マージ
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マージ
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本を読む
パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』読んだ。
絶対的な嗅覚を持つ男の話。どんな匂いも嗅ぎ分け、記憶して絶対に忘れず、そして自身にはなんの匂いも存在しない。人々と汚い世間を憎みながらもそれを表に出さず、淡々と至高の匂いを求めて生きていく。
匂いに関する異常者なので、匂いにフォーカスした描写がかなり多くて美しい(いい匂いも悪い匂いも)。各章ごとの起承転結ができていて、小説よりも戯作を読んでいる感じがする。すごい。
April 6, 2025 at 12:58 PM
映画『関心領域』見た。地獄のアウシュビッツ収容所の隣で暮らす、幸せな家族の話。本当に末恐ろしい、バッドエンドでもないお話だった。

最初塀一つ隔てた空間に何も知らない人々が住んでいるのかと思ってた。けど違った、奥様方の会話ではユダヤ人の家財の競売で手に入れた服や装飾品の話が飛び出て、父親は”荷物”を効率よく焼いて処分するための作戦を考案している。知っていてそのうえで幸せな生活をしているというのがこんなにも恐ろしいなんて……。
ルドルフ・ヘスは実在し、その後アイヒマンとともにガス殺を実行してその後戦犯になっているらしい。終わり際、1945年と現在のアウシュビッツがつながる演出が強調されている。
March 17, 2025 at 2:07 PM
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』を映画館で見た。設定原画集ももらえました。
ガンダムミリしらすぎてアレがifなのか本筋なのかすらよくわからず。ファーストのオタクはとてもよろこびそう。
音楽は良かったです。最近珍しく途中で主題歌が流れるパターンだったのでうれしい。あと見たことあると思ったら竹さんがキャラクターデザインされてた
January 25, 2025 at 9:17 AM
ベンジャミン・スティーヴンソン『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』読んだ。面白かった
家族全員が一人、あるいはそれ以上を殺してる悪名の轟いている家族が雪山のロッジに集まり死体が見つかり……殺人鬼は一体家族の中の誰だ!?というフーダニット。

作者が1930年代の探偵小説読み漁って書いたというだけあって、推理過程と根拠が順々に明かされていく本格的なミステリ、だけど"ネタバレ癖"やちょっとしたミスリードもある。最後の解決編は読んでてしっかりとした納得感を与えてくれた
January 17, 2025 at 3:02 PM
西尾維新『怪傑レディ・フラヌール』を読んだ。返却探偵シリーズ第三弾にして、最後の盗品を返却した偽フラヌールが現れて…という話。デスマーチから加速していたあるき野道足の固執・反抗みたいなものがちゃんと否定され、そうなった理由も明かされるので、悪くはない。罰を望んでいる罪人には罰を与えるべきではないのか。
December 20, 2024 at 3:12 PM
澤村伊智『ぼぎわんが、来る』読んだ。正体不明の化け物「ぼぎわん」が玄関先にやってくる。絶対に答えてはいけないし、開けてもいけない。霊能力者たちを頼りどうにか家族を守ろうとするが……という、迫り来る系のホラー。人怖系の恐ろしさもあって、3つの視点から少しずつだけ全貌が見えていく展開が面白い。「ぼぎわん」というなんとなく恐ろしい響きもすごい。
November 18, 2024 at 2:57 PM
芦沢央『神の悪手』読んだ。
81マスの小さな盤面で向き合い、戦うことで心まで対話し合う将棋の面白さ、棋士の生き様の変さを見せつけられたな。ミステリから芦沢央ワールドに入ったので表題作が一番それに近かったのだけど、棋士であることが消えてない面白さがあった。
November 3, 2024 at 8:57 AM
乙一『GOTH 夜の章』読んだ。悪趣味で、浮世離れしていて、死と殺人に憧れがあって、そして言いふらすことはない。串中弔士と病院坂迷路みたいだった
October 4, 2024 at 11:16 AM
Bluesky のユーザー数は現在 1,000 万人を超えており、私は #3,302,246 番目でした。
October 4, 2024 at 11:08 AM
中山七里『嗤う淑女』読んだ。
言葉巧みにコンプレックスや悩みを刺激し、的確なアドバイスと美貌で信頼を得て、そして人を狂わせる、そんな悪魔みたいな悪女に狂わされる人々の話。
隣に立ってくれて、欲しい言葉をかけて時に言語化してくれるから信じ込んでしまい、彼女の言葉でころっと手を染め事が済んでも盲信している様は見ててすごい。短編集かと思ったけどちゃんと時系列繋がってた
September 20, 2024 at 3:19 PM
中山七里『作家刑事毒島の嘲笑』読んだ。作家刑事毒島シリーズの3巻目。全てを薄ら笑う毒島真理がついに思想も笑うように……左派も右派も中庸気取りも刺してくる、より思想が強くなっていくので合う合わないがありそう
September 16, 2024 at 10:36 AM
ダグラス・アダムス(安原和見訳)『銀河ヒッチハイク・ガイド』読んだ。数ページで地球が滅び、宇宙人フォードと一緒に宇宙をヒッチハイクしていくコメディSF。イギリスっぽい皮肉でコミカルに進んでいくけど、展開がかなり奇想天外で面白かった。ずっとうっすら地球を馬鹿にしている。
September 7, 2024 at 4:32 AM
白井智之『名探偵のはらわた』読んだ。
実際にあった凶悪事件の犯人が蘇って(乗り移って)再び凶悪犯罪を起こすようになった世界で、誰が?どうやって?を推理していく。古城倫道とか左門我泥とか本当に存在するのかと思っちゃった。凶悪事件も少しアレンジされてる。
August 24, 2024 at 6:52 AM
ジョナサン・キャロル『我らが影の声』読んだ。
ワルでカリスマで天才だった兄を殺したのは本当は私だ。ウィーンに引っ越して映画好きの素敵な夫婦と親友になるけれども、妻と親友以上の関係になってしまい、そこから……みたいな話。
じんわりとしたホラーを含んだ純文学といった感じ。後半の崩れ落ちる感じが面白かった
August 12, 2024 at 12:11 PM
小林泰三『肉食屋敷』読んだ。
SFホラーの表題作は「ΑΩ」や「C市」っぽい。アンデッド×西部劇の「ジャンク」は処女作の「玩具修理者」を感じさせる。「妻への三通の告白」は夢野久作の『瓶詰の地獄』みたいでラブレターをテーマにこれを書く脳内が恐ろしい。「獣の記憶」は多重人格と本格ミステリ。ずっと変だったが割と読みやすかった
August 4, 2024 at 2:10 PM
『心霊探偵八雲』完全版の1巻を読んだ。無愛想で霊が見えるが故に自分に閉じこもる八雲と、周りに流されがちだけど優しく素直な晴香やっぱりいいコンビ。改稿前文庫版よりも現代風に柔らかな雰囲気になっていると思う
July 27, 2024 at 7:32 AM
「老虎残夢」読んだ。密室殺人×特殊設定×武侠×百合のミステリ。
July 7, 2024 at 10:08 AM
April 3, 2024 at 2:41 PM
March 10, 2024 at 4:47 AM
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February 19, 2024 at 3:25 AM