全体をみれば、凄惨な魔女狩りをもたらした社会的・思想的・法制史的な背景や近年の研究動向などがぎゅっとまとめられたお手本のような入門書なのだけど、同時に、第3章に挿入されたフランスのある村の魔女狩りをめぐる具体的な記述がよいアクセントになっており、とにかく壮絶で読ませる。
個人的には、魔女が「悪しき母」として認識され、それゆえ「聖なる国家」のよき統治を考えようとしたジャン・ボダンのような法学者からも糾弾されたという説明にたいへん納得がいった。
全体をみれば、凄惨な魔女狩りをもたらした社会的・思想的・法制史的な背景や近年の研究動向などがぎゅっとまとめられたお手本のような入門書なのだけど、同時に、第3章に挿入されたフランスのある村の魔女狩りをめぐる具体的な記述がよいアクセントになっており、とにかく壮絶で読ませる。
個人的には、魔女が「悪しき母」として認識され、それゆえ「聖なる国家」のよき統治を考えようとしたジャン・ボダンのような法学者からも糾弾されたという説明にたいへん納得がいった。