ここまで斬り込んだ話だと妓生役のやり甲斐がある。

休みが近づくからだと思うが、平日にも関わらず官衙の人々のテンションが高めで雑談が多かった。

その後偶然鉢合わせした元内人に対しても、官吏は「○○の仕事してきたんですか？いいな〜俺も行きたかった」などと軽口を叩いたので、若い内人や公主なら誰でもいいのだろう。
しかし「100の秘密を知ってるんですね。いいな〜アレクサンドラさんには話してくれたんだ」と、私が公主宮の至密尚宮だったことを知られてしまったのはまずい。
「書き留めてるの？公主自家日記を書いてるの？」と、核心を突くことも言われたし…。
元内人にまで「2人仲いいですよね。同い年なんですか？」と言われたし…。

ともかく、消えかけていた宮中の思い出が蘇り、この日はとても気分が晴れた。

…官吏は「え？気になる。どこが変わったの？運転免許を取ったとか？運動を始めた？ランニングとか？書道を始めた？アクセサリー作りを始めた？鉄道マニアになった？執筆活動してるとか？宮外だとどこに行けば会えるの？」などと公主自家のことを根掘り葉掘り聞き始めた！
至密尚宮の掟には逆らえず「言えないです。言うと怒られるんです」と黙秘したが、逆に「何で自家のことそんなに知ってるの？いいな〜羨ましいな〜」と余計に官吏の興味をかき立ててしまった。
「自家の好きな食べ物は何なの？」という官吏の執拗な尋問に耐えかね「＊＊と××が嫌いです」と答えると、官吏はわざわざそれをメモした。

この骨格は白色部が補われてできており，上顎がアンキロサウルス，下顎がテリジノサウルス，肋骨がギガノトサウルス，肩甲骨・烏口骨と後肢がティラノサウルス，上腕がベロキラプトル，下腕がステゴサウルス… #ない

「アレクサンドラさん領議政に立候補しないの？立候補したら票入れるわw」とも言われたが、領相になっても望みは叶わないだろうな。

いや勿論壊れたら痛手だけど、あの2点は資料というよりモニュメントじゃん……。