あらかきようこ
mugigohan6.bsky.social
あらかきようこ
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むつかしくない言葉で、ふだんの言葉で表現すること。
日本語教師・宿(2026年3月から) 島ぐらし
宝島、観終わった直後の感想を。

全国で上映していたら、ぜひにとおすすめするのに。

沖縄に住むマイノリティー(ナイチャー)には、しんどい言葉や気持ちは含まれていたけれど。でも、ストーリーがあり、エンタメの要素があり、戦後の沖縄の日常も織り込まれていて、刃のように刺さることはなかった。

伝えたいことを、届けるために。この映画にかかわった人がこめた時間と心。そして、剛の中の柔らかさ(緩さ)のもつ光が、決して弱いものではなかったこと。

きちんと覚えておこう。
December 19, 2025 at 7:02 AM
那覇に一泊二日で行くことになった。
とても人見知り、犬見知りの木を島で預けれる場所は1か所。
大津の両親のところへ帰る際にお願いするから、ちょっとした自分の都合では預けづらい。

娘が滞在中で「いいよ~。楽しんどいで。」と背中を押してくれたけど、
12月だから、時間ある!という友人がみつからない。

不貞腐れたら、「映画でも観てきたら?」というので、調べてみたら、まだ「宝島」がかかっている映画館があった。

観なければいけないという思いが、ずっとひっかかっている映画。
映画館から出てきた後、私は、ローカルとしてここにいるのだと、真っすぐ前を向けるのだろうか。
December 18, 2025 at 11:25 PM
シュノーケルガイドのみわちゃんにお願いして、午後から12月の海へ。

さすがに水が少し冷たいのでウェットスーツを着用してのシュノーケル。
中学の体育以来といいながらも、娘は水を得た魚のよう。
初っ端、アオウミガメとも遭遇し、人間の体温に反応してついてくるというウミヘビに追いかけられながらの1時間。

陸に上がったら、「重力感じるでしょう!」って。
確かに、ふだん感じることのない、身体の重みを感じることができました。
December 17, 2025 at 10:55 AM
「お母さん、10時半までに行けば間に合う?」
神戸空港に向かっているはずの娘からライン。
5分後に連絡が来て、息苦しくなったから電車降りて休んでる、という。
満員電車で過呼吸が出そうになったらしい。
飛行機、便の変更にいくらかかるかな?と思ったけど、
これで良しとも思う。

私は、魚釣りは教えられなくて、もっぱらどんどん魚を与えてきた。
唯一なんとか伝えようと頑張ったのが、自分の弱いところを知ることと、どう付き合っていくか考えて工夫すること。
ちゃんとできてるやん!

結局10時過ぎには神戸空港に、那覇には2時に着いたけど、夕方の高速船が欠航してて、島に帰ってくるのは明日になる。
December 15, 2025 at 8:31 AM
日曜日なのに、なぜかレッスンが混んでいる。
季節がら、喉も心配だし一日3時間ぐらいがいいのに、今日は5時間。
少し重たい気持ちで、最初の学習者さんのテイさんと話す。
「朝ごはんに何を食べましたか?」
「パンと、それから焼きたまごです!」

焼きたまごってなんだろう。
この一言が私の憂鬱を一気に吹き飛ばしてくれた。
焼き魚、焼きリンゴがあるのだから、焼きたまごがあっても構わない。

卵焼きではなく、スクランブルエッグではなく、テイさんの焼きたまごは目玉焼きだった。
「私は、パンの時は目玉焼きで、ごはんのときはスクランブルエッグ。」
まじめな顔で説明をしてくれた。
私も明日は焼きたまごにしよう!
December 14, 2025 at 10:58 AM
「お」を取ってみる。
かね、さかな、ちゃ、てつだい、みせ、てら・・・。
「お」がないだけで、ちょっと色がなくなった気がする。

最近買った村井理子さんの『兄の終い』
最初文字で見たときには、「おしまい」と「終い」が全く結びつかなかった。
あくまでもニュートラルに、淡々と進んでいく物語のタイトルだと、感服した。
映画のタイトルは「兄を持ち運べるサイズに」だけど、私は、本のタイトルの方がすきだ。
December 12, 2025 at 10:57 AM
フロスをしていたら、カチッと音がした。
運が良かったことに、洗面所じゃなく台所のシンクのとこだったから、音の正体はすぐにわかった。
下の歯の詰め物がとれたのだ。

うちの島のいいところの1つ。小さな離島なのに、歯科診療所がある。
自転車に飛び乗って2分。
待ち時間もなく、ささっと治療を受け(とれた詰め物をくっつけてもらった)、
農協に寄って帰ってきた。
正味30分かかっていない。
木(同居人の犬)は、たぶん私がちょっとそこまで出かけたとしか思っていない。
もしくは、出かけたことに気づいてもいないのか。
迎えにも出てこなかった。
December 11, 2025 at 10:39 AM
最初に謝っておく。
手と足の動きを両方覚えるのは無理だ。
体育が一番苦手。美術と音楽の才能もない。

沖縄のお祝いの場で当たり前のように披露される余興。
観る分には楽しいけれど、やる立場になると悪夢でしかない。

1月10日、20歳を祝う会での保護者のダンス。
お遊戯会用かんたん振付というYoutube 動画を大きなテレビに映し、
何名かで集まって特訓をした。
後は自主練で…と言われて、昨日踊ってみたのだけれど、
時間帯が悪かったからか、
あまりにも不思議な光景だったのか、
ふだん私のすることに無関心な木(犬)がほえ続けた。

フィンガー5の「学園天国」
どうやら、この曲で年越しになりそうだ。
December 10, 2025 at 6:37 AM
少し特性がある息子の一番の理解者は私の母、つまり彼の祖母だ。
ファッションを学ぶ息子と、61年間短歌をつくりつづけている母。
2人はどこかで通じ合っているようにみえる。
とても大事な人たちだけど、私には「理解ができない」ことが多い。

長い間(とくに母を)わかりたい、わかろうとして悔しい思いをしてきたのだけれど、最近、「わかる」ことは、そんなに重要じゃないのだと気づいた。

わからなくていい。
わからなくても、好きにはなれるし応援もできる。
梨木香歩さんの『春になったら苺を摘みに』の英国の下宿のウエスト夫人の「理解はできないが受け容れる」という精神性。
学習者さんと話すときに、だいじなこと。
December 9, 2025 at 7:37 AM
今日から娘(20歳)が大津の実家にいく。
久しぶりの祖父母との時間。
母が観たがっていたけれど、夜11時は起きていられないと諦めた、
動物言語学者の鈴木俊貴さんの情熱大陸をTverで見せてあげてね、とお願いする。
動物(特に鳥やヤモリ)と普通に話す母への少し早いクリスマスプレゼント。

梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』のおばあちゃんは20代の私の目標だった。30を過ぎて湯本香樹実さんの『ポプラの秋』のおばあさんに惹きつけられた。何者かになりたいと思わなくなってしばらくになる。でも、「西の魔女」と「東の魔女(魔女という言葉は東洋ではしっくりこないけど)」の二人に近づきたいと密かに思っている。
December 7, 2025 at 11:23 PM
1人暮らしになって、夜の洗濯をしなくなった。
だから、私の出会う月はもっぱら朝の白い月だ。
今日の月は、まんまるから少し欠けてた。
今年最後のスーパームーンだって、数日前にニュースで見たんだった。

団地の階段で会ったおばさんの手には、貝の殻がこぼれてきそうなバケツ。
「婿さんがたくさん獲ってきて。」

ちょっと悔しくなる。
潮干狩り(どちらかというと貝拾い?)は好きだ。
でも、夜の海に一人で行くのはやっぱり怖い。
天候不順で季節感はぐちゃぐちゃだけど、潮の満ち引きに影響はない。
人に左右されない地球の時間が流れている。

あーあ、昼に潮が引くようになる3月まで、貝は食べられそうにない。
December 6, 2025 at 11:27 PM
彼がワンピースを着てる写真を探してほしいんだけど。
ひさしぶりの姪との電話でお願いしてみる。
自分のものをあまりていねいに保管していなかった夫の持ち物は、結婚後のものしか残っていない。

沖縄は10年、島は20年、実際の年齢に足さないといけないと、昔教えてもらった。
結婚したとき、昭和38年生まれの夫は28歳だった。
昭和19年生まれの私の母と変わらない子供時代を過ごしたといえる。
私と話が合うわけがない。母と、お弁当が芋一本だったとか、砂糖が貴重品だったというような話で盛り上がっていた。

一度義兄の家で見せてもらった姉のおさがりのワンピースを着てはにかんでる写真。
見つかるといいな。
December 5, 2025 at 11:52 PM
木(同居人の犬)と12年間暮らして、分かったこと。

それは、言葉はコミュニケーションの最後の手段だということ。
他にも、こんなに豊かな、伝える方法があることを、私たちは忘れてる。

もちろん、私のご飯のお裾分けを、当たり前のように要求するとき、玄関のピンポンが鳴ったとき、彼女の野太い声が響き渡るのだけど。
December 4, 2025 at 11:16 PM
先月、大学のレポートを書くために昭和20年頃のお話を聞きにいった89歳のおばあさんのところに、お借りしていた本を返しにいく。

昨日親戚から届いたリンゴをもって伺ったら、年末に向けた掃除だと言って、水を流しながら外のコンクリートの土間を掃除されていた。

そして、もうみんなに配ってしまって残り少ないけど、と、ラッキョウの漬物をいただいた。島の物々交換に慣れてしまったら、他には住めない気がする。
December 4, 2025 at 11:22 AM
週に一度、中学生に筆記体を教えに行くようになった。筆記体だけではなく、いろんな話をして、とても楽しい時間になっている。

母語じゃない言葉を教えることは(もちろん簡単な初級レベルだというのもあるけれど)、これほど無理がないものだと、びっくりする。私も、一つ一つ意識的に覚えてきたから。

日本語を教えるときには、気をつけないと、自分の感覚(習わないのに話すようになっている、なんとなくわかる)に頼って、話を進めてしまうことがあるからだ。
December 4, 2025 at 4:30 AM