白紙
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用途:自分用メモ
「あの……」
 天の華奢な背中に投げかける。振り返ることなく天は続きを促した。
「待ち合わせ、する必要あったんですか」
「ないけど」
「は……?」
「キミはなにかと理由を付けないと済まないタイプ?」
 天は足を止めて、今度こそ振り返る。野暮ったい眼鏡の奥の眼光は、人を惹きつけ魅了するアイドルの瞳――ではなく、一織のみに向けられる、何かを咎めるような瞳だった。天のいうことは最もで、否定を出来ずに黙りこくると、呆れたように肩を竦む天が再び歩きだす。
「キミ、ロケ中もそんな感じだったら腹パンだよ」
「……仕事はちゃんとこなします。プロですから」
「そう」

っていうお話。
April 15, 2024 at 11:42 AM
流れ星に祈った願いごとを、二人で叶えていくお話。しあわせなてんいおなので白紙家のてんいおとはちょっと違う遠いどこかにいる二人。
April 15, 2024 at 9:59 AM