てい
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erikusatei.bsky.social
てい
@erikusatei.bsky.social
アマチュア小説家。イラストも描く。
作品や活動について詳しくはサイトをどうぞ。
https://plus.fm-p.jp/u/erikusatei
人魚を釣る仕事に就いた。釣るというのは単なる比喩で、餌をかけた針を彼らの口に掛けるなんてことはしないし、そもそも彼らもそんな物には引っかかるまい。人魚は人に似ているから、人の話し声に寄ってくる、その習性を利用する。近づいてきた人魚にも話しかけ、そのまま陸へ招待するというわけだ。
November 14, 2025 at 11:18 AM
最近iPhoneで設定した「画面に目が近いと離れるよう表示される機能」が、持ち主の目を心配している執事みたいだなと思って描いた漫画です🌸
November 12, 2025 at 1:39 PM
猫の液状化現象を解明する仕事に就いた。猫は液体と言われるほど体が柔らかく、小さな器などにも身体を収めることができる。この現象の謎を解くべくこれまで数多の調査が行われ、尊い犠牲が払われてきた。まあ犠牲というのは、調査対象が可愛すぎて仕事を放棄する人が多いというだけの話ではあるが。 #140字小説
November 10, 2025 at 9:31 AM
こっちに投稿するの普通に忘れてたなあ。
November 9, 2025 at 11:15 AM
家の掃除をする仕事に就いた。カタツムリやカメ、ヤドカリなど限定だが。彼らは家を身につけており、殻や甲羅の内側に快適な室内が広がっている。日々の生活で疲れた彼らは掃除をせず眠ってしまうことが多く、需要が高い仕事だ。ちょっとした迷宮である彼らの部屋を散策させてもらえるのは役得だろう。
November 3, 2025 at 11:00 AM
October 30, 2025 at 1:41 PM
天使のための薬を作る仕事に就いた。天使は世界のバランスを保ち、全ての生命に幸福があるように、日々休まず働いている。肉体がない彼らだが、その心は削られていく。純真な生命が傷付けば彼らも傷つき、世界が良くならないので涙する。私は、善くあろうとする人々の涙で薬を作る。真白い心のために。
October 29, 2025 at 10:56 AM
ムカデの靴を作る仕事に就いた。種類にもよるが、彼らの足はとても多い。最近では彼らも、ファッションとして靴を履く。そこで私の出番だ。彼らの独特な歩き方を研究し、素早い動きを助ける靴を日々開発している。ただ、まだ完全ではない。地面に小さな靴が落ちていたら、持ち主へ届けてあげて欲しい。
October 28, 2025 at 10:59 AM
お茶を飲む仕事に就いた。茶葉を売る店やお茶を提供する店の味見も引き受けるし、個人がブレンドしたものを試飲することも。私が縁側に座っていると、色んな人がお茶を携えて来てくれるから楽しい。ただ飲むだけではない。多くの人が、そのまま座って話を聞かせてくれる。お茶がもっと美味しくなる。
October 27, 2025 at 9:43 AM
木の葉に色を塗る仕事に就いた。気温の低下に合わせて秋の装いに仕立ててやるのだ。基本的には黄色や橙、紅色に塗るものだが、木にも気分というものがある。ちょっと変わった色にして欲しいという注文がくることもあり、私のパレットには様々な色がストックしてある。今は楓を虹色に塗っているところ。 #140字小説
October 25, 2025 at 11:32 AM
#イラスト #ハロウィン
はぴはろ!!
October 25, 2025 at 10:37 AM
どんな料理でも作る仕事に就いた。辺境の地の食材、海の幸山の幸、全て揃えてある。この店にメニューはない。お客様からリクエストをいただいて、それが何であれ作ってお出しするのが仕事だ。絵本に載っていた料理でも、今は販売していないインスタント食品でも、もう会えない人の懐かしい味でも。 #140字小説
October 24, 2025 at 2:22 PM
あと、タグつけるの今日忘れたな。
October 22, 2025 at 9:39 AM
毎日書いてるんですけど、ここに上げるの忘れがち。えーっくすには毎日上げてるよ。
October 22, 2025 at 9:39 AM
孤独に寄り添う仕事に就いた。どうしても解消できない孤独でも、その輪郭に寄り添うことはできる。誰にも届かなかった言葉を拾い集め、誰にも聞こえなかった歌に耳を澄ませる。応える者のない遠吠えに応え、52ヘルツの歌に共鳴するメロディを歌う。悲しまないで。あなたの存在を、私は知っている。
October 22, 2025 at 9:38 AM
手帳を作る仕事に就いた。動植物や神的生命体などにも使ってもらえる物を作る。エルフや龍などの長命種には彼らの時間感覚をその他の動植物のものと比較できるページを、植物には成長に役立つ地域の平均気温や降雨量記録を、他の動物には各自の生存に役立つアドバイスを付ける。全方位から好評だ。 #140字小説
October 20, 2025 at 10:08 AM
蛇の義足を作る仕事に就いた。もちろん蛇は足などなくとも不便はないが、アクセサリーとして流行なのだ。足としての機能は二の次で、いかに洒落ているかが問題となる。龍や麒麟のような威厳ある足を欲する蛇もいれば、フワフワ可愛い足を好む蛇もいる。先日は「蛇らしい足」と依頼され、正直困った。 #140字小説
October 17, 2025 at 9:20 AM
チョコチップクッキーを食べる仕事に就いた。機械ではわからない微妙な風味の違いを調べるのだ。チョコチップの粒感や甘味苦味、舌触り、溶けやすさなんかも全体の味に影響してくる。その会社の商品の特徴を舌で覚え、再現具合を確かめるわけだ。謝礼でクッキーをもらうので、最近は夢でも食べている。 #140字小説
October 16, 2025 at 9:57 AM
音を奏でる仕事に就いた。既存の楽器だけでなく、この世の様々な物を使って奏でる。パソコンのキーボードだってドアだって、お茶を注ぐときの水音だって、何でも楽器になる。特に好きなのは、心地よく冷えた朝の空気の中、葉を傾けると滴り落ちる雫の音だ。朝露の音は竪琴のようにどこまでも通る。 #140字小説
October 14, 2025 at 9:25 AM
あらゆる物をくっつける仕事に就いた。相性の良い物同士は引き合わしさえすれば自動的にくっつく。だが相性の良くない物同士でも、互いに乗り気だったり周りの依頼があったりすれば、私の腕の見せ所である。つい最近では、飼い主同士が結婚して同居することとなった犬と猿をくっつけることに成功した。 #140字小説
October 13, 2025 at 9:24 AM
留守番をする仕事に就いた。留守の番なので、実質的には警備員だ。その性質上、身分開示が必須になり、それがネックとなって成り手がいないのが昨今問題になっているが、警備員のような本格的な業務は求められないのでそんなに気構えなくても大丈夫だ。今日は一緒に留守番した猫ちゃんと一日中遊んだ。 #140字小説
October 11, 2025 at 9:19 AM
時空間にトンネルを掘る仕事に就いた。未開拓の四次元空間に穴を掘ることで、現時点から別の時点へとワープできるという仕組みだ。四次元空間を穴だらけにしないよう規制が多く、私も難易度の高い試験をパスして資格を取得した。……ああ、申し訳ない。この時点でこの説明は意味不明だったか。#140字小説
October 10, 2025 at 9:10 AM
動植物の意見を聴く仕事に就いた。自分たちの意見だけで物事を進めるのはよくないとようやく浸透してきて、それならば人間以外の生命から意見を聴くことが必要ではと、皆気づいたのだ。海や山など険しい場所は勿論、住宅街でも仕事は発生する。「もっと抱きしめて欲しい」と大真面目にチワワは言った。 #140字小説
October 8, 2025 at 9:23 AM
悲報 昼にしてえーっくすの制限時間2時間に達す。
October 7, 2025 at 4:15 AM
 仮装して街中を練り歩く。ほとんどが学校の友達のお家だ。
 最後に訪問したのはいじめられっ子のアンのお家だった。
 アンのお母さんはお手製らしいキャンディをくれようとしたけど、駆けつけたアンはそれを止め、他のお菓子をくれた。
「この子はいいの」
 翌日、私とアン以外は原因不明の病で学校を休んだ。

お題「キャンディとお菓子」 #140字小説
October 6, 2025 at 12:10 PM