どうして歌っていたのか忘れてしまった歌があるの。
アトス、ポルトス、アラミス、
そう云う風になっていて、
アトス、ポルトス、アラミス、
ダルタニアン。
変よね。そんな文学触れてはないの。
どうして歌っていたのか忘れてしまった歌があるの。
アトス、ポルトス、アラミス、
そう云う風になっていて、
アトス、ポルトス、アラミス、
ダルタニアン。
変よね。そんな文学触れてはないの。
周りの鉢植えの多い民家の流れを歩きたい
運が良ければ、
西陣織の機械音も、聞こえるかも知れない
そしていつだって包み込む
紙屋川公園の、空へと伸びる欅の光
あの、広く、広く、大きな、木漏れ陽の輝き
いつも何だか、誰も居なかった公園
紙屋川公園
周りの鉢植えの多い民家の流れを歩きたい
運が良ければ、
西陣織の機械音も、聞こえるかも知れない
そしていつだって包み込む
紙屋川公園の、空へと伸びる欅の光
あの、広く、広く、大きな、木漏れ陽の輝き
いつも何だか、誰も居なかった公園
紙屋川公園
嬉しくて、午後の時間がどんどん延びて、延びていって、とってもたくさん一緒にいたね。
あのときふたりで居た河原の草の柔らかさ。背の高いハルジョオンとヒメジョオン。
小さな子どもたちが草花でままごとをしている。
なんて長く永く、そして大切な一日だっただろう。なのに翌日なんていう見知らぬ古島に流れ来てしまって、わたしはそれが本当に悲しい。
ソレガ・ホントウニ・カナシイ。
嬉しくて、午後の時間がどんどん延びて、延びていって、とってもたくさん一緒にいたね。
あのときふたりで居た河原の草の柔らかさ。背の高いハルジョオンとヒメジョオン。
小さな子どもたちが草花でままごとをしている。
なんて長く永く、そして大切な一日だっただろう。なのに翌日なんていう見知らぬ古島に流れ来てしまって、わたしはそれが本当に悲しい。
ソレガ・ホントウニ・カナシイ。
でも肝要なのは、リフレッジレイタにマーガリンが四角い容器のなか、おおきく入っていたということ。バターではな買ったということ。
「粒マスター試してないの」
詩人の先輩である、彼が云う。ボイルしたソーセージを齧りながら云う。粒マスタード。次には揃えておこう。粒マスタード。また先輩がうちに、来るのかどうかは、分からない。
でも肝要なのは、リフレッジレイタにマーガリンが四角い容器のなか、おおきく入っていたということ。バターではな買ったということ。
「粒マスター試してないの」
詩人の先輩である、彼が云う。ボイルしたソーセージを齧りながら云う。粒マスタード。次には揃えておこう。粒マスタード。また先輩がうちに、来るのかどうかは、分からない。
ねこちゃんは云いました。
ねこちゃんは云いました。
わたしいつかは眠くなって眠れる、今日はまだ、上手くいかないけど、ごめんね、あなたも眠ろうよ
わたしいつかは眠くなって眠れる、今日はまだ、上手くいかないけど、ごめんね、あなたも眠ろうよ
その両壁の黴の臭みを微量に肺に
肺に
吸った
きみは
息は、精霊であったり、
預言者であったりしたのだろうに
その両壁の黴の臭みを微量に肺に
肺に
吸った
きみは
息は、精霊であったり、
預言者であったりしたのだろうに
浸透してゆくプルキニエ
夏至の国へ行きたい
そしてもう帰らない
青い 青い 青い
日暮れ
浸透してゆくプルキニエ
夏至の国へ行きたい
そしてもう帰らない
青い 青い 青い
日暮れ
幼い頃はいつも、神様の声がきこえていた。
──光をスケッチしなさい。
幼い頃はいつも、神様の声がきこえていた。
──光をスケッチしなさい。
青い絵を透く日差しと添う線
ごめんね寂しかつただらうね
さよならさよなら落下さん
落下傘も無く失つたもの
殺しつちまつた悲しみに
青い絵を透く日差しと添う線
ごめんね寂しかつただらうね
さよならさよなら落下さん
落下傘も無く失つたもの
殺しつちまつた悲しみに
この土にいつか触れた
この花をいつかちぎった
きみといつか契った
この池にひとり、入った
この土にいつか触れた
この花をいつかちぎった
きみといつか契った
この池にひとり、入った
魔法瓶のなかの夏
ふたりきり
冷たくない
ミルクティー
白い片方の靴を履いたら
夢からさめた
海の底
お帰りなさい
人魚姫
(続く)
魔法瓶のなかの夏
ふたりきり
冷たくない
ミルクティー
白い片方の靴を履いたら
夢からさめた
海の底
お帰りなさい
人魚姫
(続く)
きらきら。落ちる。音。
音。音。oto_wo sagutte.
furete. sawatte. sasutte. sasurawade.
ビードロを吹く子の鳴らすおと。
ほっぺん、ほっぺん、ほっぺん。
流離う音だけを空に帰して。
きらきら。落ちる。音。
音。音。oto_wo sagutte.
furete. sawatte. sasutte. sasurawade.
ビードロを吹く子の鳴らすおと。
ほっぺん、ほっぺん、ほっぺん。
流離う音だけを空に帰して。
赤と白が撮りたかった。
赤と白が撮りたかった。