散歩、写真、読書が好きで、大阪、京都、奈良をうろついてます。
「町の本屋さん」が次々と姿を消している。ただ、それがどういう要因によるものかは深く考えたことがなかった。単に、ネットなど他のメディアが普及した影響で本が売れなくなってるからだと思ってた。
この本では、出版から本屋までの流通の問題など、過去からのデータをもとに解き明かしていく。そもそも本屋さんというのは元々もうからない構造になっていたのだと。
また、諸物が値上がりする中、単行本の値上げが比較的緩やかなのはありがたいと思っていたが、それも本屋を潰す原因になっていたとは。
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身元が分からないように顔を潰され歯を抜かれ両手首を切り落とされた死体が見つかる。そんなおそろしい事件の捜査を軸にお話が進む。
同時に、不審者への目撃情報を提供したのに警察の対応が不十分との新聞への投書があったり、身元不明の死体が発見されたとの報道を見て「10年前に失踪した自分の父親ではないか」と警察に来る少年、などいくつかのお話が並行して語られる。
ミステリを読んだことがある人なら、まったく無関係のことをここまであれこれと書く訳がないとは思うが、どう繋がるのかが分からないまま一気にお話が進む。
とにかく面白い、読み切って満足。
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小学生が主人公で、子供中心のお話だと思って読んだら、確かにその通りでもあるけど、結局のところ親や教師という大人の問題を描いたお話だった。
小3のあきらは、母親が「見守り隊」隊長として通学路に立つのが嫌で仕方ない。そんな中で通学中に事故が起こり、目を離したた母親のせいにされ、息子のあきらもクラスで孤立する。
あきらは子供なりに苦しみなんとか打開しようともがく姿が描かれ切なくも感動。
ただ、読み終わってからふと最初に書いたように、全部大人の問題やないか思ってしまう私も面白くない大人。
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とても不思議な物語、全体通じて暗くてゆるくお話が流れていく。
子供時代に弟を事故で亡くし、2年前父を亡くした燈子が、母の突然死に向き合う。母が一人暮らししていた部屋の片づけをする際に日記を見つけるが、なぜかそれが更新されていく。
死後の世界では、夜行と言われる行列で皆が進んでいる。その中で、母や父が現世を振り返り後悔をし燈子への思いを語る。結局のところ、すべては自分で受け入れ自分で決めなくてはいけないのだけど、そう簡単に割り切れず心が揺らぐ。
残された燈子がどうすればいいのか、心配になってしまう。
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婚約者を事故で亡くした依里は、ショックで眠れなくなるが寝具を新たにすることで回復する。その縁でデパートの寝具売り場で働くことになる。
眠りに関する悩みを抱えた人は、非常に多いらしい。日々、売り場にそんな悩みを抱えた人が来て、依里はまじめすぎるほどまじめにまっすぐに応対する。その結果、客の求めるものを安直に売らなかったり、勧めれば何でも買いそうなのに踏み込まなかったりと、営業成績は必ずしも良くはない。
素敵なのは、そんな依里をじっと見守る店長、余計なことは言わないが的確なアドバイスをする。
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タイトルに『これからの建築』とあるが、自分の考えていた「建築」の枠組みからはかなりはみ出している。ひょっとすると専門家の間では当たり前の話で、私がものを知らないだけかもしれない。
「建築」は、空間をつくるのは当然として、そこに集う人(集団)、さらには社会をつくるというのは言い過ぎでも、その基礎になってるのは間違いない。
ひょっとすると、こんなことも専門家の間では常識なのかもしれない。
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