歌舞伎町能舞台で東京雑戯團の旗揚げ公演。
解説→コーラス練習→舞台の、観客参加型。

去年「源氏」の講座に行った時も、シュメール語やら色んな方向に話が広がり、安田登さんは博学だと感じていたが、今回の舞台ときたら。

ベースは能で、能・オペラ・ミュージカル？が混ざったような不思議な舞台。
そして、能舞台で役を演じる女性の素顔が見られるのが、何とも新鮮。
笑福亭笑利さんの前に見台があったら良さそうだった。
後半は短くなったらしいので、フルバージョンでも観てみたい。

来年のセルリアンタワー能楽堂での公演、楽しみ。

忘備録: 2024.12.19-21

京都に「ヒャクマンベン」、大阪に「桂よね吉落語会」へ。

関西の落語家さん、やっぱり関西で聴くとノリが全然違う。
何度か関東で聴いたことのある、穏やかなイメージの桂二乗さんがキレキレで、桂二豆さんもぐいぐいとくる。

次は落語と大阪でのお芝居、いい具合に組み合わせられるといいなぁ。

20年越しに落言の「神棚」。
初めて観た時は、わたしに内容を咀嚼する力がなく、狂言もよくわからなかった。

時が経ち、役者も世代交代をした。そして今やっと、おもしろいと感じられ、かつてはすごいものを見たのだと思う。
桂吉朝さんが出てらしたものだから、多分に思い出補正は入ってるけど。

フォースを駆使する姑神様 (共演者に舞台上で「初演と設定が違っている」と指摘される)、気弱な婿神様、キリリとしてる妻神様を演じる狂言師たち。

対して、落語家が演じる提灯を作る職人でぐーたらな辰。

辰の言いように、手を戦慄かせている妻神様のかわいいこと。でも提灯を貼る作業が投げやりだったのがおかしい。

池袋芸術劇場にて、木ノ下歌舞伎の「三人吉左 廓初買」。

公演時間5時間にびくつきながら着席。
三幕のお芝居で、間に20分ほどの休憩。体感は、各幕1時間ほどで計3時間。

キノカブは、台詞も衣装も歌舞伎と現代劇の混ざり具合が面白い。三人吉左の黒を基調とした各々の衣装も格好良い。

席が通路側、歌舞伎だと花道の横で、役者さんたちがすぐ脇を通るのにわくわく。
10代の頃からのあこがれ、小川たまきさんのすてきさにほうっとなる。

今回の公演は幕見もあって、歌舞伎の公演みたい。
次に歌舞伎で「三人吉左」が掛かったら観に行きたいと思う。

セルリアンタワー能楽堂で「マリコウジ」を観る。
狂言を観るの初めて、の叔母と一緒。
大丈夫かなぁと思ってたけど、わりと分かったとのこと。

去年の京都公演で、こちらも狂言を観るの初めて、の伯母を連れてったものの楽しんでいたみたい。
茂山千五郎家の舞台は、古典も新作も他人を誘いやすい。

「マリコウジ」を初めて観た去年は、古くて新しいのにびっくりした。
それは今年も同じく。あの後見の斬新な使い方！

新作だからと言って、古典を軽んじてるわけでもない。作る人が古典を知っているからこそ、それを元に自由自在に遊べる。
また来年も、新しい作品に会えますように。

チラシにサインをもらってる方たちがいらして、わたしも便乗。
このデザインがとてもすてきで、過去一で好き。これにサインしてもらえてうれしい。

知り合いにこのチラシをあげたら、狂言のイメージと全然違うと言ってた。

アカウント取ったものの、放置しっぱなしだったBluesky。

今日「マリコウジ」のチラシがお目見えして、うれしくて、これを機にBlueskyを始めることにする。

狂言をまた見るようになって、1年半くらい。そんな中で、去年2023年に一番びっくりした狂言の会が「マリコウジ」。

わたしにも、狂言は古い、難しいってイメージがあった。
だけど、それ以上に「狂言は、古くて新しくもあるお芝居のひとつ」だと思わせてくれた会。

「100年先にも残るものを作る」
そんな思いで作られた作品を見ることのできるわくわく感。

脂が乗った狂言師たちのご機嫌な舞台「マリコウジ」。

今からとても楽しみ😊