榊原すずみ 広報・エディター・ライター/「SOU.」運営
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榊原すずみ 広報・エディター・ライター/「SOU.」運営
@suzumi.bsky.social
取材や執筆、編集もするBtoB企業の広報してます。
文芸・週刊誌、ライフスタイル誌、フリーランス、女性誌などで編集・執筆してました。「ハフポスト日本版」を経て、“メディア”ではなく“場所”榊原すずみの「SOU.」を運営。
投稿は個人の見解です。所属先とは関係ありません。
#未婚 #子なし #アラフィフ #広報
#読んだ本
『娘について』
キム・ヘジン 著
古川綾子 訳
亜紀書房 刊

“普通の人”なんて、この世にはいないんじゃないだろうか。

主人公の60代の老女は、普通に育てたつもりの娘がまともに結婚せず、同性のパートナーと親密に暮らしていることに混乱し、頭を悩ませています。

自分の育て方が悪かったせいで、“普通”には育たず、レズビアン(本書中では明確にこの言葉は、あえて使われていないけれど、婉曲的な描写で伝わって来る)になったのではないかと自分を責めます。

その一方で、娘もそのパートナーも、ありのままに自由に暮らしているように映り、主人公をより混乱させていくのです。
May 5, 2025 at 2:38 AM
#読んだ本
『最初之悪い男』
ミランダ・ジュライ 著
岸本佐知子 訳
新潮クレスト・ブックス 刊

まさか、こんな結末になるなんて!

43歳で、孤独、仕事にも没頭できているわけではない、つまり、私よりちょっと歳下で、私と同じように絶望がチラつく日々を送っている主人公。

独り言と妄想で、自らを慰めるものの、周囲からはちょっと浮いている存在。

主人公にめっちゃ感情移入できるかと思いきや、物語は、思わぬ方向へ、どんどん転がっていきました。

これもある意味、“人生という名のアドベンチャーストーリー”なのかもしれません。
May 4, 2025 at 7:12 AM
#読んだ本
『天使も怪物も眠る夜』
吉田篤弘 著
中央公論新社 刊

登場人物、多数。
事件勃発場所、多数。
それが、最後のひとつの結末に向かっていく様が見事で、一気読みでした。

吉田篤弘さんというと、喫茶店と古本が出てくる、穏やかなトーンの物語ばかり、これまで読んできたけれど、本作はそれらと一線を画すミステリー要素がふんだんに盛り込まれた、アドベンチャーストーリーです。

壁によって分断された未来の東京で、人々は不眠に苛まれている。
そんな未来の東京で、眠り姫を目覚めさせるのは一体誰かーー。

こう書いてるだけでも、なんだかわくわくしてきてしまいます。
May 4, 2025 at 1:53 AM
#読んだ本
『インヴィジブル』
ポール・オースター 著
柴田元幸 訳
新潮社 刊

素晴らしい作品だった。
素晴らしい作品すぎて、びっくりした。
こんな本に出合えるなんて、読書好きでよかったと心から思いました。

ある男が書いた自伝を巡って、時代や語り手、視点が交錯する複雑な作品ながら、自伝に書かれた謎がなぞを呼び、いろいろな人を巻き込み物語は進んでいきます。

人生ってなんなんでしょうね。
ひょんなことから交わる人生もあれば、一生交わることなく終わるだれかの人生もあって、一人ひとりの人生が絡み合うことで、大きな時間のうねりが生まれ、出来事は起き、時には一度交わった物の終わりを迎えたりする
May 3, 2025 at 4:05 AM
#読んだ本
『夢と幽霊の書』
アンドルー・ラング 著
ないとうふみこ 訳
作品社 刊

おばけなんて ないさ おばけなんて嘘さ♪ なんて歌もありますが、本書は初版は1897年、著者のラング氏はルイス・キャロルも所属していた 、心霊現象研究協会会長も務め、『シャーロック・ホームズ』で有名なコナン・ドイルとも親交がある有名な方です。

私は、幽霊や心霊現象を体験したことはないけれど、あっても(いても)おかしくないなと思っているタイプです。

だから、幽霊屋敷や人々を教父に陥れる幽霊たちの話が、これでもか!と詰まった本書をわくわくしながら読み終えました。
May 2, 2025 at 11:08 PM
#読んだ本
『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し、「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』
ステファニー・ランド 著
見たい理子 訳
双葉社 刊

サクセスストーリーは、残酷だと私はいつも思います。

DVにあい、ホームレス生活を経験し、最低賃金でメイドをしながら、子どもを育てる主人公。

狭い家、貧しい暮らし、いつもお腹を空かせている……。

アメリカの格差社会の中で、貧困層の人たちの暮らしは、みな一様に悲惨です。

そんな主人公が、才能を開花して、周囲のサポートにも恵まれ、友人にも恵まれ、自らの手で格差を乗り越えていくサクセスストーリーである本書。
April 29, 2025 at 1:17 AM
二度寝チャレンジに失敗して、早朝から、本を読んでいたら、お腹が空いてきた。

今朝は5時起きだったから、3時間経過で、8時起きの人にとっての11時くらいだもの、お腹も空くか。

今日は本を読む以外なにもしない日と決めてるので、コンビニでも行きますか。
April 28, 2025 at 11:01 PM
#読んだ本
『すべての、白いものたちの』
ハン・ガン 著
斎藤真理子 訳
河出書房新社 刊

静かで、美しき、祈り。

叙情的な言葉を通して、祈りにも似た筆者の「いのち」への眼差しが全編を通じて貫かれています。

いのちは美しくもあり
儚くもある。

それが「白」いものたちを綴ることで浮かび上がってきます。

斎藤真理子さんの訳も美しい。

ワルシャワの惨劇の惨たらしさも、白で語ることでまた違った一面を見せる。

言葉の持つ無限の可能性を感じられる一冊です。
April 27, 2025 at 9:58 PM
#読んだ本
『不思議の国のアリスの家』
ヴァネッサ・テイト 著
小林さゆり 訳
柏書房 刊

好きなんです、Alice。
いろんな方が挿絵を描いた、いろんな版の『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を蒐集しています(今はあえて散財しないようにやめてるけど)。

Aliceの子孫が綴ったAliceの物語だなんて、読まない訳にいかないじゃないですか!

物語はAlice姉妹の家庭教師の視点から、ルイス・キャロルとAlice一家の交流や物語が生まれるまでを虚構や想像を織りまぜて描かれていきます。
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April 27, 2025 at 12:49 AM
#読んだ本
『私は女になりたい』
窪 美澄 著
講談社文庫 刊

通勤のお供に、鞄に文庫本を1冊入れています。
毎日少しずつ読み進めるのも、これまた楽しみ。

身にしみる1冊でした。
主人公と私は同年代。

迫り来る老いと失われていく若さと、いつ生理が終わるのか女性としての自分を見つめる時期。

仕事はあるし、毎日充実しているし(いまの私は双極性障害に加えて適応障害戻って患っているけれど)、パートナーの必要性ももう、それほど感じていない(というか、私はもう諦めている)。

そんな女性の目の前に現れた年の離れた男性。
私はまだ女であると、ある意味で覚醒する主人公。
April 26, 2025 at 1:18 AM
積読本ならぬ読んだ積本(読んだ本は感想を記録しているので) が溜まって、ソファの片隅を占領している。

これらをゼロ二するのがゴールデンウィーク中のノルマ。
April 25, 2025 at 11:59 PM
「幸福担当役員を新設」とか、いかにも、日本企業らしい。

この手の記事で、移住して、在宅勤務できる環境にある人なんてほんの一握り。
実際は、満員電車に毎日揺られている。

こういう夢物語で、「日々の仕事に喜びや楽しみを感じている」割合を聞いたところ、23年度は日本が104位で主要7カ国(G7)中最下位という現実から目を逸らさせないでほしい。

www.nikkei.com/article/DGXZ...
社員は幸せですか? メタは平均以上の75点、生産性直結 - 日本経済新聞
朝起きるとまず勝手口を開け、島の風を肌で感じる。庭にはバナナの木。絶えず小鳥のさえずりが聞こえる中、鳥谷部大樹さん(42)はおもむろにノートパソコンを開く。「気張る必要はなく、それぞれの思いをお話しください」。人材派遣のウィルグループで人材開発部のマネージャーを務める鳥谷部さんは、オンラインで開いた社内研修でこう語りかけた。沖縄県の久米島に家族5人で移住して5年。ストレスとはほぼ無縁の在宅勤務
www.nikkei.com
April 23, 2025 at 4:05 AM
・特に男性の正社員率は30代半ばごろには9割を超え、他世代と遜色ない水準に。
→女性はどうなっている、正社員率と賃金の高さは関係ない
・上のバブル世代との昇進格差もあり、処遇面でも「不遇の世代」
→非正規雇用が多く、キャリアを積めず、低賃金で正社員をしている人が多く、未だ非正規も多い

非正規世代の現実を、ちょっと軽く考えすぎた記事だと思った。

こんな甘い状況じゃない。

非正規世代が定年退職する頃には、生活保護者であふれ、財政も大変なことになる。

なにより、生きられない人が出てくる。
www.nikkei.com/article/DGXZ...
年金なき氷河期世代の支援は形骸だ 老後の理不尽こそ対策を - 日本経済新聞
夏の参院選をにらみ、石破茂政権や野党が就職氷河期世代の支援策づくりを急いでいる。だが「不遇の世代」に追い打ちをかける年金の目減り問題に取り組まないなら、どんな対策も形骸でしかない。首相は4月19日、氷河期世代など就労に困難を抱える人への支援策を練る閣僚会議を近く設置すると表明した。2026年度政府予算案の編成に向けた経済財政運営の指針「骨太の方針」に盛り込むのだろう。国民民主党や立憲民主党も氷
www.nikkei.com
April 23, 2025 at 3:55 AM
オリーブオイル、高い!
パスタ、高い!
お米、高い!

冷凍うどんに少し救われてる。
April 13, 2025 at 2:00 AM
#読んだ本
『がらんどう』
大谷あさこ著
集英社 刊

女性の二人暮らし本が増えているのは、気のせいかしら。
これも時流というものなのでしょう。

40を過ぎた2人の女性がともに暮らす様子、繊細な心理描写で描いている本作品。

読んでいて、なんだかヒリヒリしました。

私は一人暮らしだけれど、40代(もう50代が見えている)で、未婚の私は、ちょっと離れた、上の方から2人の女性心理描写を眺めるように読みました。
April 13, 2025 at 1:57 AM
#読んだ本
『鳥の巣』
シャーリイ・ジャクソン著
北川依子 訳
国書刊行会 刊

大好きな、シャーリイ・ジャクソン。
ずっと積読の山に積まれていたのを、満を持して登場させた、といった感じで読みはじめました。

おもしろい。
とにかく、おもしろい。
結構なページ数があるのですが、イッキ読みしてしまいました。

書かれたのは1954年ですが、今読んでも、全くもって新鮮で、時代の変化を感じさせない素晴らしい作品でした。

ジャンルは、いわゆる多重人格を扱ったもので、登場人物は至って少なく、人格が侵されていく主人公の狂気と不安感がこれでもかと、しかし淡々に綴られていきます。
April 5, 2025 at 12:55 AM
#読んだ本
『はたらかないで、たらふく食べたい』
栗原 康 著
タバブックス刊

働かないで、生きていきたい。
まさにタイトル通りのことを考えていた時期に購入し、積読の山にあった1冊を、働くことについて考えている今、読んでみることにしました。

働いて、お金を稼がないと生きていけない社会のなかで、抗いながら、日々起きる起きることを笑い飛ばしながら生きる、栗原さんのエッセイ集(と言っていいのだろうか)。

決して、これを読んだら、働かないで、たらふく食べたれるようになる訳ではないので、悪しからずといった感じでしょうか。

私は、今、働くことに悩んでいます。
March 29, 2025 at 3:57 AM
「●●初の女性▲▲」とか「女性初の■■」という表現を見るたびに、この国には、まだまだ厳然たるジェンダーギャップが存在しているなと痛感させられます。

mainichi.jp/articles/202...
高知銀の新頭取「女性だからなったわけでない」 地銀初の女性トップ | 毎日新聞
高知銀行は27日、河合祐子副頭取(60)が頭取に昇格する人事を内定したと発表した。海治勝彦頭取(64)は代表権のある会長に就く。女性頭取の就任は地銀では初めて。6月下旬の株主総会と終了後の取締役会で正式に決める。
mainichi.jp
March 28, 2025 at 1:18 AM
これって、人手不足だけれど、会社に余力がないから人を雇えず、仕事をみんな頑張ってねということで、現在働いている人、一人ひとりの負担が増えていくっていうことよね。

それは、ちょっとひどいんじゃないですか、会社さま……。
www.nikkei.com/article/DGXZ...
正社員採用「予定ある」企業は59% 4年ぶり6割下回る - 日本経済新聞
帝国データバンクが25日に発表した雇用動向の調査によると、2025年度に正社員を採用する予定がある企業は58.8%だった。新型コロナウイルス禍だった21年度以来4年ぶりに6割を下回った。賃上げの流れが続くなか、特に中小企業にとっては人件費の増加が負担となり、採用を見送る企業も増えている。インターネットを通じて2月に調査した。1万835社から回答を得た。正社員の採用予定がある企業の割合は、前年度
www.nikkei.com
March 26, 2025 at 3:51 AM
自発的な貢献意欲が低く継続勤務の意向が高い「静かな退職」……。

会社の人との軋轢は深まるばかりで、私もそんな風に働きたい、と思ってしまう今日、この頃です。
www.nikkei.com/article/DGXZ...
「静かな退職」40〜44歳が最多5.6% 全社員の2倍に - 日本経済新聞
国内でも最低限の仕事しかせず、熱意を失った「静かな退職」状態の人が増えている。働きがいのある会社研究所(東京・港)が企業で働く20〜59歳の男女を対象に調べたところ、2024年12月時点で静かな退職状態の社員は2.8%になり、前回(24年1月)調査より0.4ポイント上昇した。静かな退職者の増加は、職場の連帯感などに悪影響を及ぼしかねない。▼静かな退職 新型コロナウイルス禍で世界に広がった「Quie...
www.nikkei.com
March 26, 2025 at 2:34 AM
今日は生理痛ト睡眠薬の余韻がひどくて、リモートにさせてもらうことにしました。

上長が男性だと、生理痛って伝えにくいなといつも思います。

体調不良で誤魔化してもいいけど、それだと月に一度は体調を崩す、体調管理ができてない1みたいになってしまうし。

みんな、どうしてしているんだろう
March 24, 2025 at 9:28 PM
いいことばかりが書いてあるけれど、
非正規→正社員
の転職は決して増えてはいないんですよね。

もちろん、非正規を自ら選んでいる人もいるでしょうが、非正規だから正社員になりたい人たちの願いはかなえられていないことを、もっと記事の中で触れてほしい。

www.nikkei.com/article/DGXZ...
正社員の転職が最多、24年99万人 若手ほど賃金増加 - 日本経済新聞
正社員の転職が増えている。2024年は99万人と前年から5%増え、比較できる12年以降で最多となった。20代後半から40代前半が多く、より良い待遇の企業に移る例が多い。企業は賃上げや職場環境の改善を続けなければ優秀な人材を囲い込めなくなっている。【関連記事】総務省の「労働力調査」を基に、1年以内の転職者で前職・現職ともに正社員の人数を集計した。10年前と比べると62%増えた。非正規社員から正社
www.nikkei.com
March 24, 2025 at 3:25 AM
そして、8時前に出勤して、フレックスを利用して、15時過ぎにいったん帰宅して、リモートで仕事を再開する。

それがこのところの私のルーティン。
March 23, 2025 at 11:57 PM
本来なら、月曜日は会社が決めたリモートをしていい日なのだけれど、今日は取材があるので(取材対応だけじゃなくて、自らも取材・執筆する広報なもので)、出社。

リモートの振り替えはないので、なんだか1日、損した気分。

でも頑張ろ。
March 23, 2025 at 11:56 PM