当面、主にまそしの妄想呟くアカウントになりそうです。
「わかった」
わかったとは言ったけれど、追わないと約束はしていないとか、あの世で再会したとき言う藍湛。
魏嬰も、藍湛が約束しなかったこと、何かしらの言い逃れを用意しているのだろうと察してはいるけれど、だからと言って約束を迫りはしない。
それは、藍湛が選ぶことだから。
それに、魏嬰自身も自分が先に逝くと思って言っているから、万が一にも逆が起こったら、自分がどうするか、約束はできないと。
「わかった」
わかったとは言ったけれど、追わないと約束はしていないとか、あの世で再会したとき言う藍湛。
魏嬰も、藍湛が約束しなかったこと、何かしらの言い逃れを用意しているのだろうと察してはいるけれど、だからと言って約束を迫りはしない。
それは、藍湛が選ぶことだから。
それに、魏嬰自身も自分が先に逝くと思って言っているから、万が一にも逆が起こったら、自分がどうするか、約束はできないと。
でも、それを聞いて逆ギレする藍湛。「君は、好きだと言われれば誰にでも自分を与えてしまうのか⁈」
「なんだよ、お前が欲しいって言うからじゃないか。お前以外を相手に、こんなこと言わないぞ」
「魏嬰、それは」
「どうせ助けが来ないんだ。残された時間、好きなことしたほうがいいだろ?」
原作的には、この時点では二人とも男同士のやり方について知識ゼロのはず……
でも、それを聞いて逆ギレする藍湛。「君は、好きだと言われれば誰にでも自分を与えてしまうのか⁈」
「なんだよ、お前が欲しいって言うからじゃないか。お前以外を相手に、こんなこと言わないぞ」
「魏嬰、それは」
「どうせ助けが来ないんだ。残された時間、好きなことしたほうがいいだろ?」
原作的には、この時点では二人とも男同士のやり方について知識ゼロのはず……
「藍湛?」
「すまない、自分を抑えられなかった」
「藍湛?」
「君を、愛している」
「!?」
みたいな展開になるかなー
「藍湛?」
「すまない、自分を抑えられなかった」
「藍湛?」
「君を、愛している」
「!?」
みたいな展開になるかなー
魏無羡は、首を傾げながら服を広げ、しばし見つめた。
「藍湛? これ、弟子用のだよな?」
「うん」
「これ、俺が着るのか?」
「私も着る」
藍忘機の顔は、至って真面目だ。
「これで? この格好で夜狩に?」
藍忘機は頷く。
「兄上が、この服を着ていた頃の気持ちになれれば、少しは気が楽なのではないかと用意してくれた」
沢蕪君なりに、一所懸命考えてくれたのだろう。弟の幸せのために。
魏無羡は、照れも混ざった顔で笑った。
「そうだな、それがいい。あの頃のように怒るお前が見られたら、最高だ」
「魏嬰」
「いつ、出かける?」
「いくつか案件があるから、君が選んで」
「よしきた!」
魏無羡は、首を傾げながら服を広げ、しばし見つめた。
「藍湛? これ、弟子用のだよな?」
「うん」
「これ、俺が着るのか?」
「私も着る」
藍忘機の顔は、至って真面目だ。
「これで? この格好で夜狩に?」
藍忘機は頷く。
「兄上が、この服を着ていた頃の気持ちになれれば、少しは気が楽なのではないかと用意してくれた」
沢蕪君なりに、一所懸命考えてくれたのだろう。弟の幸せのために。
魏無羡は、照れも混ざった顔で笑った。
「そうだな、それがいい。あの頃のように怒るお前が見られたら、最高だ」
「魏嬰」
「いつ、出かける?」
「いくつか案件があるから、君が選んで」
「よしきた!」
「藍湛、それは違う。俺はいつだってお前といたい。ただ、ただなんだか……時々どうしていいのかわからなくなる」
「私は、君がどう思おうと、二度と君から離れないと決めている。君には幸せでいてほしい。だから、どうすれば君が、二人が共に幸せでいられるのか、一緒に考えたい」
「藍湛」
「君は、一生私と夜狩がしたいと言ってくれた」
「うん」
「だから、しばらくここを離れて、夜狩に行こう」
確かに、雲深不知処にいれば藍湛の立場を思い知らされ、歳の差のことも感じないわけにはいかない。
「そうだな。それがいい。出かけよう」
「ならば、これを」
藍忘機は、畳まれた白い服を魏無羡の前に置いた。
「藍湛、それは違う。俺はいつだってお前といたい。ただ、ただなんだか……時々どうしていいのかわからなくなる」
「私は、君がどう思おうと、二度と君から離れないと決めている。君には幸せでいてほしい。だから、どうすれば君が、二人が共に幸せでいられるのか、一緒に考えたい」
「藍湛」
「君は、一生私と夜狩がしたいと言ってくれた」
「うん」
「だから、しばらくここを離れて、夜狩に行こう」
確かに、雲深不知処にいれば藍湛の立場を思い知らされ、歳の差のことも感じないわけにはいかない。
「そうだな。それがいい。出かけよう」
「ならば、これを」
藍忘機は、畳まれた白い服を魏無羡の前に置いた。
そろそろ魏嬰が立ち寄る頃合いだが執務の都合で人払いをすることはある。不審には思わないだろう。
13年。
その重みを忘れたことはない。
再び会うことが叶うなら、どんな姿であってもいい、どれほど荒んでいても受け止めると心に決めていた。
しかし再会した魏嬰は、姿こそ変わっていたものの、荒むどころか負っていた陰が払われたかのように朗らかで、あまりに懐かしい振る舞いを見せた。
13年前で止まっているどころか、さらに時を遡っているようにさえ見えた。
15の日々の眩しさがそこにあった。
しかし。
時として埋めようのない虚を感じていたのも事実だ。
そろそろ魏嬰が立ち寄る頃合いだが執務の都合で人払いをすることはある。不審には思わないだろう。
13年。
その重みを忘れたことはない。
再び会うことが叶うなら、どんな姿であってもいい、どれほど荒んでいても受け止めると心に決めていた。
しかし再会した魏嬰は、姿こそ変わっていたものの、荒むどころか負っていた陰が払われたかのように朗らかで、あまりに懐かしい振る舞いを見せた。
13年前で止まっているどころか、さらに時を遡っているようにさえ見えた。
15の日々の眩しさがそこにあった。
しかし。
時として埋めようのない虚を感じていたのも事実だ。
「わかった」
しばし俯いたのちに、含光君は言った。
「叔父上には礼と、必要があるようなら話を聞きに行くと伝えてほしい」
「わかりました」
一礼して、思追は出ていった。あれしか伝えられなかったから、充分ではないかもしれない。でも、含光君は賢明な方だ。お二人にとって一番よい方法に辿り着いてくれるはずだ。
「わかった」
しばし俯いたのちに、含光君は言った。
「叔父上には礼と、必要があるようなら話を聞きに行くと伝えてほしい」
「わかりました」
一礼して、思追は出ていった。あれしか伝えられなかったから、充分ではないかもしれない。でも、含光君は賢明な方だ。お二人にとって一番よい方法に辿り着いてくれるはずだ。
含光君はなにも言わないが、藍思追は養い親との会話はこういうものだと心得ているので、構わず話を続けた。
「本来ならば含光君と同じ歳だけれど、ご自身の気持ちは22で止まったのがようやく動き出したところで」
藍思追はいったん言葉を切った。
この先の言葉が、含光君を傷つけることがなければいいのだけれど。
小さく息を吸って、藍思追は言葉を続けた。
「ときに歳の差を感じて苦しいと」
「苦しい?」
藍忘機は思わず聞き返した。
思追は頷いた。
「叔父にはそうおっしゃったそうです。ただ、すぐに充分過ぎるほど幸せだけどとおっしゃったそうですが」
含光君はなにも言わないが、藍思追は養い親との会話はこういうものだと心得ているので、構わず話を続けた。
「本来ならば含光君と同じ歳だけれど、ご自身の気持ちは22で止まったのがようやく動き出したところで」
藍思追はいったん言葉を切った。
この先の言葉が、含光君を傷つけることがなければいいのだけれど。
小さく息を吸って、藍思追は言葉を続けた。
「ときに歳の差を感じて苦しいと」
「苦しい?」
藍忘機は思わず聞き返した。
思追は頷いた。
「叔父にはそうおっしゃったそうです。ただ、すぐに充分過ぎるほど幸せだけどとおっしゃったそうですが」
藍忘機は頷いた。魏嬰は時折温寧の住まいを訪ねる。
「温寧には昔話ができる相手がいないからさ」
そう言って出かけていくが、それは魏嬰自身にしても同じだろう。蓮花塢で過ごした頃のことならば江晩吟が知っているだろうが、今思い出語りができるかというと、別な話だ。ましてや、夷陵のこととなると、話し相手は温寧だけだ。
思い出話をしているのか、ここでの愚痴をこぼしてでもいるのか、気にならないはずがないが、そのくらい自由にさせてあげなさいと、兄上から忠告されている。
藍忘機は頷いた。魏嬰は時折温寧の住まいを訪ねる。
「温寧には昔話ができる相手がいないからさ」
そう言って出かけていくが、それは魏嬰自身にしても同じだろう。蓮花塢で過ごした頃のことならば江晩吟が知っているだろうが、今思い出語りができるかというと、別な話だ。ましてや、夷陵のこととなると、話し相手は温寧だけだ。
思い出話をしているのか、ここでの愚痴をこぼしてでもいるのか、気にならないはずがないが、そのくらい自由にさせてあげなさいと、兄上から忠告されている。
「通しなさい」
そう言う声が震えるのを抑えられない藍曦臣。
静かに入室すると、藍忘機は跪いた。
その藍曦臣を青ざめさせたのは、一夜でさらにやつれた弟の姿ではなく、その口からこぼれ出た、自分への呼びかけだった。
「藍宗主、ただいま戻りました」
「忘機、なぜ⁉︎」
思わず藍忘機の肩を掴み、揺さぶる。
「なぜ、そのような呼び方をする?」
「姑蘇藍氏の門弟として、罰を受けるために戻りました」
「通しなさい」
そう言う声が震えるのを抑えられない藍曦臣。
静かに入室すると、藍忘機は跪いた。
その藍曦臣を青ざめさせたのは、一夜でさらにやつれた弟の姿ではなく、その口からこぼれ出た、自分への呼びかけだった。
「藍宗主、ただいま戻りました」
「忘機、なぜ⁉︎」
思わず藍忘機の肩を掴み、揺さぶる。
「なぜ、そのような呼び方をする?」
「姑蘇藍氏の門弟として、罰を受けるために戻りました」
不夜天城で何があったのか。
いずれも力ある先輩たちが重傷を負って戻り、宗主と藍先生は執務室に篭り、姿を見せない。
実際、重傷を負った者たちの治療を医師に委ねてから、執務室で顔を突き合わせているものの、藍啓仁も藍曦臣も答えを出せないでいた。
「忘機は」
時折どちらかが名を口にするものの、その先の言葉が出ない。
「冷めてしまいましたね」
茶を淹れ直そうと、藍曦臣が立ち上がる。その気配を察したかのように、外から声が掛かった。
「宗主」
当番の門弟の声だ。
「なんだ?」
「含光君が戻られました」
不夜天城で何があったのか。
いずれも力ある先輩たちが重傷を負って戻り、宗主と藍先生は執務室に篭り、姿を見せない。
実際、重傷を負った者たちの治療を医師に委ねてから、執務室で顔を突き合わせているものの、藍啓仁も藍曦臣も答えを出せないでいた。
「忘機は」
時折どちらかが名を口にするものの、その先の言葉が出ない。
「冷めてしまいましたね」
茶を淹れ直そうと、藍曦臣が立ち上がる。その気配を察したかのように、外から声が掛かった。
「宗主」
当番の門弟の声だ。
「なんだ?」
「含光君が戻られました」