chammy-m.bsky.social
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初めて観た『サムライ』は物語自体がマクガフィンというか、クールなアラン・ドロンを見せるためにあるのではないかと思うような映画。主人公の最後の選択は、ちと分かりにくいけど、警察や組織の手がナタリー・ドロンのジャーヌに及ぶのを防ぐためだったんですかね。
December 14, 2025 at 12:54 PM
『ウェポンズ』は、事件前後の経緯を多視点で少しずつ紐解いた上でのラストの破壊力に爆笑。欲を言えば、皆んなあの走りで追いかけて欲しかった。そしてヤク中のジミーは何故数ある家の中、あの家に固執したのだろう。ラストもさることながら、エンドクレジットで叔母さんがエイミー・マディガンだと気付き驚愕。
December 14, 2025 at 2:29 AM
上映が終わる前にと行った三度目の『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』。今回、映画の序盤“I know who you are”と言う車のセールスマンに対して“Well, that makes one of us”と答えたブルースは、全編を通して自分は何者なのかを探しているように見えた。

#スプリングスティーン感想キャンペーン
November 30, 2025 at 1:57 PM
オープニングのもう決して撮る事が出来ないエアーズロックのアクションシーンに度肝を抜かれ、それ以降も違う意味で度肝を抜かれ続けた『スカイ・ハイ』。色々狂っているが、ジミー・ウォングのアテレコの声や台詞がルックスと全然合ってない時点で可笑しい。
そんなタガが外れた映画のなか、初めて狂人じゃないヒュー・キース=バーンを見た気がする。
November 24, 2025 at 2:31 AM
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、ブルースの苦闘の物語であると共に、映像で個々の曲の絵解きをしつつ、優れた芸術は必ずしも芸術家だけの手で我々の元へ届く訳ではないことを描いた『ネブラスカ』へのラヴレターのようだった。

成功により中古車に乗る必要はなくなったものの、実生活では不調を抱えるなか、自分の過去や、実録犯罪、映画、文学などを掘り下げて作品を作り上げたブルースはもちろんの事、彼を信じてビジネスや政治を引き受けたジョン・ランダウも、録音したマイク・バトランも、カッティングをしたデニス・キングも、チャック・プロトキンもトビー・スコットもいて、初めて『ネブラスカ』は世に出たんですね。
November 16, 2025 at 3:43 AM
久々に『ナイト・オブ・ザ・リヴィング・デッド』を観たが、この時点でゾンビ物で描かれる話の骨格はほぼ作られていたのだなと改めて実感。その後の映画は、ほぼカヴァーやリミックスなのかもしれない。しかし、登場人物の中でも冒頭、主役のように登場したバーブラのその後の顛末はあんまりだなと思う。
November 9, 2025 at 2:22 PM
勢いで『荒野の七人』も観る。同じ物語でも衣装やメイクも含めリアリズムを目指したオリジナルと、メキシコの高い空の下、勇壮なテーマ曲に乗せて、ハリウッドのテキパキした脚本で語るリメイクでは見た後の印象がこんなにも変わるのか、と。

ユル・ブリンナーは後年『ウエストワールド』で、黒ずくめのガンマンを恐ろしい形で再演しているが、こちらもリアルタイムで観ていたら色々とショックがデカかっただろうなと思う。
November 3, 2025 at 1:37 AM
映像がクリア、台詞が聞き取り易いという噂を聞き、劇場に観に行った『七人の侍』は、3時間半でも全くダレない、想像以上のの娯楽作。一方、大きな声では言いにくいが、終始重苦しい音楽と、どこか閉塞感を感じる画面に、あぁこのあたりが今まで観なかった理由だったなぁと思い出したりもした。

後続の作品に与えた影響は言わずもがなだが、野武士に狙われた村を浪人が守るという物語自体、時代劇というより西部劇的なのも、数多の翻案作品が作られた一因かしらと思ったり。
November 2, 2025 at 1:25 PM
『ポルターガイスト』は、呪われた映画とかいう当時の都市伝説?もあって、という訳でもないが、ずっと観ずに来た映画。実際観たら、お化け屋敷が映画になったような趣の恐いけども楽しい映画だった。
October 31, 2025 at 12:43 PM
『フランケンシュタイン』は個人的には色々と掛け違えてしまった映画という印象でした。物語のうちギレルモ・デル・トロらしい脚色が施された箇所がことごとくうまく機能していないように感じてしまったのが、期待していただけに残念。後半かなり駆け足になってしまったのも同様。
October 26, 2025 at 1:24 AM
『危険なプロット』は見込みのある生徒に作文を教えてるつもりの高校教師が、いつの間にか翻弄されて、全てを失う物語。でも意外とそれは本人が望んだ結果のようにも思えたり。何が本当で何が嘘か分からない辺りがフランソワ・オゾンっぼいなと感じたり。
October 19, 2025 at 12:10 PM
10年ぶり位で観た『狂い咲きサンダーロード』は相変わらず最高!!というか、ストーリーも知らずに観た前回より楽しめた。
October 19, 2025 at 11:53 AM
『ロッキー・ホラー・ショー』を初めて観る。
グラムやシアトリカルなロックの極北はコメディなのですね。無茶苦茶をやりながらも根底には愛の渇望や悲しみがあるのもグラムっぽい。
October 14, 2025 at 2:28 PM
公開時はB級映画扱いだったと記憶している『窓 ベッドルームの女』は、今観ると凄くよく出来たサスペンス映画だったのは、監督カーティス・ハンソンだけでなく制作総指揮にロバート・タウンまで名を連ねているのを見て、むべなるかなと思った。
October 13, 2025 at 2:38 AM
今観ても、話の運びや撮り方などドキドキする映画だった『ローラ殺人事件』は、まだ30代の若々しく軽薄なヴィンセント・プライス、という今まで見たことがないものを見てしまった点でも、なかなかに衝撃的なだった。
October 13, 2025 at 2:34 AM
とんでもなく現在を映し出した『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、登場人物が皆んなユルユルなのに、緊張感が全く途切れない破格の映画でもあった。ラスト、ふいをつくように流れたあの曲は、現代米国の女の子として、自分の生きる道を決意した、主人公への最高の応援歌になっていた。
October 4, 2025 at 8:35 AM
これまでスチル写真でしか見た事がなかった、ムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響楽』を観る。単体でも充分面白かったが、先日観たヘルツォーク版が下敷きにした点、変えた点を確認できたのが良かった。エガース版については今となってはノーコメント…
そして、今回気づいたが犬歯でなく前歯が尖っているのは、鼠なんですね。
馬車でわざわざ迎えに行ったり、引越しの棺を自分で運んだりと、相変わらず全部自分でやるのが可愛い。
September 14, 2025 at 12:10 PM
なんとなく観始めた『ショーン・コネリー 盗聴作戦』。強盗計画の割に、追う方も追われる方もなんとも緩々な展開に、最後はうまいこと逃げおおせて終わるに違いないと思っていたら、突然の転調に唖然とする。現在の目線では、1番の見所はクリストファー・ウォーケンのピカピカの美青年ぶりか。
September 13, 2025 at 3:05 PM
『愛はステロイド』は邦題や漏れ伝わる評判からトンデモ映画かと思いきや、正攻法な大傑作。ある場面ばかり話題になっているが、死んだような田舎の生活、家族のしがらみ、運命の出会い、犯罪、逃避行という、アメリカ映画が幾度となく語ってきた、しかし最近はあまり語らなくなった物語の最新形でした。
『愛はステロイド』という邦題から期待するような展開はあるのだが、本来はそういう情報を持たず驚きを味わいたいところ。原題の”Love Lies Bleeding”はさしずめ『愛は瀕死』で、これはこれで物語の本質を的確に表しているが、このタイトルで観るかというと見逃す可能性が高いのが難しいところですね。
August 31, 2025 at 5:13 AM
公開時に都合がつかず見逃した『侍タイムスリッパー』。タイムスリップに幕末に映画の内幕ものといずれも使い古された話でも組み合わせて一捻り加える事で、面白い映画は出来るのですね。
August 31, 2025 at 1:18 AM
『テレーズの罪』は超乱暴にまとめると、政略結婚で諦めざるをえなかった自由への憧れを親友かつ夫の妹に投影してみたが、それも敵わずと分かった主人公が、夫の毒殺未遂やハンストで実現する話だった。パリへ行けると分かった瞬間にパッと明るくなった主人公の表情が印象的だった。
August 17, 2025 at 11:53 AM
ウォーレン・オーツかジーン・ハックマンかと見まごうジュード・ロウのFBI捜査官が、白人至上主義集団転じてテロリストを追う『オーダー』。最近めっきり減った骨太の警察ドラマなのは良いのだが、この捜査官、肝心な時に勢いでする判断が毎回裏目に出てしまうのがちと残念。いや映画は良いんですよ。
August 11, 2025 at 1:12 PM
Aが付いていない『コンプリート・アンノウン 私の知らない彼女』を観る。タイトルがほぼ同じだからって、ボブが出てくる訳が無いのだが、定期的に今までと全く違う自分になる主人公はどこかボブっぽかったりして。他にボブ繋がりといえば『トラブル・ノー・モア』のマイケル・シャノンが出ていた事か。
August 9, 2025 at 11:10 PM
『アギーレ/神の怒り』はエルドラドを求める旅、と文字にすると勇壮だが、実際は出てくる人が皆んな、動きにくそうな衣装を着て、素で途方に暮れた顔をして、密林をトボトボと歩き、今にも沈みそうなイカダに乗って、アギーレ(と監督)の狂気に付き合う映画だった。
他の出演者がみんな素で怯えているようにしか見えない中、クラウス・キンスキーだけはずっと傾いた姿勢で、密林や水上ではありえない鎧とブーツ姿で、誇大妄想のようなセリフを吐き続けるのは本当に狂った人にしか見えなかった。
August 8, 2025 at 11:57 PM
昔、DVDで観たはずがすっかり内容は忘れていた『殺しの分け前 ポイント・ブランク』。色々解釈はあろうが、一匹狼の復讐劇に思わせて、実は組織内の権力争いに利用されてるだけだったというジャンルへの皮肉のようにも見えた。というか、ハードボイルドというジャンル自体そもそもそういうものか。
強面に見えて実はウォーカーが撃つのはベッドだったり電話だったりしする辺りもなんだか、ハードボイルド・ジャンルへの皮肉に思えた所以。
そして、何よりこの映画のリー・マーヴィンが43歳だったいう事に衝撃を受けている。
August 2, 2025 at 11:49 PM