『二〇代のときには耐えられた、受け流すことができた「地獄」も、九年の浪人を経て大学という外の世界を見、三〇歳を超えたいまとなっては、二度と戻りたくない場所だ。』
あぁ、そうなんだ、それなんだと思う。
私は10代～20代中頃にかけて、どうやって耐えていたのかわからない。
どうして耐えられていたのだろう？
受け流せてはいなかったように思います。
親を殺す前に私が自殺したほうが社会的には善でしょうから、それは考えています。

ラインケンのフーガは同音連打がおもしろくて、フーガを書くときに真似したくなりますね。
これは何なんでしょうね、チェンバロで演奏するときに音を持続させようという意図でしょうかね。

人を傷つけない音楽を作るには、他者と関わらずに引きこもって音楽を作れば可能ではあるし、同じように人を傷つけずに生きるにはそうして生きていけば良いのですけれど、実際のところ現実にそうするのは難しい。
心理学者の平木典子さんは、人を絶対に傷つけないことは不可能だから、人を傷つけてしまうことがあるという覚悟が必要だ、と著書で書いているけれど、とはいえ傷つけたくはないです。
ではどうするか、というと平木さんが言うように不可能だとは思うので、その点では、わたしはかなり傲慢なのでしょうね。
傷つけたくはないけれど、傷つけないことはできない。シリアルキラーのように生きなければならない。

日本時間の11月23日午前9時から、配信もあると思います(多分)
www.youtube.com/watch?v=Ncb3...