#すずめの戸締り 再鑑賞。
66/100点（評価:B-）──凡作。前作前々作以上に現実と虚構の融和を前提とした物語にも関わらず、命題に対する踏み込みは甘く、年月を経た上での震災文学の側面を帯びた作品として守りに入りすぎている印象。物語から誠実や配慮は見て取れるが、なら起点と終点に恋愛は要らない。

その土地に地震という災いを齎す後ろ戸を閉じるべく、椅子と化した宗像と鈴芽は列島を舞台にロードムービーを繰り広げる──という筋書きは面白味を感じますが、前半と後半の断続的な話の展開に反目する目的の未接続により前半のロードムービーパートが後半に差し掛かるほど、次第に味気ないものとして消化されていく印象。

《仮面ライダー555パラダイス・リゲインド》
放送20周年記念作品。キッチュな部分も複数あるが、555の作品性が65分に濃厚に織り込まれた脚本は喜ばしい郷愁を煽り、善悪や正誤に彷徨いながらもふてぶてしく生きることが人生であると訴える力強さは井上敏樹なりの555に向けた時を経た回答として風通しが良かった★3.3/5.0

0068オペラより愛をこめて:感想⑤
サオリに関しては便利屋68との邂逅で期待された要素を概ね満たしていて、真面目な顔でバカやるコメディエンヌを務めつつも、アリウスで鍛え上げられた戦力を対便利屋に振るう立ち位置も確保している。そして結末部分に於いては失敗を割り切る、明日の風は明日吹くの精神を便利屋から学び、ベアトリーチェ指揮下の失敗の許されないアリウスの悪しき教えからの脱却を思わせる前向きな一歩が踏めている。加えて このサオリの変化を描くにあたり、ウェットになりすぎない手触りがとても良かった。錠前サオリだ、今夏のイベントではDJを務めさせて貰う。よろしく頼む。

0068オペラより愛をこめて:感想④
今回の物語の進行を牽引するハルカとサオリの立ち位置は良いと思う。狂靭な鉄砲玉による繰り返されるハルカの特攻が物語を引っ張り動かしているのは事実で、なんならイベスト中に食傷とすら感じる再繰だが、物語の停滞を回避する役回りとして痛快で再登場するサオリの傭兵としての戦力の格も立てる役も演じており実質主人公である。

#ブルーアーカイブ
《0068オペラより愛をこめて!》クリア。
大抵のイベスト同様に求める物に対して物足りなさはあるが、痒い所に手が届くという意味ではイベストの中では上々。便利屋68の相補的関係と放蕩を続ける錠前サオリの交差は喜劇調ながら後者に良き影響を及ぼす結末を招いており、予告される夏のDJ×海水浴アリウスイベで有機的に活かされると期待したい。

【SPY×FAMILY CODE:White】鑑賞。
構成要素の公約数的な主張には成功しており、ウェットになりすぎない程度に喜怒哀楽も織り込まれているが子供向けというラベリングに甘えた箇所も目立つ。幼女が放屁を繰り返しながら排泄を我慢する姿に劣情を催す特殊性癖持ちの方には非常にオススメの映画です★2.7/5.0

【ポールプリンセス!!】鑑賞。
構成や前半部の物語こそ退屈かつ凡庸だが、後半で展開される3DCG最先端のポールダンスの数々は魅力として申し分なく、舞踏の導線の軸とした下半身の繊細な駆動が目を引く映像としての力強い要素となっているのは実に見事。南曜スバルを嫁として貰っていきますね。☆3.6

【哀れなるものたち】鑑賞。
予想以上に最高!!今年初の2024年公開映画ベスト候補。胎児の脳味噌を詰め込まれ蘇生された中身は子供外見は婦女の怪奇冒険譚を彩る脚本と美術は非常に優れており、進歩と成長の童貞も愉快かつ刺激的で、歪な人間賛歌を締め括るラストカットまで含めて非常に傑物。是非とも劇場で。オススメです。☆4.6/5.0

本日1本目。

本目2本目。

【ゴールデンカムイ】鑑賞。
映画としての評価は今一つだが、撮影地の選定や活劇の撮影には目を引かれ実写化としての完成度は頷ける。本作はあくまで道半ばの序幕という趣であるが、日露戦争に振り回された人々が醸す悲哀や狂気また原作の核となる要素を散りばめる事に成功していると言えるだろう☆3.7/5.0

見に来た。

Blue sky。
第2のTwitterと聞いてはるばるやってきたが普通に過疎状態なの、MADMAX怒りのデスロードで緑の地が既に枯れ果てていた事実を知ったフィリオサの気分を味わっている。遅かったか……。