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安東嵩史 is editor / author / publisher / researcher - lecturer in boundary studies & ethic of imagination / dramaturg / 蟹

Head of TISSUE Inc. / TISSUE PAPERS
リンク貼り忘れた

「インターネットの敵」とは誰か? サイバー犯罪の40年史と倫理なきウェブの未来 https://amzn.asia/d/dQwSMbq
Amazon.co.jp: 「インターネットの敵」とは誰か? サイバー犯罪の40年史と倫理なきウェブの未来 : ミッコ・ヒッポネン, 安藤 貴子: 本
Amazon.co.jp: 「インターネットの敵」とは誰か? サイバー犯罪の40年史と倫理なきウェブの未来 : ミッコ・ヒッポネン, 安藤 貴子: 本
amzn.asia
July 2, 2023 at 12:26 PM
6/21、22で著者のミッコも弾丸来日し、クローズドな講演と取材を詰め込んで2泊3日で帰りました。いくつかのメディアで姿を見ることもあると思うので、見かけたら何卒。

まだChat-GPTもTwitter買収騒動も影も形もない頃に書かれた本なのでそこが言及されていないのはやや物足りなさを覚えるのも正直なところですが、本書ではまだ好意的に扱っていたイーロンについて先日の来日時に「どうなん?」と聞いてみたら「あいつは最悪な方向に行ったし、インターネットの敵だ」と言ってました。
July 2, 2023 at 12:24 PM
続)
常時ネット接続が当たり前になりつつある現在、例えばIoTがのちの世界にセキュリティホールを撒き散らす「インターネットのアスベスト」になる可能性を開発者や企業が考えず短期トレンドに従ってデバイスを作り、さらには法制度も適切な規制や責任の設定ができていないという集団的かつ不可逆の無責任によって、我々の個人情報が犯罪者のエサに?という状況は、まさに日本にも差し迫っていること。
このように、かつては自由や分散を旨としたインターネットに資本の論理が濃厚に入り込んだり公権力の中央集権・一括管理的な情報施策がいつしか当たり前になった結果として社会が脆弱になっていることへの警鐘の書でもあります。
(続
July 2, 2023 at 12:20 PM
続) 前半ではインターネットの歴史の概説とともに、ネットのない頃は田舎の暇な学生が作ってフロッピーディスクに仕込むイタズラ程度だったコンピュータウイルスがいかに金銭を目的とするマルウェアに変質したか、企業や研究者はいかに応戦してきたか...といった歴史がその生き証人の視点で語られる、古インターネットユーザーは涙もののサイバー犯罪文化史といえます。

後半はWeb2.0以降当たり前になったGoogleなどのプラットフォームによる個人情報の収集や介入、その帰結としての監視資本主義が私たちの社会や動態をどのように変えてきたか、そして現在進む社会のスマート化の危険な側面への懸念を綴るパートです。
(続
July 2, 2023 at 12:18 PM