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だいたい酔ってる。
四つ葉のクローバーって、より太陽の光を浴びようとして葉を増やすんだよね。つまり日陰で見つかることが多い。確か千鳥は妾の子で夫に捨てられた日の当たらない人生を送ってきたんだよな。だから自分をつまはじきにした世の中を見返すために影(夜遅く一人)で努力する。四つ葉のクローバーは千鳥自身なんだよな。
November 17, 2025 at 1:31 AM
「アトムおじさん」はよくできていて、この冒頭のセリフが最後につながってるんだよね。アトムおじさんはいつもの古びたウクレレ芸(長谷川一夫の青春物語)を演じた後、自分が普段どんなに嫁にいじめられているかを話し出す。アトムおじさんにとってこれは「踊り子さんが着物を着ているところ」にあたる。アトムおじさんは自分がいつも見ている人生の機微を観客に見せるのである。
November 16, 2025 at 1:12 AM
イッセー尾形に「アトムおじさん」という一人芝居がある。ストリップ劇場の幕間に出てくるおじいさんの話なのだが、アトムおじさんは冒頭「お客さんは踊り子さんが着物を脱いでいるところに人生の機微を感じますが、私などは踊り子さんが着物を着ているところに人生の機微を感じるところであります」と言う。ドラマのメッセージを考えているとき、わたしはアトムおじさんになってるんだと思う。
November 16, 2025 at 12:39 AM
虎に翼のヨネも姉のために貞操を売った。ヨネも自己犠牲の人であるのだが、ドラマでは最終的に寅子の娘優未は誰かのために犠牲になるのではなく自分のためにのみ生きる。というか、史実ではモデルの子どもは息子なのだが、わざわざ娘=女に変え、寅子には自分のためのみに生きよと優未を育てさせ、優未は結婚もせず、子も持たず、自分のよりどころに囲まれて老いていく。虎に翼は自己犠牲を否定してるんだよね。その点でおむすび(今のばけばけ)とは真逆なんだよという話は当時も書いた。
November 15, 2025 at 2:10 AM
それはともかく、フミが拗ねるのも、三之丞がごねるのも、司乃介がこれで暮らしが楽になると言い出すのも、暗いナメクジ長屋でされたらたまったもんじゃないけど、青空会議だったことで、空の青さ、明るさがその陰鬱さを軽減してるんだよね。なぜタエを見かけたその夜にフミらはトキに話を切り出さなかったのか、なぜ朝まで待ったのか、という謎への答えでもあるんだろうね(ほんの些細な救いではあるんだけど)。
November 14, 2025 at 2:07 AM
トキは三之丞に「自分を捨てた」と言ったが、それは武家を捨てたと同じなんだよね。でもそのことによって武家が生き延びる。だから勘右衛門はまるでトキを武家の当主にするごとく刀を授けるんだろうな。
November 14, 2025 at 1:52 AM
勘右衛門がトキを大事に思ってるのはよくわかるんだけど、一方でそれでは武家でなくなるってことだわね。三之丞は「潔く物乞い」と言ったけど、潔ければ死を選ぶのが武家ともいえる。ただ、タエの中でまだ「武家であること」が残っているどうかはこれからわかる。ヘブンが求めているのもその武家=日本古来の精神性だと思うので。
November 13, 2025 at 2:42 AM
毎度のことだが、物語の本筋とはかけ離れた読み方なんだけど、そういう感想が浮かんでしまったので仕方ない。
November 12, 2025 at 1:47 AM
とすると、トキがシェヘラザードであるという意味は単に自分の死(トキの場合は貞操になる)を逃れるために物語を紡いだだけにとどまらず、ヘブンの救済に大きく寄与したということになる。トキはヘブンを救うんだよ。
November 11, 2025 at 1:56 PM
初回に耳なし芳一を語り聞かせるところなんてまさにシェヘラザードだわね。
November 11, 2025 at 1:18 AM
視点の誘導はうまいよな。作為的すぎるともいえるが。
November 11, 2025 at 1:13 AM
もちろん、この先にヘブンとの穏やかな暮らしが待っているのはそのとおりなんだろうけど、それは事後孔明的な読み筋であって、この時点では20円の月給入り封筒を手に取った後に錦織が「もう引き返せないがいいね?」と言ったように、トキはもう元には戻れなくなってるんだよな。
November 10, 2025 at 4:50 AM
この再解釈はいわゆる「武士道」にも見ることができるんじゃないかな。葉隠は江戸中期に書かれていて、戦いのない時代に武士とはどういう存在なのかとアイデンティティが揺らいでいる時期に書かれてるんだけど、当時は禁書扱いだったようである。それが明治後期に新渡戸稲造が英語で書いた「武士道」の逆輸入される形で日本に広がる。ここにも再発見がある。明治維新により武士がいなくなったのに、その武士道=死ぬことと見つけたりがその後の戦争から敗戦に至るまで時代の雰囲気になるんだけど、それはまた別の話。
November 9, 2025 at 2:11 AM
ほかの主人公が「自分のため」であるのに対し、トキは「家族のため」という違いはあるんだけど、それは本質ではないし、核心を見誤ってしまうんだよね。ちなみに「誰かのため」と「自分のため」の間に生じるコンフリクトを描いたのがおかえりモネである。そういえば、おちょやんで幼い千代は勝手に奉公に出されたとき「あんたが私を捨てたのではなく、私があんたたちを捨てたんだ」と言ってたな。あれもあくまで自分のことは自分が決めるという主体性の話だわね。
November 7, 2025 at 6:51 AM