chammy-m.bsky.social
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『ウェポンズ』は、事件前後の経緯を多視点で少しずつ紐解いた上でのラストの破壊力に爆笑。欲を言えば、皆んなあの走りで追いかけて欲しかった。そしてヤク中のジミーは何故数ある家の中、あの家に固執したのだろう。ラストもさることながら、エンドクレジットで叔母さんがエイミー・マディガンだと気付き驚愕。
December 14, 2025 at 2:29 AM
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、ブルースの苦闘の物語であると共に、映像で個々の曲の絵解きをしつつ、優れた芸術は必ずしも芸術家だけの手で我々の元へ届く訳ではないことを描いた『ネブラスカ』へのラヴレターのようだった。

成功により中古車に乗る必要はなくなったものの、実生活では不調を抱えるなか、自分の過去や、実録犯罪、映画、文学などを掘り下げて作品を作り上げたブルースはもちろんの事、彼を信じてビジネスや政治を引き受けたジョン・ランダウも、録音したマイク・バトランも、カッティングをしたデニス・キングも、チャック・プロトキンもトビー・スコットもいて、初めて『ネブラスカ』は世に出たんですね。
November 16, 2025 at 3:43 AM
映像がクリア、台詞が聞き取り易いという噂を聞き、劇場に観に行った『七人の侍』は、3時間半でも全くダレない、想像以上のの娯楽作。一方、大きな声では言いにくいが、終始重苦しい音楽と、どこか閉塞感を感じる画面に、あぁこのあたりが今まで観なかった理由だったなぁと思い出したりもした。

後続の作品に与えた影響は言わずもがなだが、野武士に狙われた村を浪人が守るという物語自体、時代劇というより西部劇的なのも、数多の翻案作品が作られた一因かしらと思ったり。
November 2, 2025 at 1:25 PM
『フランケンシュタイン』は個人的には色々と掛け違えてしまった映画という印象でした。物語のうちギレルモ・デル・トロらしい脚色が施された箇所がことごとくうまく機能していないように感じてしまったのが、期待していただけに残念。後半かなり駆け足になってしまったのも同様。
October 26, 2025 at 1:24 AM
10年ぶり位で観た『狂い咲きサンダーロード』は相変わらず最高!!というか、ストーリーも知らずに観た前回より楽しめた。
October 19, 2025 at 11:53 AM
『ロッキー・ホラー・ショー』を初めて観る。
グラムやシアトリカルなロックの極北はコメディなのですね。無茶苦茶をやりながらも根底には愛の渇望や悲しみがあるのもグラムっぽい。
October 14, 2025 at 2:28 PM
公開時はB級映画扱いだったと記憶している『窓 ベッドルームの女』は、今観ると凄くよく出来たサスペンス映画だったのは、監督カーティス・ハンソンだけでなく制作総指揮にロバート・タウンまで名を連ねているのを見て、むべなるかなと思った。
October 13, 2025 at 2:38 AM
今観ても、話の運びや撮り方などドキドキする映画だった『ローラ殺人事件』は、まだ30代の若々しく軽薄なヴィンセント・プライス、という今まで見たことがないものを見てしまった点でも、なかなかに衝撃的なだった。
October 13, 2025 at 2:34 AM
とんでもなく現在を映し出した『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、登場人物が皆んなユルユルなのに、緊張感が全く途切れない破格の映画でもあった。ラスト、ふいをつくように流れたあの曲は、現代米国の女の子として、自分の生きる道を決意した、主人公への最高の応援歌になっていた。
October 4, 2025 at 8:35 AM
『愛はステロイド』は邦題や漏れ伝わる評判からトンデモ映画かと思いきや、正攻法な大傑作。ある場面ばかり話題になっているが、死んだような田舎の生活、家族のしがらみ、運命の出会い、犯罪、逃避行という、アメリカ映画が幾度となく語ってきた、しかし最近はあまり語らなくなった物語の最新形でした。
『愛はステロイド』という邦題から期待するような展開はあるのだが、本来はそういう情報を持たず驚きを味わいたいところ。原題の”Love Lies Bleeding”はさしずめ『愛は瀕死』で、これはこれで物語の本質を的確に表しているが、このタイトルで観るかというと見逃す可能性が高いのが難しいところですね。
August 31, 2025 at 5:13 AM
昔、DVDで観たはずがすっかり内容は忘れていた『殺しの分け前 ポイント・ブランク』。色々解釈はあろうが、一匹狼の復讐劇に思わせて、実は組織内の権力争いに利用されてるだけだったというジャンルへの皮肉のようにも見えた。というか、ハードボイルドというジャンル自体そもそもそういうものか。
強面に見えて実はウォーカーが撃つのはベッドだったり電話だったりしする辺りもなんだか、ハードボイルド・ジャンルへの皮肉に思えた所以。
そして、何よりこの映画のリー・マーヴィンが43歳だったいう事に衝撃を受けている。
August 2, 2025 at 11:49 PM
『アスファルト・シティ』は主演のタイ・シェリダンも、古木のようになったショーン・ペンも、ちょこちょこと出てくるマイク・タイソンも良かったのだが、ちょっと想像の範疇でした。スコセッシ×シュレイダーの『救命士』位に狂っている事を期待したのだが、なかなか難しいですね。
それでも、こういう映画がミニシアターでなくシネコンで上映されるのは大事だと思う。
July 13, 2025 at 3:56 AM
人間より自然が映る時間の方が長いのでは、と思う絵画のように美しい映像のなか、愚かな人間の営みが妹の達観した視点で語られる『天国の日々』。撮影の素晴らしさは語り尽くされているが、話に直接関係ない映像も含め全て必要と感じさせる編集も素晴らしいと思う。全く隙のない傑作ってあるものですね。
July 13, 2025 at 1:15 AM
『F1』は時間が合うのが小さめのスクリーンで、画面や音の迫力が若干削がれたのが残念だったけど、全然知らないF1のルールや戦略など分かった気になる演出は流石。それと同じ位、あんたが勝つのか!!なラストも流石だった。
July 6, 2025 at 1:38 PM
評判の『罪人たち』は、あれもこれもと目一杯詰め込んだ物語が流石大ヒット作!と思わせる内容だったが、要所要所の演出がタメを効かせ過ぎで、少々くどいと感じてしまった。
後半、アイリッシュトラッドがブルースの血を吸って、ロックンロールの化物な最強の敵になる展開を妄想したのだが、流石にそんな事にはならないのであった。
June 29, 2025 at 2:29 PM
昔からコッポラ念願の企画として有名だった『メガロポリス』は、自費で作ってるんだから文句あるかとばかりに、やりたい放題。コッポラの頭の中を観ているような映画でした。
『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ』でも思ったが、話の筋が通ってるかみたいな些事にはもう関心がないのかもしれぬ。
June 21, 2025 at 3:52 AM
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は原作で描かれた物語のその先を、まるで元からあったかのように違和感なく映画化していたなぁと思った。そして、ヴェネツィアで女の子が着るコートはやはり赤。
June 14, 2025 at 12:38 PM
『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』は、世界の危機を救えるのは自分しかいないのみならず、過去のものも含めてその原因も全部自分でしたという、この世の全てはトム・クルーズの掌の上にある映画を超えた宗教体験みたいな、世界中でトム・クルーズしか作りえない凄い映画だった。
June 8, 2025 at 1:08 PM
これはコッポラの『ドラキュラ』以来の本格的な吸血鬼映画ではないか!と思って観始めた『ノスフェラトゥ』。画面も重厚で美しいのだが、オルロックが吸血鬼というよりモンスターのようで…もう少しヒタヒタとした怖さを期待してたのですが。そして、まさかの『エクソシスト』までも取り込むのか!
June 8, 2025 at 11:49 AM
事前情報はなるべく入れないようにしていた『サブスタス』。それでもどうやらホラーらしい的な話は目に入ったが、まさかこんな類いのホラーだとは!後半は爆笑につぐ爆笑。いやぁ知らずに観て良かった。
June 8, 2025 at 11:29 AM
初めて劇場の暗闇で観る『地獄の逃避行』改め『バッドランズ』は、起きていることは凄惨なのに、淡々とした描写と美しい映像に、アメリカ西部らしからぬ音楽が相まって、まるで夢でもみているようだった。
June 8, 2025 at 11:26 AM
また監禁・脱出系でしょと油断しながら観始めた『異端者の家』は超怖かった。派手な仕掛けや流血シーンより、会話と何かが起きそうなイヤぁな感じで進行することで逆に怖さが増幅されていた。
ヒュー・グラントのお喋りはいつもの調子なのに、内容が信仰(と不信仰)というだけでこんなに恐ろしいなんて。これが、ケビン・スペイシーとかだったら出てきた瞬間から怪しげなんだろうけど、『アバウト・ア・ボーイ』のウィルがそのまま歳を取ったみたいな調子で狂ってるのがいい。
April 29, 2025 at 2:08 AM
何も知らずに観た『サイレント・パートナー』は後に大作を量産するカロルコとは思えない抑制が効いた作品、と思ったら後半怒涛の展開、というか色々やり過ぎなクリストファー・プラマーにビビる。70年代の顔役とも言うべきエリオット・グールドも良いが、何気にジョン・キャンディが出てるのが嬉しい。
April 28, 2025 at 10:23 AM
アマチュアという割には意外とプロフェッショナルだった『アマチュア』。なんかモヤモヤすると思ったら主人公が素人なのに演出や編集がスーパースパイ映画みたいに格好よく洗練されてるからですね。もう少し素人ならではの鈍臭い失敗とか危機一髪とかでサスペンスを盛り上げて欲しかったなと思う。
April 19, 2025 at 2:00 AM
昔、レンタルビデオで観た時は、長くて盛り上がりに欠けると思った『パピヨン』は劇場で観ると、その盛り上がりのなさこそが長い投獄の苦しみを体感させるための演出だったのだと感じた。中盤、延々と続く独房のシーンなど、劇場の暗闇では、みるみるやつれていくマックイーンの演技と相まってホントに暗澹たる気持ちになった。
April 5, 2025 at 11:35 AM