杉本@むにゅ10号
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杉本@むにゅ10号
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主に国内ミステリ小説の感想を週に一冊くらいのペースで書きます。過去の感想は https://bit.ly/3Uz9GUK で公開しています。
もう少し説明すると、こういうこと。初期の「日常の謎」派は、ありふれた日々の中でちょっとだけ奇妙なことがあり、推理を巡らせることで事情が明らかになる。近くにはいても深く知ることのない他者がどんな生活をしているのか覗き見るようなところがあった。本作もそこは通底しているけど、謎解き体験を経ることでむしろ自分自身の視野の狭さ、道を踏み外しかねない危うさを痛感させられる。そちらに重心があると感じた。
February 8, 2026 at 9:52 AM
似鳥鶏『新学期にだけ見える星座』(創元推理文庫/2026年1月)読了。壁際にあったはずのツボがなぜ部屋の真ん中で割れているのか。ガーベラの鉢植えを誰がどうやって、なんのために割ったのか。葉山くんが三年生に進級し、新しいキャラクターたちも加わった市立高校シリーズ第8弾。≫
February 8, 2026 at 9:52 AM
島田荘司『愛しいチグサ』(講談社/2026年1月)読了。九死に一生を得た男、だが日常は瓦解していた。人々の胸に赤い数字が浮かび、意味不明な単語の羅列が聞こえてくる。帯には“21世紀本格の白眉”とある。元は2020年にロンドンの出版社レッド・サークルから英語で刊行した作品とのこと。≫
January 31, 2026 at 9:09 AM
五十嵐律人『魔女の原罪』(文春文庫/2023年4月)読了。その高校には校則がない。だが、いたるところに防犯カメラがあり、入学時には六法が配られ、法律に違反すれば晒し者にされる。学校だけではない、街ぐるみの禁忌へ接近した少年はひとつの裁判へ赴くことに。社会派リーガルミステリ。≫
January 25, 2026 at 11:35 AM
2025年にここへ投稿した本の感想を「読了なう」にて公開しました。 bit.ly/3Uz9GUK
読了なう
bit.ly
January 12, 2026 at 11:51 AM
阿津川辰海『ルーカスのいうとおり』(幻冬舎/2025年12月)読了。ガラス玉の目、黒い帽子に銀色の顎髭、ベルトに差した長剣。母を喪った少年が拾ったのは児童書に登場する義賊のぬいぐるみだった。その日から少年のまわりで不審な死が相次ぎ。帯には“人形ホラー×本格ミステリ”とある。≫
January 10, 2026 at 9:06 AM
市川哲也『シュレディンガーの殺人者』(東京創元社/2025年12月)読了。オカルト雑誌のライターが強いられたのは、望まぬ殺人だった。学校の七不思議『時が戻る映写室』が現実となったかのごとく、どれだけ工夫を重ねても名探偵に見破られてしまう。終わりなき攻防の果てになにが待ち構えているのか。≫
December 30, 2025 at 10:51 PM
森バジル『探偵小石は恋しない』(小学館/2025年9月)読了。不倫調査はもううんざり、密室殺人や見立て殺人の謎に挑みたい。そうぼやく私立探偵は、特殊な能力で不倫を見抜くプロフェッショナルだった。帯には法月綸太郎ら十二人が推薦の辞を寄せ“絶対に事前情報なしでお読みください!!”とある。≫
December 28, 2025 at 10:50 AM
Reposted by 杉本@むにゅ10号
#東京創元社 が主催する長編ミステリの新人賞である、第36回 #鮎川哲也賞 の1次選考結果を発表しました。

第36回鮎川哲也賞1次選考結果発表
www.tsogen.co.jp/award/ayukawa/
鮎川哲也賞  東京創元社
www.tsogen.co.jp
December 24, 2025 at 8:35 AM
大山誠一郎『死の絆 赤い博物館』(文春文庫/2025年12月)読了。いつも白衣姿、雪女を思わせる整った顔立ちに極度の会話下手。犯罪資料館の館長、緋色冴子が誰も解けないまま長い時を経た謎に挑むシリーズ第三作。掉尾を飾る「春は紺色」では冴子の警察大学校時代のエピソードが明かされる。≫
December 21, 2025 at 10:05 AM
床品美帆『降り止まぬ雨の殺人 京都辻占探偵六角』(東京創元社/2025年11月)読了。事故死したはずの妹によく似た、白いワンピース姿の“ゴースト”は何者なのか。六角聡明が失せ物探しに挑む。「二万人の目撃者」で第16回ミステリーズ!新人賞を受賞した著者にとって初の長編となる。≫
December 15, 2025 at 9:30 AM
七河迦南『わたしがいなくなった世界に』(東京創元社/2025年11月)読了。バスから少女が消え、外国人の死体が消え、演劇の舞台から主演が消え、駅伝ランナーが消える。遠い別の星から来たかのごとき少女と、傷を負った保育士は心を通わせ合うことができるのか。七海学園シリーズの最新作となる。≫
December 7, 2025 at 9:47 AM
河野裕『さよならの言い方なんて知らない。10』(新潮文庫nex/2025年9月)読了。長い戦いの末に「平穏な国」と「世界平和創造部」は選挙で決着をつけることに。平和な結末を迎えられるのか。八月の架見崎が遂に終わりを迎える。帯には“第1部完結。”とあり、第11巻が2026年刊行とのこと。≫
November 23, 2025 at 10:48 AM
梓崎優『狼少年ABC』(東京創元社/2025年10月)読了。四つの季節の物語を収めた短編集。『リバーサイド・チルドレン』(2013年)から実に十二年ぶりの単行本となる。同窓会で開封したタイムカプセルからみつかった、十五年前の放送室ジャックについての犯行声明「スプリング・ハズ・カム」。≫
November 17, 2025 at 8:46 AM
山田彩人『千年ゲーム』(南雲堂/2025年10月)読了。それをプレイすれば超能力が身につく。いや、廃人になる。さまざまな噂があるゲームをプレイした者たちが次々と消えていく。現実と見分けがつかないほど緻密な架空世界を体験できるゲーム機が普及した世界で、少年が伝説のゲームに挑む。≫
November 16, 2025 at 12:40 PM
七河迦南『刹那の夏』(東京創元社/2025年10月)読了。網元の名家で暮らすことになった少年が勝ち気な少女と出会い、生涯忘れることのない夏を過ごす。瓶の中にある句に込められた想いとは。2016年刊行の『わたしの隣の王国』(後に『夢と魔法の国のリドル』へ改題)から九年ぶりの単行本刊行となる。≫
November 9, 2025 at 9:07 AM
城平京『虚構推理 忍法虚構推理』(講談社タイガ/2025年10月)読了。知恵の神である岩永琴子が投稿小説サイトでみつけたのは、桜川九郎をモデルにしたと思しき時代小説だった。人魚の肉で不老不死になった男が女郎蜘蛛と組み、超人的な技をくりだす忍者たちと闘う荒唐無稽な物語の作者は誰なのか。≫
November 3, 2025 at 8:54 AM
市川憂人『もつれ星は最果ての夢を見る』(PHP研究所/2025年10月)読了。超光速通信や亜光速航行船が実現し、太陽系を飛び越え惑星開拓が可能となった遠い未来。エンジニアと相棒のAIがみつけたのは銃殺死体だった。帯の惹句には「宇宙」に「広すぎるクローズドサークル」とルビが振られている。≫
November 1, 2025 at 10:15 AM
門前典之『ネズミとキリンの金字塔[ピラミッド]』(論創社/2025年9月)読了。不老不死を研究し、ピラミッドのごとき建物を構える総合病院。ピラミッド模型が一瞬で消失し、アンデッドがさまよう。精神病患者が語る密室殺人は現実に起きたことなのか。人知を超えた怪物に、蜘蛛手が挑む。≫
October 26, 2025 at 5:10 AM
北山猛邦『神の光』(東京創元社/2025年9月)読了。奇跡のごとき消失劇を描く短編集。レニングラード包囲戦にて狙撃手が屋敷の消失を目撃する「一九四一年のモーゼル」。ラスベガスで一獲千金をもくろんだ男が、街が消えるのを目にする。第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に選ばれた表題作。≫
October 13, 2025 at 8:14 AM
似鳥鶏『みんなで決めた真実』(講談社/2025年8月)読了。殺人事件の裁判がテレビで生中継され「名探偵」が推理を披露する。犯人が誰なのかは台本で決定済。かつて名探偵だった老人が、空気で真実が決まる時代に抗すべく立ち上がる。帯には“真実なき時代のモキュメンタル・ミステリ!!”とある。≫
October 12, 2025 at 9:30 AM
杉井光『羊殺しの巫女たち』(角川書店/2025年8月)読了。少女たちは約束した。十二年後、この村に再び集まろうと。悲劇を防ぐために、村のすべてを壊すために。なぜ未年生まれの男はいないのか。人力では不可能な惨殺死体は何者の仕業なのか。帯には“二度読み必至のホラーミステリ!”とある。≫
October 5, 2025 at 9:34 AM
Reposted by 杉本@むにゅ10号
"2000年~2025年の日本ミステリの潮流を社会の変化と共に描く。ブックガイドとしても楽しめ、資料も充実!"

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October 2, 2025 at 5:55 AM
我孫子武丸『我孫子武丸犯人当て全集』(星海社FICTIONS/2025年8月)読了。五十年の長きにわたり犯人当てを続けてきた京都大学推理小説研究会にかつて所属し、その後『殺戮にいたる病』やゲーム〈かまいたちの夜〉シリーズで知られる著者の犯人当て集。自作解説を添えた五編を収める。≫
September 23, 2025 at 8:52 AM