岡田尚子 Naoko OKADA
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岡田尚子 Naoko OKADA
@naoko-o.bsky.social
Akashi, Hyogo Pref.
Writer and Editor. Published works including "Kazuki Yone Art Collection 斬華," "Nakajima Atsuko Art Collection 艶,"and "煌", "Nakamura Tatsunori Art Collection 影炎," WOLF'S RAIN Kawamoto Toshihiro Art Collection -SEEKING "RAKUEN"".
この作品、カメラワークもすごいです。現代の日常のノーマルな撮り方、テレビ時代劇の引き、アップ、アップ、引きみたいなリズム感のある撮り方、時代劇映画の渋みのある、長回しの撮り方と、画面の質感が変わるので飽きさせません。テレビでも映画館でも時代劇が身近だった昭和世代にはたまりません。

特に高坂と風間の夜の決闘シーンは、全体のトーンは時代劇映画をなぞらえながら、動きの捉え方は現代的なダイナミックなものに変わっていくのが、シーンへの没入感を高めます。冒頭のシーンとトーンが合わせてある気がして、「あの続き」にぐっと誘われました。特に時代劇世代に響く映画だと思います。
December 23, 2024 at 8:58 AM
高坂と風間は時代劇映画の中で斬り合うのですが、最後は本当に首を落としたと……。それくらい高坂と風間の、いえ、山口氏と冨家氏の鬼気迫る剣戟と間取りが圧巻です。ゾワッとうなじが総毛立つ感じを、ぜひ味わってください。
あ、でも映画自体は殺伐とはしていないので。ほどよくほのぼの寄りなので。

脚本がよくできていると、役者さんたちはもちろん、殺陣師、衣装、床山、照明などのスタッフの方々までがノリにノッてこだわりにこだわって、「すげえもん」を作ってしまえるのですね。あからさまに低予算とわかるのに、画面に充満する気迫とプロフェッショナルの気品がすさまじい。観られてよかった!
December 23, 2024 at 8:57 AM
高坂は会津藩士で朴訥、突然に現代に投げ込まれ、不器用に右往左往する。そこにかわいらしさがあって、住職夫妻や助監督が「なんとかしてやらんと!」とアレコレ構う気持ちもわかるわかる。もちろん役者さんが演じての役ですが、高坂はすっかり山口氏そのものに感じてヤバかったです。この感覚を覚えたのは久々でした。

本物の侍が紛れ込んだのは時代劇の撮影所。映画の中で描かれる時代劇が、私の世代だと『暴れん坊将軍』や『桃太郎侍』を彷彿させ、殺陣や見得など「そうそう、そんな感じ」とノスタルジー。高坂と風間が撮る映画にも懐かしい時代劇を感じた理由が、多灯ライティングの効果とパンフで知りました。監督、研究されてます!
December 23, 2024 at 8:56 AM
「Why is the sky blue?」から10話分の道程が始まったと思えば、感慨深いです。自由浮遊惑星たちは、ぶつかって、相互に影響し合い、そしてあるものは離れ、あるものは集まったまま、新たな道を進んでいく。余韻がいいですね。

1話分の物語密度が高いわりにセリフの間が大切にされていて、窪田正孝さんの受けの芝居が引き立っていました。

小林虎之介さんも、気持ちの振り幅が大きくも繊細で、成長していく岳人の演技がすばらしく、今後も注目です。
December 12, 2024 at 9:42 AM
藤竹が抱えてきた石神、引いては日本の科学界への反発は、言わば金井の呪いのようなもので、以来、藤竹は科学に失望していた。自分の「実験」の失敗で、科学の道をあきらめようともした。

岳人はじめ科学部メンバーの「本当の気持ちを聞かしてくれよ」に答えた時、ようやく藤竹は金井の呪いから解放されたのでしょう。
December 12, 2024 at 9:39 AM
でも「教室に火星を作る」という目標が決まると、自分の「実験」に加え、地球に火星環境を作るという途方もない実験が加わりました。ロビンの暖房装置のアイデアが月面基地に採用されたように、成功すれば、相澤経由でJAXAに採用される可能性もあると藤竹は考えていたと思うのです(発表会に相澤を呼んでたし)。

そんな2つの実験にとらわれすぎて、“人”を見なくなっていた。結局、効率と結果しか見ない石神たちと同じ視野になっていたというのが、藤竹が伊之瀬に見せた絶望で。伊之瀬が「子どもたちに教えられるよ、こちらが」とやんわり諌めた、そんな藤竹の“傲慢”に喝を入れたのが、岳人の「勝手に終わらすんじゃねえよ!」。
December 12, 2024 at 9:37 AM
岳人の言葉のおかげで、藤竹はアメリカに行ったとしても、岳人たちを金井のような憑き物として背負わずに済みます。

藤竹も、最初は「実験」のために岳人や佳純たちの好奇心や知識欲を煽っていきました。さすが伊之瀬を恩師に持つだけあって、煽り方が上手い上手い。各人にどうアプローチをしていったらいいか、ずっと観察してましたよね。
December 12, 2024 at 9:32 AM
このドラマは、藤竹と岳人の“相互作用”の成長あるいは変化を描いたものだったのだなあ、とつくづく思いました。

岳人が藤竹を見る目は、最初は拒絶でしたが、先生として受け入れ、科学者として憧れ、そして、家族とも友人とも違う、でも奥深く科学という根でわかり合える同志へと変わっていった気がします。

最終話の伊之瀬先生と電話する藤竹を見つめる目とか、準備室に座る藤竹を見る目とか、元より聡明で優しい青年ですが、自分の気持ちを主張するより、相手の気持ちを思いやれる人になったなあと感無量でした。藤竹の背中を押してくれて、ありがとう。君の言葉で藤竹は救われてきたし、最後も救われたよ。
December 12, 2024 at 9:30 AM
岳人と麻衣、佳純と要と青春な点描も良し、うたた寝したり、民謡を持ち出す長嶺も、いつもと変わりない空気で皆を包み込むアンジェラも良し。そして、ここに来て大活躍の泉水(まさかのきれいな名前)先生! あなたから「発表」のノウハウを教わるとは……。「学べる学園ドラマ」の面目躍如ですね。
December 12, 2024 at 9:29 AM
藤竹は恐竜少年であったか。天体衝突という現象から惑星の成り立ちを研究してるのかと思ったら、白亜紀の恐竜がなぜ滅んだのかを知りたいがための天体衝突研究だったのかい!😅

金井、ロビン、岳人と市井の科学者に出逢い、輝く瞳を心に留めてしまう藤竹。藤竹が科学部について行った「実験」は、彼にしか思いつけないものでしたね。

藤竹が本作の平等と格差というテーマを背負った主人公なら、岳人は壁を壊して進もうとするヒーローですね。「科学部があんたの実験かどうかなんてどうでもいい」、これを言ってくれたのが、無垢な知識欲しかなかった頃の過去の藤竹のような岳人でよかった。今の自分を過去の自分が救う展開は萌えます。
December 12, 2024 at 9:22 AM
誰かに戻るよう説得されたのではなく、「科学にハマった」、その気持ちだけで戻ってきた4人。だからこそ、藤竹の告白にも揺るぐことなく、実験を続けると一致団結できました。藤竹の理想が実体化した瞬間ですね。藤竹の瞳にも光が入るように。個々人の感情線がきちんと収束して気持ちのいい展開!
December 12, 2024 at 9:20 AM
第8話の冒頭で、学会提出の締切まで1カ月ちょっと。第9話の再始動時で10日もない。ざっくり計算で、科学部が空中分解していた時間は2週間ほどですかね。皆が冷静になるに程よい期間で、放課後活動のない日常に物足りなさを感じる頃。三々五々、科学部に集まってくるのも、「そうなるよね」と納得しました。

妻の言葉に、妻の代わりでなく、自分自身が科学部を楽しんでいたことに気づく長嶺。実験を記録していたノートが、科学部の、そこで夢中になっていた自分の「轍」だとわかった佳純。何をしていても実験(火星の土)に還元してしまうほど、科学の面白さにハマったアンジェラ。そして、空に虹を見る岳人。
December 12, 2024 at 9:19 AM
コータたち不良を止められず、岳人とアンジェラ、岳人と長嶺の諍いも収められず、長嶺の言葉にも岳人の嘆きにも応えない。その何もできないところが、リアルだと思いました。解決できないことは解決しないのが、本作のポリシー。代わりに提示される「別の扉」が藤竹の過去なのか!? 来週が楽しみです。

恒星とそれに束縛されている惑星たちについては、伊之瀬先生、なんとかしてください! なんだろう、伊之瀬先生のラスボス感。「天体衝突と惑星の進化」が研究テーマの藤竹もなかなか怖いです。

そして、藤竹は、岳人や鷲見に憧れられているのだから、そろそろ自己肯定に転換していいと思います。
December 2, 2024 at 9:45 AM
これまで各話でさまざまな格差を描いてきた本作。ここに来て、藤竹と岳人の格差を炙り出すとは。「岳人に身の丈に合わない夢を持たせた」と藤竹を諌める長嶺の言葉が響きました。イッセー尾形氏の、岳人を思う切実さと長嶺が経験してきた諦めが相まった表情や口調にじーん。長嶺にしか言えないセリフですね。

「頑張ったことを諦めるのはつらい」「自業自得」と泣く岳人にも胸を打たれました。平等を謳っても、格差は厳然とあって、乗り越えることは難しい。そんな現実を、岳人は全身で悲しみ、悔しがり、苦しんでいました。もう岳人そのものの小林虎之介君がすばらしい! 一方、藤竹先生は何もしていません。
December 2, 2024 at 9:45 AM
科学は、一人での研究では限界がある。そもそも楽しくない。第7話で丁寧に描かれたこの光景は、皮肉な形で第8話にブリッジします。

さて、第7話の萌え点は、あかつきを相澤に作らせて、自分は熟睡の藤竹。その寝姿、どう見ても猫! あと、藤竹の目の光がシーンシーンで変わって見えるのがすごい!
December 2, 2024 at 9:43 AM
追い詰められる相澤チームに比べて、科学部の楽しそうなこと! そうなってほしい結果から逆算してアイデアを思いつける岳人と、知識と経験で設計から制作までこなす長嶺。小競り合いしつつ、不器用な思いやりも見せつつ、ぶっきらぼうな会話も交えつつ。味わいのあるいい爺孫を見せていただきました。

アンジェラと佳純が火星の土を作っていく試行錯誤は、さながらケーキにちょうどいいチョコクリームを作っているかのようで、まさに「錬金術(科学)は台所から」。そんな科学部の楽しさは、学生時代の相澤と藤竹の研究生活にオーバーラップして、相澤が藤竹を求める切実さに説得力を持たせます。
December 2, 2024 at 9:42 AM
重力可変装置の完成で、いよいよ火星のクレーター再現実験が本格化ですね。この実験は何の役に立つのかという要の質問に「さあ」と答える藤竹先生のトーンがよき。そして、火星のデータが口から流れるように出てくる佳純は、水を得た魚のよう。藤竹先生の正体を知っても、言わない気遣いが好きです。
December 2, 2024 at 9:39 AM
一方の要。彼の家の門構えや玄関がきちんとした家庭を感じさせ、深夜にこっそり帰宅する要のほうが“拗ねている”ように感じさせる演出がトリッキー。要も理不尽な状況に追い込まれ、プログラミングを寄る辺としていた、孤独な子どもでした。あの場面で、要に「暴力を振るう者の気持ち」を語れるのは岳人しかいないでしょう。

引きこもりと家庭内暴力、これもまた解決の難しい問題です。でも、岳人の言葉で要が避けるばかりだった弟に向き合い、弟の気持ちを知れたことが、あの扉から差した光のように希望になればと思います。RPGのように適材適所な人材が科学の旅の仲間に加わっているわけですが、要も片足ハマってますよね🤭
December 2, 2024 at 9:38 AM
藤竹先生に火を点けられた好奇心が探究心に変わり、その情熱がいつしか他人の好奇心に火を点けるように。岳人は、藤竹先生にとって、頼もしい科学の徒で、“成功例”でもあるのではと感じます。岳人が「俺達の代わりに怒ってくれた」の一点で藤竹先生を信頼しているのが、これまでの孤独を感じさせて涙。
December 2, 2024 at 9:37 AM