Head of TISSUE Inc. / TISSUE PAPERS
まだChat-GPTもTwitter買収騒動も影も形もない頃に書かれた本なのでそこが言及されていないのはやや物足りなさを覚えるのも正直なところですが、本書ではまだ好意的に扱っていたイーロンについて先日の来日時に「どうなん?」と聞いてみたら「あいつは最悪な方向に行ったし、インターネットの敵だ」と言ってました。
まだChat-GPTもTwitter買収騒動も影も形もない頃に書かれた本なのでそこが言及されていないのはやや物足りなさを覚えるのも正直なところですが、本書ではまだ好意的に扱っていたイーロンについて先日の来日時に「どうなん?」と聞いてみたら「あいつは最悪な方向に行ったし、インターネットの敵だ」と言ってました。
常時ネット接続が当たり前になりつつある現在、例えばIoTがのちの世界にセキュリティホールを撒き散らす「インターネットのアスベスト」になる可能性を開発者や企業が考えず短期トレンドに従ってデバイスを作り、さらには法制度も適切な規制や責任の設定ができていないという集団的かつ不可逆の無責任によって、我々の個人情報が犯罪者のエサに?という状況は、まさに日本にも差し迫っていること。
このように、かつては自由や分散を旨としたインターネットに資本の論理が濃厚に入り込んだり公権力の中央集権・一括管理的な情報施策がいつしか当たり前になった結果として社会が脆弱になっていることへの警鐘の書でもあります。
(続
常時ネット接続が当たり前になりつつある現在、例えばIoTがのちの世界にセキュリティホールを撒き散らす「インターネットのアスベスト」になる可能性を開発者や企業が考えず短期トレンドに従ってデバイスを作り、さらには法制度も適切な規制や責任の設定ができていないという集団的かつ不可逆の無責任によって、我々の個人情報が犯罪者のエサに?という状況は、まさに日本にも差し迫っていること。
このように、かつては自由や分散を旨としたインターネットに資本の論理が濃厚に入り込んだり公権力の中央集権・一括管理的な情報施策がいつしか当たり前になった結果として社会が脆弱になっていることへの警鐘の書でもあります。
(続
後半はWeb2.0以降当たり前になったGoogleなどのプラットフォームによる個人情報の収集や介入、その帰結としての監視資本主義が私たちの社会や動態をどのように変えてきたか、そして現在進む社会のスマート化の危険な側面への懸念を綴るパートです。
(続
後半はWeb2.0以降当たり前になったGoogleなどのプラットフォームによる個人情報の収集や介入、その帰結としての監視資本主義が私たちの社会や動態をどのように変えてきたか、そして現在進む社会のスマート化の危険な側面への懸念を綴るパートです。
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