あまなす / 雨茄子
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#創作 #創作小説 #短編 #超短編 #140字小説
February 10, 2026 at 5:56 PM
February 10, 2026 at 6:12 AM
たたんで積み上げたタオルの、その微妙な傾き。私と君との関係を、不本意に、でも勝手に、重ね合わせる。君が傾けば私が戻して。私がズレたら君が支えて。ともに生きることの業。そこにいてくれることの安心。これからも、と言葉にはせず。強く、ただ願って…

#140字小説
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February 10, 2026 at 2:57 AM
毎朝、鏡に向かって声をかける。

「がんばれよ」

「しっかりな」

「できるさ」

効果は、意外にもあらわれた。

その日、鏡の中の自分が、笑いながら言ってくる。

「お前もがんばれよ」

さて、

明日から、鏡の中の自分に、会社に行ってもらうとしよう。

#140字小説
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February 8, 2026 at 7:16 PM
外がいつもより明るいのは雪の証拠。窓を開けるのが不安なのは成長の証。窓枠の硬質な冷たさに思わずカーテンの暖色に助けを求める。まだ足跡のない雪の上に、と、はやる気持ち。すべっちゃわないか少しのびくびく。ブレーキをかける心には、ちょっと不満を。

#140字小説
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February 7, 2026 at 5:40 PM
深夜の雨上がりのアスファルトに、赤信号の視線がにじむ。青がその座を乗っ取るとき、世界の景色が一変する。歪んだ支配から、あらゆる空間と自由が解放される。路面が、ただの濡れた路面でいられたのは、たった一瞬。ふたたび、制約が課され、そして、また…

#140字小説
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February 7, 2026 at 9:01 AM
あたたかい紅茶の入ったカップを両手で包む。手のひらに移ったわずかな体温以上のぬくもりに、あの人がこじらせた風邪を思い出す。
汗の浮いた額、重くかすれた息づかい…
この世の終わりのような、ふたりっきりの世界のような。
そんな、今は昔のものがたり―

#140字小説
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February 7, 2026 at 3:40 AM
「純喫茶雪月花」/あまなす / 雨茄子
「純喫茶雪月花」
estar.jp
February 6, 2026 at 5:23 PM
今日は、だいぶ遅くまで仕事。えらい疲れた。明日は休み。安アパートの一室に帰ったら、すぐ熱い湯を落として風呂に入ろう。
ちょっぴり贅沢に、炭酸が入ったシュワっとする入浴剤も。
入って一瞬
えふっ
てなる。そうそう、この瞬間がね、たまんないんだよ。

#140字小説
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February 5, 2026 at 5:11 PM
銀と金/あまなす / 雨茄子
銀と金
estar.jp
February 5, 2026 at 4:38 PM
スマホを置いて旅行。手にはフィルムカメラを。不便さを楽しむ。聞こえはいいけれど、単にそれが好きだから… 嫌なことがあったら、あえて一駅、歩いて帰る。自分を保つためのマイルール。ふふ。そんなんじゃない。したいからそうしてる。ただただそれだけ。

#140字小説
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February 4, 2026 at 4:51 PM
冬の朝の白い吐息と、お湯が沸騰する前の低いうなり声。
冷たい水がきつく手を叩き、通勤前のちいさなつぶやきさえめんどう。
トーストが焼けるのをただ待つだけの数分間。
何も考えないようにしたいのに、無理やり入り込んでくるのは、いつだってキミの笑顔―

#140字小説
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February 3, 2026 at 8:54 PM
大根、かぶ、白菜。冬の白い野菜に人参で色を。コンソメのなかでトロトロに甘く甘く。仲間に入りたそうに厚揚げが飛び込んで。油のコクと食べ応え。スープではない立派なおかず。塩おむすびがあとを追って。冬を乗り切るための組み合わせ。こういうのでいい?

#140字小説
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February 2, 2026 at 10:03 PM
明かりを消した暗い部屋。ただ一点だけが赤く光る。眺めているうち、睨まれた気になって不覚にもイラっとする。脱いでセーターを投げつけようとするが、パチッと蒼く火花があがって指先に警告が走る。窓の外は雨なのに、叩く音がない。別の時間が流れている。

#140字小説
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February 1, 2026 at 5:56 PM