後ろから見た彼は、高校の時より背が高くなっていた。
1階に到着し、エレベーターを下りる。
出口付近で私は黒尾さんに振り向き再度頭を下げた。
「本日はありがとうございました。今後ともよろしく――」
"お願いいたします"の声は出なかった。
いや、出せなかった。
手を引かれ、屈んでいた彼の顔が近くにあったから。
「今日の話、君が担当って知ったから元の担当に無理矢理代わってもらったって言ったらどうする?」
November 12, 2024 at 2:41 PM
でも笑ったら凄く柔らかな目になる。
「はじめまして、急遽担当が変わり本日の契約は私がさせて頂きます」
そう言って彼は名刺を私に渡す。
ハッとして私も名刺を用意して交換する。
交換された名刺を見る。
"黒.尾.鉄.朗"
「クロオさん…」
そう書かれた名刺を見て高校の時好きだった人だと確信した。
「今後もお話は私がすると思います、よろしくお願いします」
ニッコリと笑う顔は高校の時と変わらない。
「は、はいっ、よろしくお願いします」
頭を下げる。
席に座るように促されて、吹っ飛びかけた意識を仕事に戻す。
(仕事、仕事…!)
意識を仕事にきちんと切り替えられたおかげで話もスムーズに進み、契約印を貰う。
November 12, 2024 at 2:41 PM
(何、探してるんだろ……高校の時に好きだった人の香りがしたからって……)
仕事で来ていたビルの一角にあるオフィスで、契約の話しに来たのだ。
こんな事で惑わされちゃいけない。
(気合いを入れ直して行かないと)
約束した時刻にオフィスに入り、事務員に応接室に通される。
パソコンと資料を出して今日話す内容の確認をしながら、約束した人を待っていると応接室の扉が開いた。
資料に集中していた意識を浮上させ、顔を上げる。
「えっ」
顔を上げた先にいたのは高校の時好きだった人。
頭が真っ白になった。
高校の時と変わらない、セットされているようで実は寝癖の髪型。
鋭い猫のような目付き。
November 12, 2024 at 2:41 PM