テレンスの青い空
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テレンスの青い空
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xでは「テレンス」名義でやっておりました……ていうか、今もやってます。ただ、最近のxのしんどさに避難してきました。とりあえず映画の感想中心に……。あ、感想は基本Xのものと同じですが、イイですよね? よう知らんけど。
●シネ・ヌーヴォでヤン・シュヴァンクマイエル『蟲』(2018)。虫が苦手な人(私も)には危険な映画だが、それでも面白く見た。チェコという地でシュルレアリストとして生きてきた監督の異様な重みと自負をひしひしと。フロイトを読めと言うだけあり?、役者に自身の見た夢を語らせていて笑った。
November 24, 2025 at 4:47 PM
●シネ・ヌーヴォでブラザーズ・クエイ『砂時計 サナトリウム』(2024)。たしか『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』大阪公開以来のヌーヴォでのクエイ兄弟作品の上映で感慨深い。分かったか?と言われたら「…」なんだがw、如何にも!なこの監督独特の映像表現にひたすら堪能…堪能…堪能…
November 24, 2025 at 4:47 PM
●イオンシネマ高の原で細田守『果てしなきスカーレット』(2025)。深刻なテーマを持つ真面目さの中で、モーションキャプチャーを使った2つのダンス場面から現れる不思議な楽観さが強く印象に。ツッコミよりも安心感。ふと『ディリリとパリの時間旅行』等のミッシェル・オスロ作品の連想も(ただしオスロ作品のように楽観さが全編に貫かれてる訳ではないのだが)。
あと思ったのは、実現できなかった細田監督の『ハウルの動く城』は、もしかしたらこれに近いものになってたのでは?ということ(ソフィよりもハウルが主で、それもダークさを深掘りし、解放されるような)。ある意味リターンマッチでは?
November 24, 2025 at 2:07 PM
●シネ・ヌーヴォで森田芳光『愛と平成の色男』(1989)。無色なのが個性みたいな俳優が主人公を演じるという的確さに唸る。ただ、その的確さが映画として面白いかというと「それは話が別」なあたりに倒錯的な可笑しさが。そこを引っくるめての時代の産物を味わう。来年の森田特集『キッチン』をお願い!
November 22, 2025 at 3:04 AM
●シネ・ヌーヴォでキム・ミヨン『ロンリー・アイランド』(2023)。ある種の「自分探し」映画なんだが、映画全体から漂う誠実さに全然嫌みがないのが良かった。特にある時点で主人公とその娘との関係が変容し、そういう世界とはいえ父娘でもああいうやり取りなのを見てると、なんか良いなあと思ったり。
November 22, 2025 at 3:02 AM
●シネ・ヌーヴォで森田芳光『39 刑法第三十九条』(1999)。これも封切時以来の再見だが、所々森田の暴走みたいな演出はあるがw、それでもやはり面白かった。難しいテーマのアプローチとして今見ても興味深く見応えが。役者によくあんな芝居させるなーと思いつつ、だからこそ引き立つ堤真一とか。
November 22, 2025 at 3:02 AM
●シネ・ヌーヴォで森田芳光『黒い家』(1999)。封切時に見た印象は「……えげつない……」だったけど、久々に見直すと恐怖と喜劇が紙一重のノリノリぶりが妙に可笑しくて、耐性がついてたとはいえ初見時と全然違う印象になったのに我ながらビックリw 前作『39』のシリアスからの反動なのだろうか?
November 22, 2025 at 3:01 AM
●扇町キネマで押井守『機動警察パトレイバーthe Movie』(1989)。2もそうだが、劇場版の魅力は、描かれる犯罪について、ヤバいことだがしかしほんの一瞬でも共感を得てしまう、ダークな共鳴にあるかと。だから、帆場の犯罪について語る後藤さんに対する南雲さんの指摘…あれは物凄い台詞だなぁ!と。
November 22, 2025 at 3:00 AM
●塚口サンサン劇場で押井守『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984)。監督だけでなく脚本もなのね。全然ストッパーがないフルスロットル押井守の初期を堪能。これを全国東宝(邦画)系で公開されたことに驚愕。私はうる星やつらではなく押井守のファンだったんだと改めて感じ入った次第。
それにしてもこれ、DCP作ってるんですね。劇場では未体験ゆえ最近のリバイバルブームに乗ってこれも上映してほしかったので、塚口には感謝です。
あと、今になって思うのは、公開当時に大森一樹『すかんぴんウォーク』と2本立てだったのは、超充実な組み合わせじゃん!と。当時は理解されずかと(笑)。
November 22, 2025 at 2:59 AM
●シネ・ヌーヴォでオ・ジョンミン『長孫ー家族の季節』(2024)。見る側の感じ方は別に、おそらく作り手はどの登場人物にも慈しみを持っているのだが、しかし映画を甘く言いくるめることはせず、寧ろ厳しさを持って家族というものを捉えてみせる。長編1作目にしてコレとは。撮影、編集もお見事。必見。
November 16, 2025 at 10:02 PM
「コミュニティシネマフェスティバル 日韓映画館の旅」で上映される『長孫 家族の季節』。大阪シネ・ヌーヴォでは明日(17日)の朝にラスト1回上映があるので、見に行けそうな方は是非是非。これが長編デビュー作というのが驚くほどの映画。オススメですよ!
関東のひとは、来年の同じ催しで上映されるはずなので、是非是非。
November 16, 2025 at 1:06 PM
●シネ・ヌーヴォでイ・ジェウン、イム・ジソン『成績表のキム・ミンヨン』(2022)。人物のやり取りが醸し出す緩やかなユーモアを微笑ましく感じつつ、その奥にある韓国の若い人たちが抱える切実さも垣間見られる。その切実さもユーモアと同様に緩やかに浮かび上がるあたりに、作り手のセンスを感じた。
November 15, 2025 at 11:14 AM
●シネ・ヌーヴォXで松井良彦『こんな事があった』(2025)。繋がりや葛藤、断絶や怒りと、心やその痛みを描き出そうとするあたり、監督の映画は昔から全然変わってないように思う。主演の若い2人が素晴らしいが、2人を取り巻く井浦新、柏原収史、波岡一喜など大人たちの描写にも感じ入るものが。力作。
November 12, 2025 at 4:45 PM
●イオンシネマシアタス心斎橋で三宅唱『旅と日々』(2025)。ホントに題名通り(笑)だが、そこはかとなくシミジミと面白い。シム・ウンギョンを主人公という発想には驚いたが、見ると実に味わい深い。こういう映画が商業作品としてちゃんと作られ公開されることに、ちょっと感動。これは再見せねば。
November 12, 2025 at 1:37 AM
●シネ・ヌーヴォで大河原恵『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』(2025)。現実的にはかなり痛々しい状況では……?と思う、その一方で映画の作り手が主人公や周辺の人々を全力で(!!)肯定し魅せてくれているので、けったいな印象を良い意味で持ちつつ見終わってとても嬉しくなった。監督の次作も楽しみ。
November 9, 2025 at 3:39 PM
●シネ・ヌーヴォでミゲル・ゴメス『私たちの好きな八月』(2008)漸く初見。ドキュメンタリーがいつの間にかフィクションに…というだけでなく、相互に絶妙にせめぎ合っていて、その独特のあわいに戸惑いつつもグイグイと魅入ってしまった。これは早くも再見したいなあ、と楽日に見たのを少し後悔w あと、前作のミュージカル場面は正直微妙wだったけど、今回は音楽が良かったですね。
November 7, 2025 at 11:48 AM
●シネ・ヌーヴォXでギデンズ・コー『赤い糸 輪廻のひみつ』(2021)。元になる世界が台湾に暮してないとピンと来ない題材(台湾の若者はピンと来たのだろうか?)を用いて、ここまで上等エンタメを創りあげ、しかも些細なことでも徳を積んどかなアカンなぁ〜wと嫌味なく思わせるのだから、いや~お見事!
November 4, 2025 at 12:10 PM
これ、あくまでも大人たちが中心に、子供たちは引っかき回し役に徹して、川島雄三が監督してたら、より辛辣でドライな喜劇になってたと思いません? でもそうなってたら、あんな繊細で切ない情感は生まれないか。
November 4, 2025 at 11:04 AM
●シネ・ヌーヴォで成瀬巳喜男『秋立ちぬ』(1960)。大人の身勝手さに純真な子供が翻弄させられる悲劇なのだが、いいかげんであればあるほど大人たちが喜劇に見えてしまうという不思議。ていうか落語を見てるようで、それぐらいの心持ちでいれば大丈夫だよ、と思った私も随分と薄情な大人だなと苦笑。
November 4, 2025 at 9:40 AM
●シネ・ヌーヴォでミゲル・ゴメス『自分に見合った顔』(2004)。突き放しつつ、どこかセンチメンタルな印象が。調べたら監督自身も30歳代前半の頃なので、当時の心情も加味されてるんだろうなあと色々推察。逆に言えば今こういう題材を撮ったら、どんなふうに描いてみせただろう?とも思ったりも。
October 29, 2025 at 12:38 PM
●出町座でリュック・ムレ『映画館の座席』(1989)。いや~まだまだ私はシネフィルじゃないなぁ〜と安堵のため息がw カフェで主人公ら仲間たちが集まる場面は作り手の自虐も含む悪意を感じつつ、なんだか主人公がマシに見えてきて苦笑。今後もムレ特集をするなら次はコッタファーヴィ作品もヨロシク。
October 29, 2025 at 9:04 AM
●イオンシネマ高の原でポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』(2025)。このタイミングでコレが公開されるのだからハリウッドを侮れないw 勿論映画も素晴らしくて、ガチな社会派な面と緩いリズムとユーモアとの絶妙な融合はずっと見ていたい衝動に駆られる。お見事!
October 27, 2025 at 12:38 PM
●出町座でアルベール・セラ『パシフィクション』(2022)。正直最初はどうなるのかと。しかし、ブノワ・マジメルのある場面での長台詞の演技から、彼が映画全体を見事に体現してみせていることに気づいて、うわ〜もう1回最初から見直してぇ〜と(苦笑)。それぐらい尋常じゃない映画でした。
先日見た『サターン・ボウリング』と同じ2022年の作品。余計な感傷やカタルシスを排している点で共通するのは偶然か必然か? 『パシフィクション』の場合はナルシシズムとは違う、ある種の諦念のようなものが伝わってくる。ラスト、いや~そこで終わりますか!と。
誰か配給・公開しませんか?
October 25, 2025 at 12:49 PM
●シネ・ヌーヴォXで横浜聡子『海辺へ行く道』(2025)。三好銀の原作を読んで見直すと、原作の面白さを踏まえての脚色・演出の素晴らしさに唸った。石井輝男がつげ義春を映画で肉迫した方法は採らず、十数年後にアップデートされた、映画から原作への愛すべき返信のように見えた。再見の今回も堪能。
October 23, 2025 at 1:46 PM
●シネ・ヌーヴォでサタジット・レイ『主人公』(1966)。監督の映画を続けて見ていて、良い意味での人への視線の厳しさを感じていたけど、更に言えば真面目。もう少し浮かれまくっても良いのにと思うぐらい主人公が真面目、それゆえの厳しさだなぁと思ったり。限定された空間での人物捌きもあざやか。
October 23, 2025 at 1:46 PM