これは多分、ホラーというジャンルが抱える両面性が関係している。
ホラーを好む受け手は単に恐怖・嫌悪したいわけではなく、恐怖・嫌悪を安全に楽しみたいわけだ。みんな小説やスクリーンに描かれる怪異は見たいけど、実際に怪異に襲われたいわけではない。
作中で解決・解明がどちらも為されると、もはやホラーを満たす要素が読後感に残らない。
また、解決も解明もされないホラーは、受け手にとって安全ではなくなってしまう。
ゆえに回避または再解釈が行われることがホラーをエンタメとして楽しむために重要なのだろうね。(終)
これは多分、ホラーというジャンルが抱える両面性が関係している。
ホラーを好む受け手は単に恐怖・嫌悪したいわけではなく、恐怖・嫌悪を安全に楽しみたいわけだ。みんな小説やスクリーンに描かれる怪異は見たいけど、実際に怪異に襲われたいわけではない。
作中で解決・解明がどちらも為されると、もはやホラーを満たす要素が読後感に残らない。
また、解決も解明もされないホラーは、受け手にとって安全ではなくなってしまう。
ゆえに回避または再解釈が行われることがホラーをエンタメとして楽しむために重要なのだろうね。(終)
例えば『サイコ』では、犯人が逮捕されて主人公が危険から解放される。でも犯人の心理を全て解明することはできなかったから、これは解決・未解明に該当するね。
一方の解明は、侵犯によって撹乱された秩序の再解釈と考えるのはどうだろうか。
もちろん再解釈の結果、共存や撃退する方法が分かることもあれば、こちら側の世界に新しいルールが書き込まれてしまうこともある。
後者はラブクラフトの宇宙的恐怖や、『リング』における呪いのルールが該当する。これらの作品は解明しても解決はできない作品例だね。(続く)
例えば『サイコ』では、犯人が逮捕されて主人公が危険から解放される。でも犯人の心理を全て解明することはできなかったから、これは解決・未解明に該当するね。
一方の解明は、侵犯によって撹乱された秩序の再解釈と考えるのはどうだろうか。
もちろん再解釈の結果、共存や撃退する方法が分かることもあれば、こちら側の世界に新しいルールが書き込まれてしまうこともある。
後者はラブクラフトの宇宙的恐怖や、『リング』における呪いのルールが該当する。これらの作品は解明しても解決はできない作品例だね。(続く)
それを回復することで何かが取り戻せるような気がする
しかし、禁止の侵犯によって取り戻したそれは、自然状態のそれとは何かが根本的に違っているんだよね
(いつのまにかバタイユのエロティシズムの話をしている)
それを回復することで何かが取り戻せるような気がする
しかし、禁止の侵犯によって取り戻したそれは、自然状態のそれとは何かが根本的に違っているんだよね
(いつのまにかバタイユのエロティシズムの話をしている)
心霊現象のようなインデックス(物理的因果関係)における欠如ではなく、「街があるんだから人もたくさん居るよね」という社会的法則、つまりシンボル(文化的対応)の欠如に対応するんだね、リミナルスペース。
心霊現象のようなインデックス(物理的因果関係)における欠如ではなく、「街があるんだから人もたくさん居るよね」という社会的法則、つまりシンボル(文化的対応)の欠如に対応するんだね、リミナルスペース。