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探索者メモとぼやき
ラノがいたら私はきっと主人公にはなれない。だから1人で行こうとしたのに…ついてくる気だな……。
なんでラノが私のことが好きなのか分からない。そもそも血繋がってるし。
きっと一番近い位置にいたから勘違いしてるだけなんだろうな。
騙してどこかに行くのくらい単純なラノ相手だったら簡単なんだろうけど、、ラノが言った2人で旅をする夢物語が、1人で歩む道よりずっと輝いて見えた。
本当にラノはずるいな、だからこそ主人公なんだろうと思う。
December 2, 2025 at 3:31 AM
さらに家よりももっとアトリエに人を入れたがらないので、基本物は散らばりがち。でも本人的には大体の場所は分かってるから構わないって感じ。あまりにほこりが目立って来たころにしぶっしぶお掃除屋さんに来てもらう。年1くらいかな…でも物の整理とかは頼まない。
お掃除屋さんっていうのは獅羽のところの子で、色んなお掃除がとくいなのさ
November 26, 2025 at 9:48 AM
橋の下を見つめるその人は、小柄で、長い髪を風に揺らしていた。シャツの袖口からのぞく腕は驚くほど白く、思わず幽霊と見まがうほど。
どこかこの世のものではない雰囲気が漂い、橋の上だけが別の世界に変わってしまったかのように感じられる。

「こんばんは。…あまり覗き込むと危ないですよ。この川は小さいですが、下は意外に深いと聞きますから」

そう声をかければそれはゆっくりとこちらを見上げた。
男とも女ともつかない、美術品めいた顔立ち。
その瞳はリコリスの花を思わせる赤で、僕と視線を合わせた瞬間、三日月を描いた。

「ええ、こんばんは石花先生。君はどんな最期を迎えたい?」
August 17, 2025 at 5:45 AM