社会人になって、先輩の私はasmくんよりも先に世の洗礼というものを目の当たりにして。大人になるということと、お金を稼ぐということと、まだ学生の彼と。色んなことに焦燥を感じ、勝手に押しつぶされるようにして、このままじゃダメだとasmくんに別れを告げた。ワガママを押し通しただけなのに、引き止めてくれない彼の最後の言葉に傷ついたりなんてして。本当にもうどうしようもないな、と呆れて物も言えないんだけど。そのくせ今でも私ひとりであの恋を引きずっているものだから、今日も彼が恋しくて。穴を埋めるように仕事に忙殺されて。気付いた時には結婚適齢期なんて言われながら、気を利かせた
社会人になって、先輩の私はasmくんよりも先に世の洗礼というものを目の当たりにして。大人になるということと、お金を稼ぐということと、まだ学生の彼と。色んなことに焦燥を感じ、勝手に押しつぶされるようにして、このままじゃダメだとasmくんに別れを告げた。ワガママを押し通しただけなのに、引き止めてくれない彼の最後の言葉に傷ついたりなんてして。本当にもうどうしようもないな、と呆れて物も言えないんだけど。そのくせ今でも私ひとりであの恋を引きずっているものだから、今日も彼が恋しくて。穴を埋めるように仕事に忙殺されて。気付いた時には結婚適齢期なんて言われながら、気を利かせた