【休業中】ですが元町映画館オンラインショップにてイスラーム映画祭アーカイブ2025を販売しています。
https://motoei.base.shop/items/107290916
公式HP : http://islamicff.com/
『イスラーム映画祭エンサイクロペディア』藤本高之
2026年2月10日発売 税込3,000円
B5・208頁・フルカラー
「イスラーム文化圏の映画から見る世界」
10年間で上映した全102作品を世界10地域に分け、国別・年代順に完全網羅。気鋭のジャーナリストや研究者によるコラム32本を収録。
『イスラーム映画祭エンサイクロペディア』藤本高之
2026年2月10日発売 税込3,000円
B5・208頁・フルカラー
「イスラーム文化圏の映画から見る世界」
10年間で上映した全102作品を世界10地域に分け、国別・年代順に完全網羅。気鋭のジャーナリストや研究者によるコラム32本を収録。
このたびType Slowlyという出版社から映画祭のアーカイブ6冊を1冊にまとめた、その名も
『イスラーム映画祭エンサイクロペディア』
を刊行する運びとなりました。それに伴い先行販売上映会も実施します。
☪2026.2.1 Sun 11:00@渋谷ユーロライブ
上映作品は、7世紀に誕生したイスラムの起源を描く3時間27分の歴史超大作
『アル・リサーラ / Al-Risāla 』(1976-2018)
最終上映です。(途中10分休憩あり)
チケットは1/29(木)0時よりユーロスペースのオンラインチケットサイトにて販売されます。
このたびType Slowlyという出版社から映画祭のアーカイブ6冊を1冊にまとめた、その名も
『イスラーム映画祭エンサイクロペディア』
を刊行する運びとなりました。それに伴い先行販売上映会も実施します。
☪2026.2.1 Sun 11:00@渋谷ユーロライブ
上映作品は、7世紀に誕生したイスラムの起源を描く3時間27分の歴史超大作
『アル・リサーラ / Al-Risāla 』(1976-2018)
最終上映です。(途中10分休憩あり)
チケットは1/29(木)0時よりユーロスペースのオンラインチケットサイトにて販売されます。
覚悟はしていましたが、こんなに観るのが辛かった映画は初めてです。とてもじゃないけど安易に人にススメられません。でも、最後の方ではお願いだからこのまま映画が終わらないで…と念じながら観ていました。
本作は、ガザで写真を撮り続けているパレスチナ人女性と、二度と祖国に戻れないイランの女性監督との1年におよぶビデオ通話をまとめたものです。
これほど観る者にもストレスを与えながら、それでも他に較べようのない作品に仕立ててしまうイラン人監督の映画魔術に度肝を抜かれます。凄い映画です。(涙で彼女の顔が見れない…)
覚悟はしていましたが、こんなに観るのが辛かった映画は初めてです。とてもじゃないけど安易に人にススメられません。でも、最後の方ではお願いだからこのまま映画が終わらないで…と念じながら観ていました。
本作は、ガザで写真を撮り続けているパレスチナ人女性と、二度と祖国に戻れないイランの女性監督との1年におよぶビデオ通話をまとめたものです。
これほど観る者にもストレスを与えながら、それでも他に較べようのない作品に仕立ててしまうイラン人監督の映画魔術に度肝を抜かれます。凄い映画です。(涙で彼女の顔が見れない…)
www.h-sff.com
先日主宰の松原さんとお会いしましたが、もしイスラーム映画祭でスイスが絡む映画を上映していたら間違いなくトークのオファーをしていたというくらい話の面白い方なのでスイスについてあれこれお訊きしたいと思います。
スイスはEU加盟国ではないため毎年人気のEUフィルムデーズでもスイス映画を観る事はできません。独自の道を歩むスイスの陰と陽に俄然興味が湧きました。
そんなスイスの多様な映画をこれだけまとめて観られるのはヘルヴェティカ・スイス映画祭のみ。関西圏の皆さまは貴重な機会をどうぞお観逃しなく。
www.h-sff.com
先日主宰の松原さんとお会いしましたが、もしイスラーム映画祭でスイスが絡む映画を上映していたら間違いなくトークのオファーをしていたというくらい話の面白い方なのでスイスについてあれこれお訊きしたいと思います。
スイスはEU加盟国ではないため毎年人気のEUフィルムデーズでもスイス映画を観る事はできません。独自の道を歩むスイスの陰と陽に俄然興味が湧きました。
そんなスイスの多様な映画をこれだけまとめて観られるのはヘルヴェティカ・スイス映画祭のみ。関西圏の皆さまは貴重な機会をどうぞお観逃しなく。
イスラーム映画祭10で25年ぶりに劇場リバイバルしトップの動員記録となったイラン映画の名匠モフセン・マフマルバフ監督の傑作『ギャベ』(1996)が、彼のもう一つの密かな人気作『サイレンス』(1998)とともに国内で初めてBlu-ray化されました🎊
『ギャベ』は多民族国家イランの遊牧民文化を、『サイレンス』はペルシャの詩の世界をモチーフにした「色」と「音」の映像詩です。『サイレンス』には当時の貴重な監督インタビューも収録されています。2枚組と『ギャベ』単品があるようです。発売は12/19。どうぞお楽しみに。
愛は色だ。人生は色だ。
イスラーム映画祭10で25年ぶりに劇場リバイバルしトップの動員記録となったイラン映画の名匠モフセン・マフマルバフ監督の傑作『ギャベ』(1996)が、彼のもう一つの密かな人気作『サイレンス』(1998)とともに国内で初めてBlu-ray化されました🎊
『ギャベ』は多民族国家イランの遊牧民文化を、『サイレンス』はペルシャの詩の世界をモチーフにした「色」と「音」の映像詩です。『サイレンス』には当時の貴重な監督インタビューも収録されています。2枚組と『ギャベ』単品があるようです。発売は12/19。どうぞお楽しみに。
愛は色だ。人生は色だ。
11/22より今年も「ヘルヴェティカ・スイス映画祭」が神戸・元町映画館にて開催されます。
今回の目玉は知られざるスイス映画の古典『小さな逃避行』(1979 / Les Petites Fugues)の日本初公開です。何度上映しても人気の『ラ・パロマ』からスイスの難民事情を描く最新作まで垂涎の6作品!
もう1本お薦めはスイス映画を牽引する女性監督の一人、イラクのフェミニズムを描いた『Immortals』も高く評価されているマヤ・チュミ監督の『ロツロッホ』(2022)。
欧州の価値観に悩む4人の難民男性を追ったアラビア語とトルコ語とペルシャ語とダリ語が錯綜するドキュメンタリーです。
11/22より今年も「ヘルヴェティカ・スイス映画祭」が神戸・元町映画館にて開催されます。
今回の目玉は知られざるスイス映画の古典『小さな逃避行』(1979 / Les Petites Fugues)の日本初公開です。何度上映しても人気の『ラ・パロマ』からスイスの難民事情を描く最新作まで垂涎の6作品!
もう1本お薦めはスイス映画を牽引する女性監督の一人、イラクのフェミニズムを描いた『Immortals』も高く評価されているマヤ・チュミ監督の『ロツロッホ』(2022)。
欧州の価値観に悩む4人の難民男性を追ったアラビア語とトルコ語とペルシャ語とダリ語が錯綜するドキュメンタリーです。
その中で高評価を付けたエジプト映画『ハッピー・バースデー』が10/31、11/4に上映されます。小さな女の子が主人公の可愛らしいお話と思ったら大間違い!の超ヘビーな社会派ドラマです。
裕福な家庭のメイドをしている(つまり学校に行っていない)ムスリムの女の子が、大好きなその家の娘の子の誕生日パーティーを開くために奔走するという物語を通じてエジプトの格差社会がこれでもかと描かれます。
30本中イスラーム映画祭で上映するならこれ!と思った傑作です。どんな映画か良かったらぜひ。
その中で高評価を付けたエジプト映画『ハッピー・バースデー』が10/31、11/4に上映されます。小さな女の子が主人公の可愛らしいお話と思ったら大間違い!の超ヘビーな社会派ドラマです。
裕福な家庭のメイドをしている(つまり学校に行っていない)ムスリムの女の子が、大好きなその家の娘の子の誕生日パーティーを開くために奔走するという物語を通じてエジプトの格差社会がこれでもかと描かれます。
30本中イスラーム映画祭で上映するならこれ!と思った傑作です。どんな映画か良かったらぜひ。
川上さんの「今回の停戦案でこれ以上人が死なない事を祈りつつ、仮にそうなったとしてもガザの報道が減るだけでイスラエルの“占領”は続く事を忘れてはならない」という言葉に尽きると思いました。
なお、それ単体でも料金が発生して然るべき川上さんによる手記が「付録」として付く(!)『壁の外側と内側』パンフレットが今日だけで入荷50冊に対し45冊も売れ急遽再入荷するとの事。こんな売行きは元町映画館でも異例中の異例だそうです。
しかし本当にそれぐらいの内容ですので明日以降もぜひお買い求めください。
川上さんの「今回の停戦案でこれ以上人が死なない事を祈りつつ、仮にそうなったとしてもガザの報道が減るだけでイスラエルの“占領”は続く事を忘れてはならない」という言葉に尽きると思いました。
なお、それ単体でも料金が発生して然るべき川上さんによる手記が「付録」として付く(!)『壁の外側と内側』パンフレットが今日だけで入荷50冊に対し45冊も売れ急遽再入荷するとの事。こんな売行きは元町映画館でも異例中の異例だそうです。
しかし本当にそれぐらいの内容ですので明日以降もぜひお買い求めください。
本日12時10分より上映のドキュメンタリー映画『壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記』はほぼ満席となりました。明日からも6日間上映ございます。
13時40分現在、
12:10 壁の外側と内側 65/66席
14:30 太陽の男たち 36
まで出ております。多数のご来場本当にありがとうございます🙇
本日12時10分より上映のドキュメンタリー映画『壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記』はほぼ満席となりました。明日からも6日間上映ございます。
13時40分現在、
12:10 壁の外側と内側 65/66席
14:30 太陽の男たち 36
まで出ております。多数のご来場本当にありがとうございます🙇
本日よりドキュメンタリー映画『壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記』1週間公開されます。
12時40分現在、
12:10 壁の外側と内側 39/66席
14:30 太陽の男たち 29
まで出ております。
双方とも混み合ってまいりました。引き続き宜しくお願いいたします🙇
本日よりドキュメンタリー映画『壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記』1週間公開されます。
12時40分現在、
12:10 壁の外側と内側 39/66席
14:30 太陽の男たち 29
まで出ております。
双方とも混み合ってまいりました。引き続き宜しくお願いいたします🙇
チケットは劇場オープンのAM9時30分より販売されます。全自由席・整理番号順でのご入場です。お待ちしております🙇
また『壁の外側と内側』はパンフレットも必読です。
27ページのボリュームに、パレスチナ関連地図、監督インタビュー、登場人物およびエピソード振り返り、用語解説、そして専門家・ジャーナリストのコラム4本と、映画を観たあとに知りたい情報がぎっしり網羅され書籍1冊分の満足度があります。ぜひともお買い求めください。
チケットは劇場オープンのAM9時30分より販売されます。全自由席・整理番号順でのご入場です。お待ちしております🙇
また『壁の外側と内側』はパンフレットも必読です。
27ページのボリュームに、パレスチナ関連地図、監督インタビュー、登場人物およびエピソード振り返り、用語解説、そして専門家・ジャーナリストのコラム4本と、映画を観たあとに知りたい情報がぎっしり網羅され書籍1冊分の満足度があります。ぜひともお買い求めください。
一方、同紙一面にはガザ停戦合意と大きくありますが、相変わらずイスラエル軍“一部”撤収などとパレスチナ側にとって不公正なものでしかない。
映画や展示でパレスチナの今をぜひ。
一方、同紙一面にはガザ停戦合意と大きくありますが、相変わらずイスラエル軍“一部”撤収などとパレスチナ側にとって不公正なものでしかない。
映画や展示でパレスチナの今をぜひ。
パレスチナの今を描く各地で好評上映中のドキュメンタリー映画『壁の外側と内側』が10/18(土)より神戸・元町映画館でも公開されます。18日にはパレスチナ映画の伝説的名作『太陽の男たち』も特別上映されますのでぜひご覧ください。
また同じく18日には監督の川上泰徳さんによるオンライントークもございますが、元町映画館では本作の上映期間(〜10/24まで)を通してパレスチナへのメッセージの展示や手しごと品の販売も行われます。
見て・聴いて・買ってパレスチナに対する理解と連帯が深まるきっかけとなる1週間をぜひ。
パレスチナの今を描く各地で好評上映中のドキュメンタリー映画『壁の外側と内側』が10/18(土)より神戸・元町映画館でも公開されます。18日にはパレスチナ映画の伝説的名作『太陽の男たち』も特別上映されますのでぜひご覧ください。
また同じく18日には監督の川上泰徳さんによるオンライントークもございますが、元町映画館では本作の上映期間(〜10/24まで)を通してパレスチナへのメッセージの展示や手しごと品の販売も行われます。
見て・聴いて・買ってパレスチナに対する理解と連帯が深まるきっかけとなる1週間をぜひ。
1998年の『ムトゥ 踊るマハラジャ』ブームから27年。ボリウッドではなく“南インド映画”にフォーカスした知の集積が日本で編まれた事に感慨もひとしおです。まさに永久保存版の量と質。
マラヤーラム語文芸映画のお勧めとして2018年に上映した『アブ、アダムの息子』が載っているのも嬉しいです。サリーム・アフマド監督が来日してくれたのも今では良い思い出。
映画祭では他にマラヤーラム語映画を2作品上映しました(『青い空、碧の海、真っ赤な大地』『ナイジェリアのスーダンさん』)。
1998年の『ムトゥ 踊るマハラジャ』ブームから27年。ボリウッドではなく“南インド映画”にフォーカスした知の集積が日本で編まれた事に感慨もひとしおです。まさに永久保存版の量と質。
マラヤーラム語文芸映画のお勧めとして2018年に上映した『アブ、アダムの息子』が載っているのも嬉しいです。サリーム・アフマド監督が来日してくれたのも今では良い思い出。
映画祭では他にマラヤーラム語映画を2作品上映しました(『青い空、碧の海、真っ赤な大地』『ナイジェリアのスーダンさん』)。
10/18から神戸でも始まるパレスチナの今を取材したドキュメンタリー映画『壁の外側と内側』の公開を記念し、パレスチナ映画の歴史的名作『太陽の男たち』を1回限り上映いたします。またとない機会ですのでぜひご来場ください。
🎥10.18 Sat 14:30@元町映画館
本作は1936年イギリス統治下のパレスチナに生まれ、1972年7月8日に暗殺されたパレスチナ難民の作家ガッサーン・カナファーニーの代表作をエジプト人監督が映画化した歴史的な作品です。
1948年の「ナクバ(大破局)」から20数年後のパレスチナをめぐる状況が、原作との違いに込められています。
10/18から神戸でも始まるパレスチナの今を取材したドキュメンタリー映画『壁の外側と内側』の公開を記念し、パレスチナ映画の歴史的名作『太陽の男たち』を1回限り上映いたします。またとない機会ですのでぜひご来場ください。
🎥10.18 Sat 14:30@元町映画館
本作は1936年イギリス統治下のパレスチナに生まれ、1972年7月8日に暗殺されたパレスチナ難民の作家ガッサーン・カナファーニーの代表作をエジプト人監督が映画化した歴史的な作品です。
1948年の「ナクバ(大破局)」から20数年後のパレスチナをめぐる状況が、原作との違いに込められています。
今週末から始まる『国際芸術祭「あいち2025」』の一企画として、10/4(土)に🇩🇿アルジェリア映画『私は今も、密かに煙草を吸っている』が上映されます。
上映後解説あり、入場無料・予約制ですのでご興味のある方は下記リンクよりご応募ください。
aichitriennale.jp/event/2025/L...
イスラーム映画祭9で上映した本作の時代背景は、アルジェリア軍とイスラム主義勢力が内戦を繰り広げていた1990年代。
抑圧下にあった女性たちの状況を、内戦後期にフランスへ移住した女性監督が女性用ハマム(公衆浴場)を舞台に戯曲化。それを自身で映像化した作品です。
今週末から始まる『国際芸術祭「あいち2025」』の一企画として、10/4(土)に🇩🇿アルジェリア映画『私は今も、密かに煙草を吸っている』が上映されます。
上映後解説あり、入場無料・予約制ですのでご興味のある方は下記リンクよりご応募ください。
aichitriennale.jp/event/2025/L...
イスラーム映画祭9で上映した本作の時代背景は、アルジェリア軍とイスラム主義勢力が内戦を繰り広げていた1990年代。
抑圧下にあった女性たちの状況を、内戦後期にフランスへ移住した女性監督が女性用ハマム(公衆浴場)を舞台に戯曲化。それを自身で映像化した作品です。
公式の文言だと少し分かりにくいですが、かつての軍事政権による“強制失踪”とその被害者家族を描いた物語で、シリアの前アサド政権によるやはり強制失踪をテーマにした『アユニ/私の目、愛しい人』を彷彿とせざるをえない傑作でした。
とても感動したで終わっていいような話ではない本作のエンドロールを観ながら、いつか『アユニ』のヌーラ・ガジさんと、そのパートナーでアサド政権に拉致・拷問のうえ処刑されたバーセル・サファディさんをモデルにしたドラマ映画が未来のシリア人監督によって撮られ、それがアカデミー賞を獲ったらいいな…と切に思ったしだいです。
公式の文言だと少し分かりにくいですが、かつての軍事政権による“強制失踪”とその被害者家族を描いた物語で、シリアの前アサド政権によるやはり強制失踪をテーマにした『アユニ/私の目、愛しい人』を彷彿とせざるをえない傑作でした。
とても感動したで終わっていいような話ではない本作のエンドロールを観ながら、いつか『アユニ』のヌーラ・ガジさんと、そのパートナーでアサド政権に拉致・拷問のうえ処刑されたバーセル・サファディさんをモデルにしたドラマ映画が未来のシリア人監督によって撮られ、それがアカデミー賞を獲ったらいいな…と切に思ったしだいです。
ssj2025event04.peatix.com/event/4541631/
アサド政権が崩壊した際にはあれほど話題になったシリアも、そしていまだイスラエルによる虐殺が続くパレスチナも最近はすっかり報道される機会が減りました…。
だからこそ、実際に現地に足を運びそこにいる人々のリアルな声を伝えるべく活動する人たちの発信は信頼できます。ぜひ両方とも。
ssj2025event04.peatix.com/event/4541631/
アサド政権が崩壊した際にはあれほど話題になったシリアも、そしていまだイスラエルによる虐殺が続くパレスチナも最近はすっかり報道される機会が減りました…。
だからこそ、実際に現地に足を運びそこにいる人々のリアルな声を伝えるべく活動する人たちの発信は信頼できます。ぜひ両方とも。
映像でも本書の姿勢が見事に踏襲されています。
out-in-thewall.com#comments
映像でも本書の姿勢が見事に踏襲されています。
out-in-thewall.com#comments
2023年10月7日以降さらに最悪を更新し続けるパレスチナの現在地を描いた、もう一つの『ノー・アザー・ランド』とも呼べる秀作です。
取材時期は昨年7月、取材地はヨルダン川西岸各地とエルサレム。パレスチナの惨禍を視覚的に伝えるよりも、今そこに生きている人々の“声”をひたすら集めるという川上さんの実直な取材姿勢にあらためて胸を打たれました。これぞジャーナリストの仕事ぶり。
1本の映画としても大変よく出来ていますのでぜひ。
2023年10月7日以降さらに最悪を更新し続けるパレスチナの現在地を描いた、もう一つの『ノー・アザー・ランド』とも呼べる秀作です。
取材時期は昨年7月、取材地はヨルダン川西岸各地とエルサレム。パレスチナの惨禍を視覚的に伝えるよりも、今そこに生きている人々の“声”をひたすら集めるという川上さんの実直な取材姿勢にあらためて胸を打たれました。これぞジャーナリストの仕事ぶり。
1本の映画としても大変よく出来ていますのでぜひ。
こういうホロコースト、ユダヤ人迫害の物語を観るたびに、今はイスラエルの戦争犯罪に晒され、日々殺され続けるパレスチナ人を連想する。
もう、今までと同じようにホロコーストの映画を観るのは難しい。(映画は掛値なしの名作)
**********
【読売新聞オンライン】
アカデミー賞受賞のドキュメンタリー映画出演のパレスチナ人、ヨルダン川西岸で入植者に撃たれ死亡
www.yomiuri.co.jp/world/202507...
こういうホロコースト、ユダヤ人迫害の物語を観るたびに、今はイスラエルの戦争犯罪に晒され、日々殺され続けるパレスチナ人を連想する。
もう、今までと同じようにホロコーストの映画を観るのは難しい。(映画は掛値なしの名作)
**********
【読売新聞オンライン】
アカデミー賞受賞のドキュメンタリー映画出演のパレスチナ人、ヨルダン川西岸で入植者に撃たれ死亡
www.yomiuri.co.jp/world/202507...
『クレヨンしんちゃん』は実はインドでも大人気で、カシミール研究の拓徹さんによれば現地言語の吹替版は非常にレベルが高いとの事。
もちろん本作はインドでも公開予定で、なんと英語字幕付きの日本語版をはじめ(要はオリジナル)、ヒンディー語版、テルグ語版、タミル語版の4バージョンが公開されるそうです(凄)。
オリジナルも楽しみですが、逆輸入してその3言語の吹替版を日本語字幕で観てみたいです。そういう話はないのでしょうか?
『クレヨンしんちゃん』は実はインドでも大人気で、カシミール研究の拓徹さんによれば現地言語の吹替版は非常にレベルが高いとの事。
もちろん本作はインドでも公開予定で、なんと英語字幕付きの日本語版をはじめ(要はオリジナル)、ヒンディー語版、テルグ語版、タミル語版の4バージョンが公開されるそうです(凄)。
オリジナルも楽しみですが、逆輸入してその3言語の吹替版を日本語字幕で観てみたいです。そういう話はないのでしょうか?
ウッタル・プラデーシュ州出身のヒンディー語作家ギーターンジャリ・シュリー著『砂の境界』。
高齢の女性が娘とともに因縁のインド=パキスタン国境を目指すという、イスラーム映画祭10で上映した『モーグル・モーグリ』や『カシミール 冬の裏側』とも背景がつながる壮大な物語です。
ウッタル・プラデーシュ州出身のヒンディー語作家ギーターンジャリ・シュリー著『砂の境界』。
高齢の女性が娘とともに因縁のインド=パキスタン国境を目指すという、イスラーム映画祭10で上映した『モーグル・モーグリ』や『カシミール 冬の裏側』とも背景がつながる壮大な物語です。
まるでドキュメンタリーのように切り取られる湿度の高い大都市ムンバイの喧騒を舞台に(後半は別の場所)、同じ病院で働くタイプの違う2人の女性のリアルな生活感や人生観を穏やかに描いた、上質な人間ドラマです。翻訳は藤井美佳さん。
一見すると都会の生活に疲れた人間が自然の中で心を癒されてゆくというありがちな話に見えますが、舞台はインド。
「自分の人生は自分で切り拓ける」なんてヌルい思想が通じるようなインドは甘い社会ではない事を知っていると、味わいが増すかもしれません。仕事で疲れ切った、蒸し暑い夜に独りで観たい映画です。
まるでドキュメンタリーのように切り取られる湿度の高い大都市ムンバイの喧騒を舞台に(後半は別の場所)、同じ病院で働くタイプの違う2人の女性のリアルな生活感や人生観を穏やかに描いた、上質な人間ドラマです。翻訳は藤井美佳さん。
一見すると都会の生活に疲れた人間が自然の中で心を癒されてゆくというありがちな話に見えますが、舞台はインド。
「自分の人生は自分で切り拓ける」なんてヌルい思想が通じるようなインドは甘い社会ではない事を知っていると、味わいが増すかもしれません。仕事で疲れ切った、蒸し暑い夜に独りで観たい映画です。
まるで往年のNYインディーズを偲ばせる(舞台はカリフォルニア州フリーモント)モノクロの映像に時にダリ語が響くのを聴きながら、もはや移民の存在なしで成り立つ社会はこの世界にないとあらためて思う作品でした。
とはいえ本作はいわゆる「移民」がどうこうといった話ではなく人間の“孤独”と“居場所”についての物語。
本当のアフガン移民を主人公にこうした普遍性を持つ映画が今のアメリカでつくられる事に大きな意義を覚える、起伏もなく飄々としているけれどそこはかとない優しさを湛えたとても良い映画です。
まるで往年のNYインディーズを偲ばせる(舞台はカリフォルニア州フリーモント)モノクロの映像に時にダリ語が響くのを聴きながら、もはや移民の存在なしで成り立つ社会はこの世界にないとあらためて思う作品でした。
とはいえ本作はいわゆる「移民」がどうこうといった話ではなく人間の“孤独”と“居場所”についての物語。
本当のアフガン移民を主人公にこうした普遍性を持つ映画が今のアメリカでつくられる事に大きな意義を覚える、起伏もなく飄々としているけれどそこはかとない優しさを湛えたとても良い映画です。