九州旅の途中、高鍋町美術館へ立ち寄る。日本のアニメーション映画黎明期に持永只仁を支えた人形制作者・小室一郎の展示を観る。規模は小さいが密度は濃い。ホルスのベースとなった人形劇「春楡(チキサニ)の上に太陽」やMOMプロ作品の人形,「コメットさん」のベータン等を展示。

新文芸坐・平田敏夫特集で、「金の鳥」「ボビーに首ったけ」、終映後は丸山正雄＋小黒祐一郎(＋客席にいた杉井ギサブローが飛び入らされ)でトーク。

紙フィルム上映会『知られざる日本アニメの源流』
6/13は早大小野講堂でオープニング講演会を。翌日は、池袋・新文芸坐で２プログラムの上映、希少な作品が続々と。
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エンケンと言えば、これも外せない。「宇宙防衛軍」。伊福部昭,惑星ソラリス,怪奇大作戦,ザ・ガードマン等々へのオマージュを盛り込んだ怪作。「ヘリウッド」にも多数採用されている。ジャケットイラストの宇宙船は、目を凝らすと吊っているピアノ線が見える。

川北紘一監督による3面マルチ映像「渋沢栄一物語」を観る。フィルム廃棄済(!)のためVHSから復元とか。黒船来航シーンがミニチュアか?　とは言え、そのためだけに川北監督を起用したわけではあるまいが…　3面マルチにしたのはどういう経緯や意図なんだろ。意味があったか効果的だったかと言うと…

今まで見逃していたカミノフデ。う～む、もっと単純な脚本でよかったのでは。あと、ドラマや映画に出てくるオタクキャラって、どれもカリカチュアが過剰でちょっと引く。特撮は頑張ってたけど、やっぱりフィルムの質感じゃないとなぁ。

20日はカレル=ゼマンの特集上映で『狂気のクロニクル』。『ほら男爵の冒険』と『盗まれた飛行船』も観たかったのになぁ。上映作品差し替えになってしまった。