小池陽慈☆『マンガ森の彷徨いかた』
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小池陽慈☆『マンガ森の彷徨いかた』
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執筆業・予備校講師・放送大学大学院博士後期課程2年。アイヌ語の学び直しを始めました。著書に『14歳からの文章術』『"深読み"の技法』(笠間書院)、『評論文読書案内』(晶文社)、『現代評論キーワード講義』『マンガ森の彷徨いかた』(三省堂)、『ぼっち現代文』(河出書房新社)、編著『つながる読書』(筑摩書房)、他、多数。

https://researchmap.jp/akketek_hopuni
自分を癒すための読書、社会の未来を考えるための読書、心の中を見つめるための読書、理不尽と向き合うための読書、頭をよくするための読書、生きていくための読書、反抗するための読書、やましい読書、自由を手にするための読書、どこかにいる誰かと共に泣くための読書、腹を抱えて笑うための読書、妄想するための読書……十代のうちに、「読書」と幸せな出合いを経験することは、本当に、本当に、一人の人間にとって一生の宝物になるはずなんです。そんな思いを込めて企画し、編んだ一冊、小池陽慈編『つながる読書』(ちくまプリマー新書)を、ぜひ。

www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
November 9, 2025 at 3:20 AM
「わかり合えない私たちのための〈読解力〉入門」という副題は、編集者の方から原案を頂戴しました。本書のコンセプトを、本当に端的に表現し得た文言だと思います。『ぼっち現代文』(河出書房新社)、大人の皆様も(こそ?)、ぜひ、お読みください。

www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784...
November 4, 2025 at 10:46 PM
まだ、本書は社会的な役割を終えていない──いよいよ、そう思わざるを得ない日々が続く。

www.shobunsha.co.jp?p=6993
October 24, 2025 at 3:34 AM
僕なりの、デリダへの応答なんです。

小池陽慈『ぼっち現代文』、河出書房新社の「14歳の世渡り術」より。

副題は、「わかり合えない私たちのための〈読解力〉入門」。

www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784...
October 23, 2025 at 2:08 AM
「軽薄な常套句」に溢れるこの現代にこそ、「深読み」を。

shop.kasamashoin.jp/bd/isbn/9784...
October 22, 2025 at 3:42 AM
これが私の戦い方です。大人の方々も、ぜひ。
akahon.net/books/detail...
October 20, 2025 at 9:52 PM
批評理論を知ることで、マンガの世界はもっともっと豊かになる。『マンガ森の彷徨いかた』、三省堂より。
www.sanseido-publ.co.jp/np/detail/36...
October 20, 2025 at 1:41 AM
草野理恵子の新著、『詩集 手の紐(人体詩Ⅰ)』(しろねこ社)が刊行された。

草野理恵子は、私にとって特別な詩人である。

言葉は、その本質として私たちを束縛し、私たちから自由を奪うものであるはずなのに、草野理恵子は、言葉の自由、言葉による自由、言葉という自由を鮮やかに表現する。

本書もまた、激しく嫉妬に悶えつつも、胸を高鳴らせながら読み進めることになるのだろう。

shironekosha.stores.jp/items/68a58c...
October 2, 2025 at 9:08 AM
ずっとずっとずっとずっと探してた資料を「日本の古本屋」で見つけて、ついに我が家にお迎えすることができた。

田村すず子先生の『アイヌ語沙流方言の音声資料2 近藤鏡二郎の録音テープに遺されたワテケさんの神謡Ⅱ』(「環太平洋の言語」成果報告書)。

亡き恩師のお仕事。

さっそく紐解いたら、一緒にアイヌ語講座を受講していた先輩のレポートも掲載されていた。

いわゆる「近藤テープ」と呼ばれるもので、『アイヌ神謡集』第一話で有名な「梟神」の類話が収められている。

やった…

やった…

やったぁ…!

♪───O(≧∇≦)O────♪
October 1, 2025 at 5:35 AM
東京は神保町の書店PASSAGEのカフェにて、平安文学の研究者でいらっしゃる川村裕子先生と対談させていただきました。対談のテーマは、「文学を教えること」。

ここでもう一度。

権力にとって、「文学は、役に立ち過ぎる」。

だから、私たちは、常に文学を「市民のもの」にし続けていく必要があるんです。不断の努力によって。

そして、もう一つ。

私たちは、「物語」に対してあまりにも脆弱な存在です。だから、「物語」を相対化し得る力を自身のうちに育まねばなりません。したがって、「文学」を学ぶことは、とてつもなく大きな意味を持つのです。

願わくは、国語科教育も、そうしたことのための場でありますように。
September 30, 2025 at 1:25 PM
大学入試学会の学会誌『大学入試学会誌』第2巻に掲載の拙論、「大学入学共通テストにおける現代文「複数テクスト問題」についての一考察」の抜刷が届きました。

プレテストを含め、共通テスト(本試)の近代以降の文章(現代文)を総点検し、「複数テクスト問題」(非連続型テクスト問題)の出題のありようを具体的に分析した論文(査読付き)です。

「複数テクスト問題」の理念を実際の出題例や諸々の資料から抽象し、そこに明らかに認められるテクスト論的なコンセプト、及びその現実との乖離について論証しています。

国語教育、国語科教育に携わる方々に、ぜひともお読みいただきたい論考です。

よろしくお願いいたします!
September 30, 2025 at 3:15 AM
(承前)

そんな彼女が詩の創作へと目覚めたとき、そこにおける"書く"こととは、いったいどのような営みであったのか。

そうして、彼女における"書く"ことのアイデンティティが、その詩においてどう結晶しているのか。

「コスモス」という詩を読みながら、そうしたことについて考えております。

ぜひ、多くの皆さまに読んでいただきたく存じます。

そして願わくは、拙稿が、いつか誰かが香山末子を論じる際の、良き踏み台となれますように。
September 25, 2025 at 8:47 AM
日本文学協会の機関誌『日本文学』(2025年9月号)に、拙稿が2本掲載されました。

【論文】
「「コスモス」の織り成す緊張/緊張の織り成す「コスモス」 ─香山末子のエクリチュールを読む─」

【コラム】
「「指差し確認問題」ですね。」

論文は、在日朝鮮人一世の女性で、ハンセン病の後遺症により両目と手指を喪失し、長きにわたる日本での生活のなかで母語を失った後に詩作を始めた詩人、香山末子の傑作「コスモス」を読んでいます。

コラムは、題名でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、大学入学共通テストで今年から出題の始まった「国語」第3問について、思うところを綴っています。

ぜひお読みください。
September 15, 2025 at 5:22 AM
拙著『頻出テーマで鍛える現代文』(教学社)、このたび【重版】となりました。

本書は、大学入試の現代文に出題された文章を抜粋し、その精読を試みながら、現代の社会や世界について考えるうえで大切な観点やテーマを解説する一冊です。

参考書ではありますが、いや、参考書であるゆえに、この社会のより良き未来の構築へ貢献できるものにしたい。その一念でしたためました。

そして、口幅ったくはありますが、そうした信念を、体現し得た一冊であると確信しています。本書が、参考書のロングセラーとして長く読み継がれることには、社会的な意義がある、と。

akahon.net/books/detail...
September 11, 2025 at 10:11 AM
届くのを、本当に楽しみに楽しみに、首をブラキオサウルスなみに長く伸ばして待っていた、

小川てつオ『ホームレス文化』(キョートット出版)

と、ようやく対面することがかなった。

前作『このようなやり方で300年の人生を生きていく [新版]あたいの沖縄旅日記』(キョートット出版)では、たくさんの大切な言葉と出合うことができた。素朴で、ちょっとひねくれていて、でもだからこそ、実直な言葉と。

本書『ホームレス文化』では、著者自らの、二十年にわたる公園暮らしのなかで紡がれた言葉と出合えるという。行間を撫でるようにして読み進めたい。
September 9, 2025 at 4:23 AM
Israel, stop the genocide.
If you call yourselves human beings.

news.yahoo.co.jp/articles/df6...
August 20, 2025 at 11:40 PM
あの『複数の言語で生きて死ぬ』(くろしお出版)、『世界中で言葉のかけらを』(筑摩書房)の日本語教育研究者、山本冴里先生が、またまたとんでもなく面白ぇ本を出版なさるッッッ!

その名も、

『8週間語学の旅』(KADOKAWA)

だァーーーッッッ!

いや、真面目な話、すごいよ、この本。例えば、複数の言語を並べ置き、比較して、そこから抽象される法則に基づいて意味を推測してみる…みたいな例題がたくさん載ってるんだが、これがまぁ面白い。マジか!ってくらいハマる。で、そんな本格的なことを解説しているのに、高校生でも十分に楽しめるような"エンタメ"本になっている。

2025年8月21日発売予定😆
August 16, 2025 at 1:46 PM
買っちゃった🩷
August 16, 2025 at 7:30 AM
『学校の「男性性」を問う』 前川直哉 大江未知 www.reads.jp/posts/413455 #Reads

まず、菅野真文の論考「トラブルとしての異性装」を読んだ。

著者は、「男性として生きてき」て、「異性装」で授業をすることを実践する高校教諭である。

いずれnoteか何かで感想や考えたことをまとめたい。

今日のところは、一つだけ、言葉にしておく。

曰く、「この論考は、公教育か教育産業かを問わず、およそ生徒と時間を共にするすべての大人たちが読むべきものである」、と。

大袈裟ではなく、心の芯からそう思う。
August 15, 2025 at 5:05 AM
数年前、私が思案に思案を重ね、苦心のうえに生み出したゆるキャラ、「キュウリのきゅうりん」です。あらためて、こいつで人生の一発逆転を狙います。きゅうりん、必ずお前に天下をとらせてやるからな…
August 13, 2025 at 4:07 AM
高校生の頃、太宰治に出合えていなかったら、僕は、堕ちるところまで堕ちていたと思う。

浪人時、小論文の講師に勧められて読んでみた『ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン』は、とても難しかったけれど、知というものの匂いを味わわせてくれた。

そして、大学生になってからの僕を支えてくれたのは、『宮澤賢治詩集』だった。いつも持ち歩いて、気づいたことがあればガリガリと書き込んだ。

いずれも、新潮文庫だった。

僕は、いま、こうした個人的な理由によっても、『週刊新潮』のヘイトコラムの件に激怒している。
August 12, 2025 at 1:00 PM
こういうので日めくりカレンダーを作りたい。
August 11, 2025 at 11:47 AM
私たちは、この「雑草」を手渡されている。

決して枯らさぬよう守り続け、次世代へ、次々世代へと株分けしてゆくことを託されている。

「雑草」が、いつか、あらゆる核兵器を緑で覆い尽くすその日まで。

林京子「祭りの場」『祭りの場・ギヤマン ビードロ』講談社文芸文庫より
a.co/dS5OtQT
August 9, 2025 at 11:51 AM
輝いておられる……尊い………✨
August 9, 2025 at 5:48 AM
長崎で被爆した作家、林京子の代表作の一つ、「祭りの場」に、こんな言葉が綴られていた。
a.co/3MWYym0

「伯父」の言う「もっと早う」とは、もちろん、核兵器の投下される前に、ということである。

私の親族には、核兵器によって命を落とした人間はいない。

けれども、この「伯父」の無念を知っている。

そしてこの「伯父」の声が、他の無数の声の一つでしかないことも。

だから、私には、その無数の声に応答する義務がある。

その「応答」とは、「非核」を唱え続けることである。
August 9, 2025 at 2:37 AM