1点じゃないか。社会の中でリスクを取ってその勝ち筋を実行するメリットが無くなりつつあるのも懸念点。

みんなヨソでは潰しが効かない日本語を、時間かけてN3とかN2とかってレベルで習得してさ、しばらく日本の地に下駄を預けようと決意してくれた人達なわけですよ。

んで、日本人がやりたがらない仕事をやって、経済と社会と、皆さんの日々の生活を支えている。

そういう人達にかけるべき言葉は「出てけ」じゃなくて「ありがとう」だと思うんですよね…。

朝方に寮から工場に自転車で向かうマレーシア人の兄ちゃんたちのグループ。夕方のコストコで大量の肉類と派手めのオモチャを買ってる南米系のファミリー。セカストの店内で中古iPhoneと睨めっこしてるヒジャブ着用のインドネシア人の女の子たち。深夜のコンビニで（共通言語の）日本語で意思疎通してる外国人バイト達。当地ではそういう光景が普通に日常に溶け込んでます。

もちろんヘイターはここにだっているよ。でも、彼らの多くが言うのは、ちょっとした生活習慣やマナーの違いへの苛立ちやら愚痴やら、そういうものです。SNS上で事実無根の表象を通して塑形された「モンスターとしての外国人集団」への恐怖や憎悪とは違う。

乗り込む時に外国人の方は100%待ってくれるので、見分けついたらそちらに並ぶ。

かと思うと、先週乗ろうとした電車はギリギリ入れるレベルなので見送ろうとバックしはじめたら、おいでおいでと手招きするマダムがいて。他の人に車椅子＆マタニティマークを指さしてどかしてくれた。
大勢降りた瞬間に方向転換して詰めようとすると「降りはるの？」と声掛けてくれたので見守っていてくれたのだなあと感じた。
ああいう大阪のおばちゃんになりたい。

ほんとはニューヨークみたいに行政側で捕捉して自宅に押しかけるくらいやりたいんだと思うけど予算や制度的に難しいんだろうね。でも既存のチャンネルを使って呼びかけることならできる。

できることは何かを考えること、ツールを持つことではなくツールで何をするかが大事なこと、この2つができていて、政治の話抜きにしても優秀だと思う。