今日はマトリと捜一の合同慰労会。
ハロウィンだから仮装しよう!という菅野くんの提案で各々仮装して集まった。
(イケメンは仮装してもイケメン……)
華やかな集団の中でも目を引くのは耀さん。1番かっこいいと思ってしまうのは恋人の欲目だろうか。
「マトリちゃんはシスター?」
「はい、耀さんは魔女?いや魔法使いですか?どちらかというと魔王って感じですが」
「ほーん、言うねぇ……」
目を細めた耀さんの綺麗な顔が耳元に近づく。
「今夜はイタズラとお仕置だねぇ」
そんな恋人の言葉に顔の温度が一気に上昇する。イタズラかお菓子のはずがとんでもない事になりそうだ。魔王のハロウィンの夜は如何に?
今日はマトリと捜一の合同慰労会。
ハロウィンだから仮装しよう!という菅野くんの提案で各々仮装して集まった。
(イケメンは仮装してもイケメン……)
華やかな集団の中でも目を引くのは耀さん。1番かっこいいと思ってしまうのは恋人の欲目だろうか。
「マトリちゃんはシスター?」
「はい、耀さんは魔女?いや魔法使いですか?どちらかというと魔王って感じですが」
「ほーん、言うねぇ……」
目を細めた耀さんの綺麗な顔が耳元に近づく。
「今夜はイタズラとお仕置だねぇ」
そんな恋人の言葉に顔の温度が一気に上昇する。イタズラかお菓子のはずがとんでもない事になりそうだ。魔王のハロウィンの夜は如何に?
🫖🌸
🫖🌸
「全然、月が見えませんね…」
「これだけ曇ってりゃな」
今夜は中秋の名月。峻さんにかの有名な台詞を言ってもらおうと思っていたのに。
「言わねぇぞ」
どうやら私の企みなど、峻さんにはお見通しのようだ。
「じゃあ、アイラブユーで!」
「言わねぇ」
「もうっ!!峻さんのケチ!!」
子供っぽいと思いつつ頬を膨らませて全力抗議の姿勢を示してやる。
「ふっ、お前の方が満月みてぇ」
「なっ!?失礼な!!」
余程、ツボにハマったのか肩を震わせて笑う峻さん。
散々、笑われたけど、最後に愛おしそうに私の顔を見てキスしてくれたから、『月が綺麗ですね』って言ってくれなくても許してあげます。
「全然、月が見えませんね…」
「これだけ曇ってりゃな」
今夜は中秋の名月。峻さんにかの有名な台詞を言ってもらおうと思っていたのに。
「言わねぇぞ」
どうやら私の企みなど、峻さんにはお見通しのようだ。
「じゃあ、アイラブユーで!」
「言わねぇ」
「もうっ!!峻さんのケチ!!」
子供っぽいと思いつつ頬を膨らませて全力抗議の姿勢を示してやる。
「ふっ、お前の方が満月みてぇ」
「なっ!?失礼な!!」
余程、ツボにハマったのか肩を震わせて笑う峻さん。
散々、笑われたけど、最後に愛おしそうに私の顔を見てキスしてくれたから、『月が綺麗ですね』って言ってくれなくても許してあげます。
「ん」とだけ言って、いつもの様に素っ気なく渡されたケーキの箱。
「覚えててくれたんですか?」
「スケジュール共有アプリにあんだけスタンプ付けてりゃ誰だって気づくだろ」
そう、今日は私がマトリとなった日。課の皆さんには庁舎でお祝いし貰ったけど、峻さんは1日外出で不在だった。
「もう、出会って9年も経つんですね!いろいろあったなぁ…」
「まぁな」
「でも、峻さんと出逢えて、一緒に居れて幸せです」
「俺も」
「!!今日は砂糖ですね?」
「たまにはな」
そう言って降ってきたキスはいつもより優しくて甘い夜に溶けていく。
ケーキはまた明日。今は2人だけの甘い時間を優先しよう。
「ん」とだけ言って、いつもの様に素っ気なく渡されたケーキの箱。
「覚えててくれたんですか?」
「スケジュール共有アプリにあんだけスタンプ付けてりゃ誰だって気づくだろ」
そう、今日は私がマトリとなった日。課の皆さんには庁舎でお祝いし貰ったけど、峻さんは1日外出で不在だった。
「もう、出会って9年も経つんですね!いろいろあったなぁ…」
「まぁな」
「でも、峻さんと出逢えて、一緒に居れて幸せです」
「俺も」
「!!今日は砂糖ですね?」
「たまにはな」
そう言って降ってきたキスはいつもより優しくて甘い夜に溶けていく。
ケーキはまた明日。今は2人だけの甘い時間を優先しよう。
「わ!本当に冷たい!」
今年の夏の命の危機を感じるような暑さに耐えかねて、冷却プレート付きハンディファンを買ってみた私。
早速、試してみたら、期待以上に冷たくて驚いてしまった。
隣でこいつは何を言ってるんだって顔をしている峻さんの頬に冷却プレートを当てると、ビクリと肩を跳ねさせた。
「急に当ててくんな」
「冷たくて気持ち良いでょう?」
峻さんは興味無さそうなので、自分の首元に当てて涼んでいたらーー
峻さんの唇が私の首元に触れた。
「良い感じに冷えたな」
そう言って、またキスがひとつ。
せっかく冷やしたのに、峻さんの熱でまた体温が上がりそうだ。
「わ!本当に冷たい!」
今年の夏の命の危機を感じるような暑さに耐えかねて、冷却プレート付きハンディファンを買ってみた私。
早速、試してみたら、期待以上に冷たくて驚いてしまった。
隣でこいつは何を言ってるんだって顔をしている峻さんの頬に冷却プレートを当てると、ビクリと肩を跳ねさせた。
「急に当ててくんな」
「冷たくて気持ち良いでょう?」
峻さんは興味無さそうなので、自分の首元に当てて涼んでいたらーー
峻さんの唇が私の首元に触れた。
「良い感じに冷えたな」
そう言って、またキスがひとつ。
せっかく冷やしたのに、峻さんの熱でまた体温が上がりそうだ。
ターゲットを見張るために峻さんと喫茶店入って数時間。結局、収穫を得ることなく、私たちはお店を出た。
かなり、空調が効いていた事もあって、夏だというのにすっかり体が冷えてしまった。
「直帰して良いそうだ。何か食って帰るか?」
「そうですね…峻さんは何が食べたいですか?」
私の返事にすたすたと歩き出した峻さんが連れできてくれたのは、前から気になっていたラーメン屋さん。
冷えた体に温かいラーメンが身に染みる。
「美味しいです!」
「あ、そ」
返事は素っ気ないけど、私を見る目は優しい。温かいラーメンと峻さんの優しさに身も心もほかほかに温まった。
ターゲットを見張るために峻さんと喫茶店入って数時間。結局、収穫を得ることなく、私たちはお店を出た。
かなり、空調が効いていた事もあって、夏だというのにすっかり体が冷えてしまった。
「直帰して良いそうだ。何か食って帰るか?」
「そうですね…峻さんは何が食べたいですか?」
私の返事にすたすたと歩き出した峻さんが連れできてくれたのは、前から気になっていたラーメン屋さん。
冷えた体に温かいラーメンが身に染みる。
「美味しいです!」
「あ、そ」
返事は素っ気ないけど、私を見る目は優しい。温かいラーメンと峻さんの優しさに身も心もほかほかに温まった。