不思議だった。なぜ読み続けてしまうのか、読みながら不可解だったけど、冒頭に書いた「違和感」を代弁する人間たちがどうなっていくのか、どう変わっていくのか、世界はどう破壊されるのか気になってしかたなかったんだと思う。あの随所に登場する所謂気持ち悪い描写はある程度狂わせて調教したAIになら似たような描写ができそうで、絶対にできないと断言できる。一人称と三人称が混じった鉤括弧のない地の文が永遠に続くこの文章の空気そのものが閉鎖されたコインロッカーのように感じた。まだ読書経験は紙ペラのごとく薄いものの、これは異彩と異臭と奇怪さを放つだけの、王道の青春の話のひとつだと言ってもいいかもしれないと思った。

とりあえず　かなり賛否ありそうだけどわたしは好き映画だった。ありがとうございました。いい…映画だった…って1人で染み入るよりも誰かと観てこれでもかと笑いながら語り散らしたいとかいう珍しい映画だった。結構わかりやすいハッピーエンドだったのも意外。

正直 窪田正孝の顔が結構好きだからかもしれないがおそろしくクズでイカれている金本がかなり良い味出してたし魅力的って感じだった。ホストとかの経営してるヤバいオーナーってみんなあんな感じなんですか? 行ったことないし業界入ったことないからわからないが

特に莉華が顕著だと思っていて、金本に気に入られるためだったり金本がいる裏社会に近い場所に馴染むためにわざと弱いものに対して暴力的に振る舞っていたりとか嘲笑しているような感じがして(原作未読だからわかんないだけでただ単にそういう女性という設定だったのかもしれないけど)なんとも言えない気持ちだった。宮田さんが高野にいろいろ込みで執着してるのは気づいてたけどラストシーンの血まみれキスは予想外だった。中盤で高野がポリス姿でメイドさんに足蹴にされてるシーンは最高だった。