あの後やんわり断って名取に持って帰らせた可能性も考えたけど、あの量を名取＆式たちで食べきるの大変だと思う。名取はご近所さんにお裾分けしないだろうし。

薄甘い実、甘酸っぱい実、名取が引き当てた枇杷はこんな感じかな…という実もあった。瑞々しい中にあるのが酸味だけって確かにあの名取の顔になる。

旧依島邸の枇杷は住む人がいなくなってからは流石に手入れされてないだろうけど、高校時代の的場＆名取が食べたのも特に世話されてない枇杷だったのかな。

藤原夫妻に引き取られたことで形成されはじめた色々があるから、あらゆる面が豊かになっていく今こそ前より傷つきやすいかもしれない。でも、今までの逞しさや新しく得た色々でもって、この先も苦難を打破して掴み取っていくんだろうな…。末永くしあわせであってほしい。

名取の式たちは名取のことを真っすぐ見て彼のことを一番に考えてくれてるから、本当に良い縁を結べたんだなとしみじみ思う。会話が可能で高度な思考もできる一方、力の強さはそこまで…という点から的場にはもっと強い式をと言われているものの、名取にとっては彼女たちが一番合ってると思う。

七瀬が名取との会話中にけげんな顔になったのは元式に気づいたからと最初は思ったけれど、実際は視線を感じて会場内を見たら的場の若様的少年がお面付けていたからという線もある？

そも的場家は父、静司、史信の3人以外は妖を視る目とか祓い屋としての才とかどうなってるのだろう。からっきしだったり…？

他者の目もあるので苗字で呼びあう大人の振る舞いに段階が変化しただけで、完全に二人だけだったら周一さん静司呼びできる時ごくごく稀にあるのでは…？
でも、二人とも肝心な部分を言葉にせずすれ違いあって心に擦り傷つくり合い続けてそうだから、夏目が関わりだしたのは良かったことなんじゃないかな。