『私だけ年を取っているみたいだ。』、甘やかされた…というよりはまぁごく普通のそれなりに恵まれた境遇の大学生に対して、ヤングケアラーである主人公が憎しみに近い感情を抱く場面が心に刺さる。身も蓋もないようだがヤングケラー問題が経済格差や貧困にまつわる問題でもあるということがわかる。
『私だけ年を取っているみたいだ。』、（本編でも描かれるが）コラムで「大人のヤングケアラー」問題にも言及。過酷な子ども時代をなんとかサバイブしても、その経験が自己の感情の抑制に繋がり、社会的に孤立しやすかったり、集中してスキルや知識を身に着けづらかったりする。大人になっても大変…。

たとえば『スパイダーバース』シリーズも大好きなのだが、「こんだけ凄まじい出来栄えじゃないと、まだマイノリティ（この場合は黒人少年）が主人公のヒーロー映画って"許されない"ってことなのかもな…」と若干のツラさを覚えなくもない。そういう挑戦が少しずつ世の中やエンタメ界を変えていくんだろうけど。
女性が主演や監督の素晴らしい作品にしても、もちろんｎあげようと思えば無数にあげられるが（てかあげられない人は単に無知か差別的かその両方なだけ）、本来は平等というのは、女性やマイノリティが「素晴らしい作品」を作れることではなく、（男性やマジョリティ同様）くだらない作品を沢山作れることのはずだよな、と思う。

失敗した本には上から描いて貼ったので、逆にレア感が(笑)

『ガザとは何か～パレスチナを知るための緊急講義』、巻末リストは良質なブックガイドとして役立つはず（本つっても玉石混交あるからね）。前に紹介した本だと『世界史の中のパレスチナ問題』もオススメされていた。よく名前聞く『ぼくの村は壁で囲まれた―パレスチナに生きる子どもたち』も読むつもり。

日本で普通にマスメディアの報道に触れてると、基本的にはイスラエル側の主張に偏った立ち位置になってしまう、というのを自覚しとくだけでも違うかなと。『ガザとは何か』にもあったけど「復讐の連鎖」みたいなお手軽ワードに落とし込んじゃった時点で、それはもうプロパガンダに乗っかってるのよな…
あとこれは自戒を込めてだが、パレスチナ/イスラエル問題にとって（シオニズムは鍵を握ってるし）宗教がひとつの重要なファクターなのは確かなんだけど、うっかり「宗教戦争」みたいな言葉にまとめてしまうと、植民地主義や人種隔離のような政治的問題としての本質を覆い隠す煙幕になってしまうのよね

「hazbin」の元々の意味は「has-been」とかけているとこちらの解説動画にありました(本家本元でも同様の解説があった模様です)。
www.youtube.com/watch?v=iWTo...

お気遣いありがとうございます！ブルースカイ、本当に当初思っていたよりオープンな場でしたね…！私のことはこれまでどおりA野とか、えーのとか、そんな感じで呼んでいただけたら嬉しいです☺️