asaomi/朝臣
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asaomi/朝臣
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同人ホラー作家。映画と民族学がちょっとわかる
ではなぜ、私たちは解決・解明がどちらかしか達成されないホラーをより好ましいと感じるのだろう。

これは多分、ホラーというジャンルが抱える両面性が関係している。
ホラーを好む受け手は単に恐怖・嫌悪したいわけではなく、恐怖・嫌悪を安全に楽しみたいわけだ。みんな小説やスクリーンに描かれる怪異は見たいけど、実際に怪異に襲われたいわけではない。

作中で解決・解明がどちらも為されると、もはやホラーを満たす要素が読後感に残らない。
また、解決も解明もされないホラーは、受け手にとって安全ではなくなってしまう。
ゆえに回避または再解釈が行われることがホラーをエンタメとして楽しむために重要なのだろうね。(終)
December 7, 2025 at 8:29 AM
ホラーにおける解決とは、危険の排除や無力化を指すだろう。
例えば『サイコ』では、犯人が逮捕されて主人公が危険から解放される。でも犯人の心理を全て解明することはできなかったから、これは解決・未解明に該当するね。

一方の解明は、侵犯によって撹乱された秩序の再解釈と考えるのはどうだろうか。
もちろん再解釈の結果、共存や撃退する方法が分かることもあれば、こちら側の世界に新しいルールが書き込まれてしまうこともある。
後者はラブクラフトの宇宙的恐怖や、『リング』における呪いのルールが該当する。これらの作品は解明しても解決はできない作品例だね。(続く)
December 7, 2025 at 1:21 AM
後半へ読み進めるにつれて、強い口調の批判がだいぶ無くなり読みやすくなってきた。内容はとてもよいです。
November 3, 2025 at 1:44 PM
失われる瞬間に、それが自分の全体性の一部であったことになり、禁止によって全体性が損なわれるように感じられる
それを回復することで何かが取り戻せるような気がする
しかし、禁止の侵犯によって取り戻したそれは、自然状態のそれとは何かが根本的に違っているんだよね
(いつのまにかバタイユのエロティシズムの話をしている)
October 24, 2025 at 7:21 AM
中盤、欠如を示すシニフィアンの話をずっとしているようである。
心霊現象のようなインデックス(物理的因果関係)における欠如ではなく、「街があるんだから人もたくさん居るよね」という社会的法則、つまりシンボル(文化的対応)の欠如に対応するんだね、リミナルスペース。
October 11, 2025 at 2:34 PM