ハードカバーの裏(?)に、巻頭は昔の遠野、巻末は現代の遠野の地図が載っていて、震災のことを少し思い出しながら読んでいた。柳田國男が訪れた遠野は過去の遠野で遠野物語も過去の刊行物だが、遠野の人間、死霊、神仏、旅人はまだそこで生きづいている。
ハードカバーの裏(?)に、巻頭は昔の遠野、巻末は現代の遠野の地図が載っていて、震災のことを少し思い出しながら読んでいた。柳田國男が訪れた遠野は過去の遠野で遠野物語も過去の刊行物だが、遠野の人間、死霊、神仏、旅人はまだそこで生きづいている。
夏山で何度かアサギマダラを見たことがあったけど、今までで一番近くで観察できた。翅が磨りガラスみたいに向こうの色を透かしていて驚く。こんな薄い翅で南方まで飛ぶんか君ら…!
三枚目は百合太極図みたいになっているヤマトシジミとツバメシジミ。もののついでに。
夏山で何度かアサギマダラを見たことがあったけど、今までで一番近くで観察できた。翅が磨りガラスみたいに向こうの色を透かしていて驚く。こんな薄い翅で南方まで飛ぶんか君ら…!
三枚目は百合太極図みたいになっているヤマトシジミとツバメシジミ。もののついでに。
そして私の逆鱗、山小屋での性行為は、さらっと一文だが健在。健在というか、発表順でいえば「帰れない山」のほうが先。逆鱗には高確率で触れられるけど、コニェッティ、文章がいいのでこの先も読んでしまうと思いますドラゴン。ア゛オーーッ(竜)
アルプスの山塊のひとつ、モンテローザの見える場所での一幕を描いた群像劇なんだけど、メイン登場人物のファウストとその恋人のシルヴィアが山小屋で性行為に及んでいてブチギレてしまった。私は過去に読んだ小説版の007で、同時刻に仲間が死線を潜る間にボンドがテントで酸素ボンベを使いながらぬくぬくと性行為をするシーンにブチギレて以来、フィクションの山で性行為をするやつが若干嫌い。
そして私の逆鱗、山小屋での性行為は、さらっと一文だが健在。健在というか、発表順でいえば「帰れない山」のほうが先。逆鱗には高確率で触れられるけど、コニェッティ、文章がいいのでこの先も読んでしまうと思いますドラゴン。ア゛オーーッ(竜)
二作目の「キジ殺し」で、捜査対象の事件が結末を迎えたあとの、「夕暮れを、点滅する青いランプとサイレンの音が切り裂く」(うろ覚え)……みたいな描写から始まるエピローグがじんわり熱くて印象深い。未解決事件の捜査をする過程で、抗いがたく他人の人生や記憶に干渉したカールの行動の果てが、「身近な人を精一杯大事にしよう」になることが、私は嬉しくて仕方がない。
二作目の「キジ殺し」で、捜査対象の事件が結末を迎えたあとの、「夕暮れを、点滅する青いランプとサイレンの音が切り裂く」(うろ覚え)……みたいな描写から始まるエピローグがじんわり熱くて印象深い。未解決事件の捜査をする過程で、抗いがたく他人の人生や記憶に干渉したカールの行動の果てが、「身近な人を精一杯大事にしよう」になることが、私は嬉しくて仕方がない。
余談だが、この一泊二日の小旅行から帰宅したら庭の植物がチリチリになっていた。平地はひどい猛暑だったらしい。現在は、チリチリだった植物もなんとかなっている。
余談だが、この一泊二日の小旅行から帰宅したら庭の植物がチリチリになっていた。平地はひどい猛暑だったらしい。現在は、チリチリだった植物もなんとかなっている。
youtu.be/kYgJlF7FCg4?...
youtu.be/4tVOCt4GDAY?...
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舞台のスウェーデンについてバキ童/セサ坊ch由来のものしかないし巻頭に記された登場人物も多いしで混乱を予期していたけど、人物それぞれが抱える生きづらさや問題によってキャラが立っていたので意外とさらさらと読めたのが嬉しかった。そしてなんと、バキ童chでのピーター博士の講義が非常に生きた。ぐんぴぃさん、あるいは彼のインタビューを笑えなかった人から感想を聞いてみたい。
舞台のスウェーデンについてバキ童/セサ坊ch由来のものしかないし巻頭に記された登場人物も多いしで混乱を予期していたけど、人物それぞれが抱える生きづらさや問題によってキャラが立っていたので意外とさらさらと読めたのが嬉しかった。そしてなんと、バキ童chでのピーター博士の講義が非常に生きた。ぐんぴぃさん、あるいは彼のインタビューを笑えなかった人から感想を聞いてみたい。
捜査の行き詰まっていた夏の札幌での「北の者はたいてい、脳裏に一ヶ所溶けぬ氷を持っている。それが暗い冬の記憶である。(中略)冬のあらゆる陰気なものは、雪と共にまた戻ってくる」と、秋になってまた事件の糸口を探して南へと赴いたときの「(肌寒い風は)札幌と、そう大差はなかった」が印象的。過去の事件を覆い隠そうとする街、証拠を覆い隠す雪、夏に一時は忘ていた冬を連れてくる。
捜査の行き詰まっていた夏の札幌での「北の者はたいてい、脳裏に一ヶ所溶けぬ氷を持っている。それが暗い冬の記憶である。(中略)冬のあらゆる陰気なものは、雪と共にまた戻ってくる」と、秋になってまた事件の糸口を探して南へと赴いたときの「(肌寒い風は)札幌と、そう大差はなかった」が印象的。過去の事件を覆い隠そうとする街、証拠を覆い隠す雪、夏に一時は忘ていた冬を連れてくる。