三島作品を十数年ぶりに読んで、今でも評価が揺るがない理由を確認。
三島作品を十数年ぶりに読んで、今でも評価が揺るがない理由を確認。
読了
戦前からの刊本創作活動について、技法、素材、人物を絡めて本人が語る。元版が1960年出版。この時代の人間はいったん熱が入ると本当にとことんまでいく。
歴史のお勉強になりました。
読了
戦前からの刊本創作活動について、技法、素材、人物を絡めて本人が語る。元版が1960年出版。この時代の人間はいったん熱が入ると本当にとことんまでいく。
歴史のお勉強になりました。
出版時「お前のための本が出てるぞ」と人に勧められたけど海外にいたから読めてなかった本。考古学における近年の昆虫資料利用のいろいろな展開と、著者の専門とする縄文土器の圧痕(粘土に偶然、あるいは意図的に練り込まれたムシや植物の痕跡)のおもしろさをコンパクトに紹介する。
(続く)
出版時「お前のための本が出てるぞ」と人に勧められたけど海外にいたから読めてなかった本。考古学における近年の昆虫資料利用のいろいろな展開と、著者の専門とする縄文土器の圧痕(粘土に偶然、あるいは意図的に練り込まれたムシや植物の痕跡)のおもしろさをコンパクトに紹介する。
(続く)
かわいおもしろためになった。藤田嗣治の猫がかわいいね〜ってだけじゃなく、彼が猫を描いたことに、美術史上どんな意味があるのか一緒に考えさせるような展示だった。あと、タイトルは「フジタ」だけど、プロローグとしての菱田春草や後輩の猪熊弦一郎の作品の存在感も大きく、盛りだくさん。木村荘八の猫の絵も、あ、この人こんなユーモアのある絵描くんだと発見。
府中市美術館はいつも学芸員が真摯に頭をひねった跡の見える企画で、応援したくなる。今回は物販の充実も危険。
かわいおもしろためになった。藤田嗣治の猫がかわいいね〜ってだけじゃなく、彼が猫を描いたことに、美術史上どんな意味があるのか一緒に考えさせるような展示だった。あと、タイトルは「フジタ」だけど、プロローグとしての菱田春草や後輩の猪熊弦一郎の作品の存在感も大きく、盛りだくさん。木村荘八の猫の絵も、あ、この人こんなユーモアのある絵描くんだと発見。
府中市美術館はいつも学芸員が真摯に頭をひねった跡の見える企画で、応援したくなる。今回は物販の充実も危険。
藤森栄一の本を仕事でパラパラめくって滋味のある文を書く人だなあと思ってからなんとなく探していたが、古書で正面から探すとまあまあ値がついている。地元の図書館に少しだけあったので借りてきた。
思ったとおり朴訥さの中に詩情の通った良いエッセイだった。特に山岳部の遺跡の描写に生気が溢れていて、実際に戦前から信州の深山を逍遥した山屋の足腰が書かせた文章だということがよくわかる。著作ぜんぶ読みたい書き手がまた一人。
藤森栄一の本を仕事でパラパラめくって滋味のある文を書く人だなあと思ってからなんとなく探していたが、古書で正面から探すとまあまあ値がついている。地元の図書館に少しだけあったので借りてきた。
思ったとおり朴訥さの中に詩情の通った良いエッセイだった。特に山岳部の遺跡の描写に生気が溢れていて、実際に戦前から信州の深山を逍遥した山屋の足腰が書かせた文章だということがよくわかる。著作ぜんぶ読みたい書き手がまた一人。