Atsushi KUMAKI
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Atsushi KUMAKI
@anteros.bsky.social
音声詩、企業小説、警察小説、ガジェット、最近はバンド・デシネばかり読んでる。
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『Silent Jenny』読了。今日届いたものをさっそく読んだ。例によって素晴らしい。ミツバチがいなくなったために植生とかが全く変化してしまった世界でミツバチを探す主人公の物語。
最後の方ぐわあと盛り上がってもうヤバかった。ネタバレもしたくないしそのヤバいシーンとかもさらすのは違うと思うので、穏当なページをさらすが、おそらく今まで読んだBablet作品で一番盛り上がったのではないかという気がする。
November 17, 2025 at 9:40 AM
『L'Âge d'eau』読了。多分2巻で完結だと思うが、両方読んだ。素晴らしい。ストーリーとしては水位が上がっていく世界で多くの人がいろんなところに不法に住むようになって…みたいな話だが、正直あまりつかめてない。読了後にあらすじ読んだら知らない情報があった…。
何よりもそれぞれのページが素晴らしい。写真は2巻冒頭のシーンだが、この見開きで読んでよかった感があった。何というかストーリーと見せるべき絵が乖離している感じがあって、絵を見るためだけに買ってもいいのではないか。
November 17, 2025 at 3:48 AM
『Flic』読了。一応専門(?)なので警察がメインで描かれているものはなるべく読むようにしている。原作者の人はどうやら少なくともこの本が出た当時は現役の警察官だったらしく、これは読まなければいけないなと。フランスは現役警察官が本を出せる国である。
作品としてはこれをバンド・デシネといっていいのか、フキダシはほとんどなく、絵とナレーションというかそれについた文章で構成されている。これといった物語があるわけではなく、警察官の業務の内実を示すといった感じか。最近警察のルポものがいくつか出ているが、その源流の一つかな。
November 17, 2025 at 3:29 AM
『Les Âmes noires』読了。Bulles du travailという情報がとりにくいバンド・デシネの賞があるのだが、25年度の候補作になったと思われるもの。中国で石炭を運んでいる仕事をしているが、自分のトラックが盗まれて…という話。
リーニュ・クレールといっていいのかわからないが、輪郭線がはっきりしていて、何というか閉塞感のようなものが現れているなという気がした。企業とか労働の表象に興味がある自分としては、一人で頑張っている感じで、あまりそういった興味を満たすものではなかった。
November 17, 2025 at 3:15 AM
『Ce que nous sommes』読了。SF。記憶がすべて外部化した100年後くらいの世界で、急に主人公の気分が悪くなって気が付いたら自分の名前も含めて記憶が全くなくなっていて…という話。
いわゆるワンショットで、この設定だと結構壮大な話にしてもよかったのかなと思ったが(絵柄が以前読んだ『Islander』に近いからかもしれないが)、思ったよりスパッと終わった。
November 16, 2025 at 12:25 PM
『Entre elles』読了。夏休みになんか臨海学校的なところにいろんなところから生徒が集まって、主人公がいじめられて…的な話。そもそもいじめ的な話が苦手なのだが、幸いわりと短めな話でつらい話ではなくてよかった。
ちょっと面白かったのは、そこに英語圏の人たちがいて、その人が話すときは名詞の性別とかが間違えていることだ。この写真がそうであるように複数回そういうケースがあるので、おそらく意図的なんだろう。
November 16, 2025 at 12:16 PM
『Soli Deo Gloria』読了。神聖ローマ帝国に生まれた男女の双子がその音楽の才能を買われて孤児ながらいろいろ活躍する物語。女性の方は声楽、男性の方は楽器の演奏と作曲。
基調はモノクロだが、音楽の演奏や歌のシーンでは一部カラーが使われ、そのシーンが非常にコントラストになって印象的。読みながら早く歌わないかな、とか思ってしまった。
November 16, 2025 at 12:05 PM
『Les Sanctuaires』読了。原因不明の足のしびれに襲われたアニメーター志望の主人公が恋人のいる日本とフランスを行き来するという物語。だがだんだん変な方向に話が向かっていく、という自伝的物語。
とにかく主人公が訪れる日本、とりわけ高松の描写が細かい。私自身は一度くらいしか行ったことないが、なんとなく土地鑑があるのでは、と思わせる。「かぼちゃの馬車」というラブホテルがあるのか…。
November 16, 2025 at 11:50 AM
Reposted by Atsushi KUMAKI
La belle affiche de Dominique Bertail pour bd BOUM 2025. C'est à Blois le week-end prochain. 🥳
November 15, 2025 at 10:53 AM
『Islander』第1巻読了。どうやら全3巻らしい。ちょっと背景がよくわからないのだが、ヨーロッパ大陸の政情が不安定になったのかみんな逃げ出そうとしてイギリスは鎖国してという状況でアイスランドに行くが、そこで密入国者として追われて…という話。
バンド・デシネではあまり多くない印象だがアイスランドのわりと壮大な風景が見開きで描かれることが多くてそこは見ものだった。ただ背景を含めてわからないことが多く、とりあえず続刊も読むでしょう。
November 15, 2025 at 1:16 PM
『La Dent』読了。今のコンゴ民主共和国の初代首相になったルムンバの物語。わりとちょくちょくアフリカを舞台としたバンド・デシネは見かけるのだが、読むのは初めてかもしれない。生まれて初めて行ったライブがパパ・ウェンバなだけに非常に興味深かった。
そのわりにはこのあたりの歴史を全く知らなかったので、勉強になったし、部下として一瞬だけモブツが出てきたときにはちょっと盛り上がった。確か中学の時にモブツが新聞の小さい記事に載って気になったので大使館だかに問い合わせた記憶がある。
November 15, 2025 at 1:05 PM
『Rouge signal』読了。これ今週まとめて読んだ中で一番よかったかな。ストーリーはインセルの話、ってくらいであまりどうということもないのだが、作画が素晴らしい。彩色の重要さの例として授業で使いたい。
写真はクラブでのシーンだが、リーニュ・クレールと全く反対で輪郭線が全くなく、クラブってむしろこういう感じなのだろうなあという説得力を感じる。こういうシーンを見たくてバンド・デシネを読んでいる感じさえある。
なお、巻末に謝辞があって、ネイルのデザインに関して横尾忠則の作品を参考にしたとあって、こういうのも許可をとってるんだなあと感心した(なぜか言及しているページ数が間違っているようだが)。
November 15, 2025 at 12:53 PM
『Renault』読了。クルマものだと思って読んだが、どちらかというと伝記だった。副題のmain noireというのは技術者であるルイ・ルノーが機械いじりで手が真っ黒になっているということだと思うが、話のほとんどは会社経営だった。
車がいろんな形で表現されているとそれなりに興味が持てるが、車の表現はほとんどない感じかな。
November 15, 2025 at 12:36 PM
『Sibylline』読了。副題にエスコートガールの物語、とあってちょっと辛い話なのかなと思ったが、確かにつらいが思ったほどでもなかった。友達って大事。あとがきを読むと物価が高くて現在のフランスの学生の相当数が日本でいうパパ活的なことをしている、という話をしていて、純粋にフィクションとして読むべき話ではないんだろうなと。
ちょっと気になったのが女性が値踏みをされているシーンを会社かなんかでプレゼンをしているシーンになぞらえていて、フランス語圏における企業や労働の表象としてちょっと重要かなと思った。
November 15, 2025 at 11:43 AM
『La Terre verte』読了。グリーンランドでイギリスから逃れてきたリチャードが王にまで上り詰めてその後に…、という話。これも固有名詞がフランス語的にどう読むかわからず大変だった。
各章の始まりが写真のように見開きでわりと壮大な感じで描かれていて、賞が終わるごとにちょっと楽しみになっていた。
November 15, 2025 at 11:35 AM
『Krimi』読了。フリッツ・ラングと彼をめぐる不審な死を捜査しようとする刑事の話。時代が時代だけに非常に暗い感じの演出になっていて、話と絵や構成が非常にあっている感じがしてよかった。
またたまにこの写真の右下のような渦巻き状にコマを読む構成があったりしている点も面白い。しかしドイツ語の名前が読めなくて非常に難儀した。
November 15, 2025 at 11:30 AM
『Les Gorilles du général』読了。Gorilleとはゴリラのことだが、要人の警護のことでもあるらしい。シャルル・ドゥ・ゴールの4人の警護の話。ストーリーとしてはフィクションだが、4人の警護やもちろんドゥ・ゴールは実在の人物。
最初いきなり大統領の葬式から始まるがこの4人の警護が集まってからおそらく大統領の詩によって解散するまでの話だが、どうやら3巻本になる予定でその1巻目。アルジェリア関係でいろいろ不安定な時期でもあるのでアクション多め。まあ続きも読むでしょう。
November 10, 2025 at 12:45 PM
『Ange Leca』読了。1910年のパリの大洪水が舞台。実際に起こったこととは恥ずかしながら知らなかった。そこで起こったバラバラ殺人事件を記者が刑事とともに解明するという話。
ちょっと気になったのは主人公が記者であるということで、よく考えるとバンド・デシネのミステリーものでは記者が主人公であることが多い。先日読んだ『Le Gang des pinardiers』もそうだし、『Ric Hochet』もそうだった。今後気にしながらいろいろ読んでみよう。
November 10, 2025 at 12:33 PM
『Un océan d'amour』読了。ちょっと前のものだがレビューサイトで満点だったので買ってみた。セリフがないサイレント。表紙がイワシ缶になっている。船乗りが難破したり海賊に襲われたりして帰れなくなったのを奥さんが世界中駆け回って探して…、という話。
サイレントなのでページをめくるのが必然的に早くなるのだが、それに合わせたようにスピード感、緊迫感があって満点に偽りなしといった感じがした。
November 10, 2025 at 12:25 PM
『Le Polar』読了。おそらくTokyo BDフェスティバルでモルヴァンさんが批判していた「ウィキペディア風バンド・デシネ」というものだろう。特定のテーマについてわりとまとまった知識が得られるものというか。で、ミステリーについて。Franck Thilliezの序文。
その中で日本についての紹介もあるのだが、翻訳の関係か小説よりも圧倒的にマンガに紙幅が費やされていて、マンガにおけるdétective(探偵/刑事)としてなぜか池上遼一が多いのと、両津勘吉があるのが驚いた。カイジもいる。ともかく警察小説について本を書いているのだがミステリーについての知識が全くなかったので勉強になった。
November 10, 2025 at 10:47 AM
全然にてない竹内結子と貫地谷しほり。
November 9, 2025 at 6:35 AM
『Buglands』読了。これは英語からの翻訳だろうか。巨大な虫がいる世界。いろんな人が行方不明になる謎を探ろうとする女性の話。正直最後びっくりした。
一つ気になったのは砂漠とか荒野という舞台について。この作品自体はそのようにはみなされないだろうが、これはおそらくウエスタンを考えるうえで重要なのだと思う。なぜ砂漠とか荒野がバンド・デシネで好んで描かれるのか。これは狭義のバンド・デシネに含まれないだろうが。
November 8, 2025 at 3:38 PM
『Au-delà de Neptune』読了。木星を超えて、という感じだろうか。どうやらイタリア語からの翻訳らしい。見まごうことなきSF。新たな惑星や資源を探査している女性の話。あんまり話は把握してないが絵柄は水彩を基調にしていて特徴的。
November 8, 2025 at 2:19 PM
届いた。分厚い。古めの作品をウィキペディアで調べるとだいたい参考文献で出てくるもの。
November 8, 2025 at 2:05 PM
車関係のバンド・デシネがあまりにもつらいので、メゾン・プティ・ルナール @m_petitrenard さんからお送りいただいた『DROME』を読了。いや素晴らしい。お店では残り一冊だったので間に合ってよかった。同じ作者の『Hedra』が面白かったので購入。
ご本人はアメリカ生まれで、この作品も翻訳なのだが、もうそういうのはどうでもいい。コマ割りが特徴的で、何というかある一つのものをコマで分割したり、枠線そのものが何かの表象であることが多い。前作はサイレントだったが、今作では神様が生物を作ってそこで生まれた存在が社会を形成するといった感じ。もう一作も購入しているので、この人は追っかけたい。
November 6, 2025 at 10:47 AM