羽塚えり
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羽塚えり
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ラルクのことになると騒ぎ出します
アート界隈へは雑食に好きを積み重ねたい
ネタバレするのもされるのも抵抗ないし、誤字脱字は反省しない
鈴木信太郎記念館のギャラリートークに合わせての今日だったんだけど
国ではなく区の文化財であることの必然性を感じた

鈴木信太郎がスペイン滞在中に「チチキトク」の報せを受け帰国した際、別の船便で送った貴重書が全焼したことを父の死より哀しんだエピは不覚にも共感した
その経験から蔵書を守るべく戦前の個人宅としては極めて異例の鉄筋コンクリート製の書庫を造ったことにより、昭和初期そのままの状態で現在まで管理保管されている
日本の土蔵の耐火知識もあっただろうとのこと
当初は結露避けのために据え付けた木製の2階部分は戦災で消失
現在は戦争で歪んだ当時のアーチを保存するためのスペースになっている
November 15, 2025 at 1:41 PM
文京区大塚公園→
鈴木信太郎記念館→
雑司が谷宣教師館→
護国寺

と、文京区と豊島区とをうねうね歩いてきた
秋の清々しさって時間感覚を忘れて延々歩けてしまう
日没からの冷え込みさえなかったらまだ歩いてると思う
November 15, 2025 at 1:26 PM
コレクション展示が想像以上に充実してて、実はこっちのほうが時間かかった
府中市美術館で歴代展示のあった作家を中心にじっくり紹介
以降も研究が続いてる様子を垣間見られた

立石大河亜が今回出てなかったのは残念だけど
海老原喜之助、長谷川利行、鈴木保徳、靉光ときて植竹邦良ってクラクラきたわ
近代美術館を補佐して余りある面々
池田龍雄も桂ゆきも小山田二郎も市のコレクシ
ョンとして並んでるなんて羨ましい

府中の森公園は、電線も高層ビルも視界に入ってこない公園らしい空間で、雨天でも気持ちいい
東京にも空はあるね
November 9, 2025 at 8:56 AM
府中市美術館
『フジタからはじまる猫の絵画史 藤田嗣治と洋画家たちの猫』

西洋の伝統上、動物をテーマに据える、ましてや猫そのものの可愛さをポイントとする絵画は存在しなかったという視点から
西洋画の中に猫を主たるモティーフとして登場させたのは藤田嗣治からだというコンセプトに基づいて展開
フジタ以外の西洋画、日本画の中で猫が登場する作品も多数

朝倉文夫の造る関節と筋肉の靭やかさ
ピエールボナールの描く俊敏さ
スタンランの描く造形美
猫は好きでないと公言してた菱田春草ですら描いてる折りたたまれた関節の多さ
これら全てと別次元にある藤田嗣治の描く猫の不思議
November 9, 2025 at 8:26 AM
高島屋史料館TOKYO
『闇市と都市―Black Markets and the Reimagining of Tokyo』

闇市がブラックなだけではない活力、もろに生命の糧として必要不可欠だったことが写真や地図を通して伝わってくる
当時を写した写真はほんとに貴重だし、まんまその歴史の上を歩いてるのが現代だと実感する
テキ屋の組織図や、行政管理のもとに建ち並んでいくことを示す許可証などよく残ってたなあ

焼けた跡の町で市が連なり人々が集うのが、戦争によりもはや失われてしまった道路の形をそのまま踏襲してるのも興味深い
November 8, 2025 at 8:37 AM
三井記念美術館
『円山応挙―革新者から巨匠へ』
後期展示
根津美術館蔵・重要文化財『藤花図屏風』が2週間しか出てない今のうちに

今回の企画は、ことパトロン三井家の美術館なだけあってその人となりをぐっと間近に感じられたし
皿や硯箱などの工芸品デザインに関わっていたことも抜かりなく展覧

なんでもリアルに描くのではなく常に好奇心で挑んでて、大御所ぶらない清廉さに満ちてる
写実を極めると平面的になりがちだけど、応挙はなんならVRやARの世界
絵を描いてるのではなく、風を吹かせて生き物を息づかせ、街並や風景を空気ごと伝搬させてくる
なので野暮な表装だけがほんと残念だよ、末裔め
November 8, 2025 at 7:37 AM
東京海洋大学・品川キャンパス内は木々が多くマストがちょうど鳥たちにとって停まり易い場所なので、甲板に糞がちらほら

いちばん衝撃だったのは、国立大なのに資金難のためキャンパス内の土地を切り売りしてマンション建設中だったことかも
いちおう留学生用の寮が作られるようだけど、それにしてもね
November 4, 2025 at 3:32 AM
「雲鷹丸ガイドツアー」~舵輪まわしちゃうぞ~ ※実際にはまわせません
(ここまでがタイトル)

まわせたよ、もちろん形ばかりだけど
前回行った海洋大学の越中島キャンパスについて調べてたら、品川でも1日限定のガイドツアー! しかも6年ぶり!
となったら来るしかない

1909年建造の登録有形文化財「雲鷹丸」
捕鯨船として造られ、船上で鯨を解体
鯨以外には北の海へ蟹や鱈の漁に出た
当時は真水で茹でられていた蟹を海水で茹でて、船上で缶詰めにした始まりの船(蟹工船の世界)
甲板は元は木板だったが、復元して今は鉄板
明治丸と違って保管の際に下部をカットしたので、傷みにくい
November 4, 2025 at 3:25 AM
東京工芸大学つづきで
杉並アニメーションミュージアム
『追悼 渋谷幸弘が描いた世界 アニメ 夏目友人帳 背景美術展』

最新作の『漆』までずーっと背景画に携わってきた、超重要スタッフさん
急逝してしまった故人を悼み、アナログ当時のイラスト原画を展示
現地取材の写真帖や、数多くのスタッフさんが故人への思いを書き連ねた「友人帳」も自由に閲覧できる

アニメの背景画って景色が上手ければいいってのではなく室内まで描くわけで
部屋や空間や小物に至るまでどれだけ多くを語らせる(描きこむ)のか、なんたる役割の重要さ
改めてさらっと見てはいかん、ましてやスマホの小さい画面で見ていいアニメじゃないと思い直した
November 3, 2025 at 10:11 AM
写大ギャラリー設立50周年記念
『戦後は続くよどこまでも』

戦後もまた占領軍へのアピールとして機能しだすのが写真の宿命か
怒りを維持するのは難しいんだなぁ
1964年の東京オリンピックや1970年の大阪万博が、いかに国民のフラストレーションをコントロールすべく機能したか良くわかる

展覧会サイトで歯抜けになっている写真(現地で見るしかない/主に松村久美氏による、戦後すぐの沖縄の街頭写真)
がかなりきつい内容

悲惨だと苦しみ続けるよりも、なるようにしかならないという諦めをもって暮らすしかないのだろうかと考え込んでしまった
それが「戦後は続くよどこまでも」なのかな
November 3, 2025 at 10:01 AM
今年も文化の日は上野のあかりパーク
November 3, 2025 at 9:42 AM
ラルキーすっかり忘れてるじゃんと、今さら開封
偏ってるとは聞いてたけど、今さら納得
November 2, 2025 at 9:15 AM
日本橋三越本店本館 7階
『孤高の美術家 篠田桃紅展』

途中に作家本人による言葉が薄いベールで垂らされてたり、制作風景の写真が大きく掲示されたりしてる

版画を中心としつつ、アトリエに残されていた目にする機会の少ない作品も数多く展示
依頼によるものではない個人的な書や屏風に加え
印章や硯、刷毛も並ぶ
すっと背が伸びる思いがする篠田桃紅作品には珍しく、親しみも感じられた

3年前の展覧会『篠田桃紅 夢の浮橋』に行かなかった自分をボコりたいほど後悔してるんだけど
こうしてちょくちょく展示を目にする機会があるのは嬉しいな
November 1, 2025 at 10:03 AM
ボランティアガイドさんは商船学校卒業のち、船長や教官も務められた方
何より身につまされたのは、商船学校時代の恩師が太平洋戦争中に魚雷攻撃を受けて船もろとも沈没してしまったというお話
November 1, 2025 at 7:14 AM
東京海洋大学 越中島キャンパス
明治丸海事ミュージアム

いちど入ってみたかった、重要文化財の汽船「明治丸」
着くなり促されるがまま資料館へ、その後ガイドさんの案内で船上と船内を巡る

灯台巡回用の蒸気船として、江戸幕府から引き継いだ明治政府がイギリスに発注
もとは水車型の外輪式の予定だったが、イギリス側に古いと却下されスクリュー式に
立派なマストが3本、これは海洋大の前身・商船学校で実習船として使用されるのに伴い、生徒数に対応すべく2本から増築された
元はすべて鉄で造られた船
残念ながら平成の修復工事の際にもはや当時の製法の鉄が手に入らず、現在その名残があるのはリベットで接合してある部分のみ
November 1, 2025 at 6:53 AM
なんらかの予感があったのか、
なんとはなしに日本橋の丸善3階で久しぶりに立ち寄ったワールド・アンティーク・ブック・プラザが、ななんと明日で閉店!

ショックだと、ほんとに潰れた蛙みたいな声が出るんだね
ここ寄ったらいつでもJ・J・グランヴィルやハリー・クラークの挿絵に会える憩いの場だったのに…憩っといて買わないせいかしら
でも店員さんすらも「急に知らされてショックなんです」って言ってたから、うーん

ラフカディオ・ハーンの初版本コーナーもできてたよ
October 30, 2025 at 11:35 AM
幼少期から私にとって、今森光彦さんと星野道夫さんがフォトグラファーの二大神なんだけど
そのわりにフィルム撮影には手を出してこなかったなぁって後悔と
先日行ったキヤノンギャラリー銀座の
立木義浩 写真展『禍福は糾える縄の如し』(会期終了)
で、やっぱプリントしたときの相性はアナログが抜群にハマるなぁって気持ちとが再燃してしまったかも
October 27, 2025 at 1:45 PM
「神田古本まつり」も「神保町ブックフェスティバル」も雨で中止だけど
気を取り直して神保町界隈へ

蘭花堂『安野光雅 原画展』→
文房堂→
岩波書店 一ツ橋ビル『ケストナーと「わたし」たち展』

と巡りつつ
ブルーシートの下で古本販売してるお店もあっし、飲食ブースは変わらず出店してた
何より各店舗は営業中なことに加え、臨時で用意した会場で販売してるケースもあって来てよかった
October 26, 2025 at 10:45 AM
上野寛永寺『四百周年記念天井絵特別公開』
根本中堂中陣および、手塚雄二氏の手による『叡嶽双龍』をフリーで今日まで公開

あまり高くない天井にめいっぱいの迫力の阿吽の龍
なので畳に座り(強制ではない)各方向から鑑賞させていただく

5本指であるのは、歴史ある寛永寺に納めるなら格式あるものをと決められたそう
これだけ迫力ある阿の龍の目の位置が、ご本尊中央にきっちり重なっているのには圧倒される

ご本尊は当然ながら厨子が閉ざされているが、両側にある木造の諸仏像はすべて明るい中で拝見できる
立像で目線がちょうど合う高さに配置されている
October 26, 2025 at 4:22 AM
とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー
企画展『赤のちから─色に託す願い─』

サントリー美術館が六本木ミッドタウンのガレリア3階で、とらやはガレリア地下1階
絵金からの"赤"続き

お宮参りの産着の赤や、還暦のちゃんちゃんこの赤、鳥居の赤
戦隊物ヒーローの赤や、企業ロゴの赤、そしてとらや的には小豆の赤
さすがに和菓子店としてスルーしてたが、何より身近な血の赤よ

人々が込めた願いや、伝統色の出し方について丁寧に解説
October 25, 2025 at 2:08 PM
サントリー美術館
『幕末土佐の天才絵師 絵金』
後期展示
体感では半数が入替わってたかな
鑑賞ボリュームとしてもちょうど良かったのでは

目つき、手つきで場面を伝えてくるのはベースとなってる歌舞伎からして勿論のこと
異時同図法による背後が、舞台では目が追いつかない程のわちゃわちゃっぷり
脇役のおじさん達の愉快さは戯画に等しい
「紙雛図」すらも踊りだす始末

いかに洗練されたポイントに場面や人物を嵌めこんでいるか
着物の柄や小物もデザインとして鑑賞者の目線を促すべく機能しているか
同画題を弟子の河田小龍が描いたものと比べるとはっきりしてしまう

あと後ろ手に縛られた手に並々ならぬ拘りを感じた🤲
October 25, 2025 at 1:32 PM
八丁堀
FUMA Contemporary Tokyo
『木学 -Re(a)lize-』
6名の木彫作家によるグループ展
アートテラー・とに~氏よる作家さん全員参加のトークイベントを拝聴

木彫作家ならではのあるあるや、お互いを讃えあう微笑ましい進行で、グループ展示の良さに溢れていた

一つ一つの作品は存在感やインパクトで満ちているのに
一人一人のお話を伺うと皆、もどかしさや難しさとぶつかってきたんだなってけっこう赤裸々に知れた
それでも創作をし続けてきた現役の証(作品)が目の前にあるのは、考えたらかなり勇気をもらえる事態かもしれない
October 25, 2025 at 11:34 AM
繭山龍泉堂
秋の展観『漢王朝』

「紀元前206~紀元220年の約400年にわたる漢時代の文物を、陶磁器を中心に漆器、金工品、玉、書(拓本)の約190点出陳」
とのことで展示のボリュームも去ることながら
ガラスケースなしに次から次へとほぼ完品ばかり並んでいる、それだけでも壮観

各フロアのスタッフさんが解説しつつ実際に動かして下さるのに感心しきりで、一部撮影可なのにすっかり頭から抜け落ちてしまった程
あえて写実から遠ざけた表現、動物を作品に落とし込むデフォルメ性、副葬品なのに実用的である等々
ぱっと見ただけでは伺い知れない奥深さ
October 24, 2025 at 10:41 AM
三井記念美術館 開館20周年特別展
『円山応挙―革新者から巨匠へ』

年代順に並べるのではなく、まずは人柄を偲ばせるものを置き
関わりのあった人物や、時代にとっていかに革新的表現であったか紹介
画業以外の下絵や弟子の存在にも触れ
現代にも通ずる表現の創始者となるまで

ビッグネームなのに、ここを見ろって押し付けがましさを一切感じないのは
伸び伸び楽しそうに描いてる気持ちが伝わってくるからかな
写生の鬼だが写実主義という訳ではなく、闊達にでも繊細にほとばしる自由な発想こそ肝
襖絵なんかもデーンと迫力があるというよりは、次どうなるんだろどう繋がるんだろと隈なく眺め回したくなる愉しさがある
October 19, 2025 at 8:02 AM
愉快な仲間たち
October 18, 2025 at 10:38 AM