なんでもないように切り返す秀才ちゃん
「あなたはきっと何でも器用にこなせてしまう方なんでしょう。人付き合いも、勉強も、運動も。だからある程度できたら満足してしまう…きっと、"もっとほしい"と思えるものが、あるはずですよ。……しかし、あなた、お店の外だこんなに自分のこと話すんですね?」
言われてハッとする天才君
気づけば自分ばかり話してた
家族のことも、子供の頃の話も、誰にもしたことないのに。ましてや、初対面の人間に。
「…ご馳走様です」
そう思ってたら食事終わった秀才ちゃん
なんでもないように切り返す秀才ちゃん
「あなたはきっと何でも器用にこなせてしまう方なんでしょう。人付き合いも、勉強も、運動も。だからある程度できたら満足してしまう…きっと、"もっとほしい"と思えるものが、あるはずですよ。……しかし、あなた、お店の外だこんなに自分のこと話すんですね?」
言われてハッとする天才君
気づけば自分ばかり話してた
家族のことも、子供の頃の話も、誰にもしたことないのに。ましてや、初対面の人間に。
「…ご馳走様です」
そう思ってたら食事終わった秀才ちゃん
よるーを おそれーてー
ひとりーを いやーがってーるーのをー
かくしながらー わらいながーらー
やさしくーするんだ あなこんだー」
「なにそれ」
「アナコン太郎の歌ですよ」
「?!」
よるーを おそれーてー
ひとりーを いやーがってーるーのをー
かくしながらー わらいながーらー
やさしくーするんだ あなこんだー」
「なにそれ」
「アナコン太郎の歌ですよ」
「?!」
「お守りです」ってアナコンダ人間のふぃぎゃーを置くのかい…
「お守りです」ってアナコンダ人間のふぃぎゃーを置くのかい…
話した事もない、見つめたこともない自分の心を話す天才君
「…人が、おれに何を求めてるのか分かった。だからその通り動いたり、うまくかわしたりするのが得意だった。そうした方が、生きるのも、楽だった、から……」
それを否定するわけでも、笑うわけでもなく、ただじっと聞いてる秀才ちゃん。ふと、疑問に思ったことを口にします
「あなた、好きなことは?」
「へ?」
唐突に聞かれて声が裏返った天才君
「私は読書。色んな事を教えてくれるから。…好きなものがあると、違いますよ」
話した事もない、見つめたこともない自分の心を話す天才君
「…人が、おれに何を求めてるのか分かった。だからその通り動いたり、うまくかわしたりするのが得意だった。そうした方が、生きるのも、楽だった、から……」
それを否定するわけでも、笑うわけでもなく、ただじっと聞いてる秀才ちゃん。ふと、疑問に思ったことを口にします
「あなた、好きなことは?」
「へ?」
唐突に聞かれて声が裏返った天才君
「私は読書。色んな事を教えてくれるから。…好きなものがあると、違いますよ」
淀みなくまっすぐ言った秀才ちゃん……
聞こえてる?天才くーん もしもーし
淀みなくまっすぐ言った秀才ちゃん……
聞こえてる?天才くーん もしもーし
待ち合わせ場所にいても全然こなくて
電話もメールも何も繋がらなくて
なによう…ってなってたら
なんだか救急車の音がして
嫌な予感がして
人混みをかき分けて
はしって
はしって
走った先に
救急車に連れられる途中の天才君をみて
「…やだ!!ツキ、ツキ!!!」って初めて大声を出した秀才ちゃん?
待ち合わせ場所にいても全然こなくて
電話もメールも何も繋がらなくて
なによう…ってなってたら
なんだか救急車の音がして
嫌な予感がして
人混みをかき分けて
はしって
はしって
走った先に
救急車に連れられる途中の天才君をみて
「…やだ!!ツキ、ツキ!!!」って初めて大声を出した秀才ちゃん?
そう言ってサラダ食べ終えちゃった秀才ちゃん あと主菜と主食のお皿が1つ残ってる〜
「前世とか、そういうのは、あまり。…それより」
じっと天才君を見つめる秀才ちゃん。自分を見透かすような瞳に思わず目をそらす天才君です
「…あなた、よく疲れませんね」
「え」
予想外の言葉に驚く天才君
「常に演じているの、本心ではないように思えます。ただ、それしか生き方を知らないから仕方なく…の、ような。想像ですけど」
ふー、とお茶を飲む秀才ちゃん
天才君固まってますね
そう言ってサラダ食べ終えちゃった秀才ちゃん あと主菜と主食のお皿が1つ残ってる〜
「前世とか、そういうのは、あまり。…それより」
じっと天才君を見つめる秀才ちゃん。自分を見透かすような瞳に思わず目をそらす天才君です
「…あなた、よく疲れませんね」
「え」
予想外の言葉に驚く天才君
「常に演じているの、本心ではないように思えます。ただ、それしか生き方を知らないから仕方なく…の、ような。想像ですけど」
ふー、とお茶を飲む秀才ちゃん
天才君固まってますね
さらりと返す秀才ちゃん
一緒に来てた女の子、有名企業だって言ってたけど…ありきたりな子がそんなところはいるか?とも思う天才君
「なんで俺のこと見抜けたの?」
「あなた、相手のことをよく見ています。どんな言葉が欲しいか、仕草、声色、表情…すべての情報を計算するのが早い。…そういう風に私には見えました。私は付き合いで来ましたからね。冷静に見れたんじゃないですか?」
全く食べない天才君と対象にさくさく食べすすめる秀才ちゃん
お店では全然食べなかったのにね
さらりと返す秀才ちゃん
一緒に来てた女の子、有名企業だって言ってたけど…ありきたりな子がそんなところはいるか?とも思う天才君
「なんで俺のこと見抜けたの?」
「あなた、相手のことをよく見ています。どんな言葉が欲しいか、仕草、声色、表情…すべての情報を計算するのが早い。…そういう風に私には見えました。私は付き合いで来ましたからね。冷静に見れたんじゃないですか?」
全く食べない天才君と対象にさくさく食べすすめる秀才ちゃん
お店では全然食べなかったのにね
表情も作られたものではないと分かる
あぁ、この人、今本当に何を話していいかわからないんだ。
さっきは凄かった。人に話させて自分の情報は一切開示しない。それでいて盛り上げさせるのが上手かった。それが今はどうでしょう、こちらの事をみだりに聞こうとしないし、自分のことを話そうともしない。
借りてきた猫という言葉を思い出すほど
でも、今まさに小さくなっている彼は、先ほど脅してきた人物と同じなのだ。
偽ってはいないけど、それは、今だけかも知れない。
「そうですか。では私は自分の分を頼みますね」
そう言って注文を取る秀才ちゃん
表情も作られたものではないと分かる
あぁ、この人、今本当に何を話していいかわからないんだ。
さっきは凄かった。人に話させて自分の情報は一切開示しない。それでいて盛り上げさせるのが上手かった。それが今はどうでしょう、こちらの事をみだりに聞こうとしないし、自分のことを話そうともしない。
借りてきた猫という言葉を思い出すほど
でも、今まさに小さくなっている彼は、先ほど脅してきた人物と同じなのだ。
偽ってはいないけど、それは、今だけかも知れない。
「そうですか。では私は自分の分を頼みますね」
そう言って注文を取る秀才ちゃん
「あちぃ!ただ生きてるだけでちやほやされたい!ここのお店一緒に行ってよぉ!」
「え、私も?」
「私払うからぁ!お願い〜、一人じゃ怖いの〜」
「怖いなら行かなきゃいいじゃない」
「やだ〜〜ちやほやされたいよ〜〜」
「……もー、仕方ないな〜。今回だけだからね?」
「あち〜!」
「それと、あの角のお店の美味しいシフォンケーキ、ホールで」
「……わ、わかった!」
「あちぃ!ただ生きてるだけでちやほやされたい!ここのお店一緒に行ってよぉ!」
「え、私も?」
「私払うからぁ!お願い〜、一人じゃ怖いの〜」
「怖いなら行かなきゃいいじゃない」
「やだ〜〜ちやほやされたいよ〜〜」
「……もー、仕方ないな〜。今回だけだからね?」
「あち〜!」
「それと、あの角のお店の美味しいシフォンケーキ、ホールで」
「……わ、わかった!」
だってさっきまで自分を脅してた相手ですからね
「…都合がいいですね」
って手を振り払って言っちゃうよね
でもちょっとふるえてるよね
そりゃそうだよね、誰も通らないような場所に連れ込まれて、詰め寄られたんだからね
でも、振り払った時の、天才君の顔
母親とはぐれた迷子のような、寂しそうな顔
それは演技の顔じゃない、素の顔だって分かったんだよね
「……人がいるところでの食事なら。それが終わったらすぐに帰ります」
だってさっきまで自分を脅してた相手ですからね
「…都合がいいですね」
って手を振り払って言っちゃうよね
でもちょっとふるえてるよね
そりゃそうだよね、誰も通らないような場所に連れ込まれて、詰め寄られたんだからね
でも、振り払った時の、天才君の顔
母親とはぐれた迷子のような、寂しそうな顔
それは演技の顔じゃない、素の顔だって分かったんだよね
「……人がいるところでの食事なら。それが終わったらすぐに帰ります」
「第三者に言うことによる私のメリットもありません。それに、それだけ演技が上手なら私一人が言ったところで誰も信じないうえ、私が嘘つき呼ばわりですよ。デメリットしかありません。……そう怯えなくとも、誰にも話しませんよ。もうこのお店も来ませんから、会うこともないでしょう。失礼します」
って帰ろうとする
「第三者に言うことによる私のメリットもありません。それに、それだけ演技が上手なら私一人が言ったところで誰も信じないうえ、私が嘘つき呼ばわりですよ。デメリットしかありません。……そう怯えなくとも、誰にも話しませんよ。もうこのお店も来ませんから、会うこともないでしょう。失礼します」
って帰ろうとする
何となく色合いが📚さんぽいやつ…
何となく色合いが📚さんぽいやつ…