本のフェアトレード|Fair Trade Books
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本のフェアトレード|Fair Trade Books
@fairtradebook.org
本の著者や訳者の「フェアな報酬」「フェアな労働量」「フェアな意志疎通」を推進する認証活動団体「本のフェアトレード」(FTB)の裏アカ(?)です。中の人のぼやきが多め。

We're a small team in Japan working together to ensure fair pay, fair workload and fair communication for all authors and translators.

公式ウェブサイト: https://fairtradebook.org
日本翻訳者協会(JAT)さんが、Webtoon翻訳者の待遇にかんするアンケートを実施されています。回答期限は8月11日までだそうです。 docs.google.com/forms/d/e/1F...

待遇を可視化していくのはめちゃくちゃ重要!

Webtoonを手がけた経験のある方で、まだ回答されていない方は、ぜひご回答を!
Webtoon翻訳業界待遇改善にむけての実態調査アンケート
このアンケートはWebtoon翻訳に携わる方々が、Webtoon配信プラットフォームや翻訳会社との取引に際し経験した問題についての実態を把握するためのものです。 いただいたご意見はどのように業界団体と連携していくかの指針として使用されます。 アンケートデータの回収・データ集計・分析はJATエンターテインメント翻訳分科会 Webtoonチームが担当します。 アンケートは統計的に処理し、回答者個人が特...
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July 20, 2025 at 1:32 PM
通訳翻訳ジャーナルさんが待遇調査を行っています。出版翻訳者の方はぜひ回答しましょう! tsuhon.jp/translation/...
出版翻訳家の方へアンケートのお願い【締切6月20日(金)/薄謝あり】 | 通訳翻訳ジャーナル
出版翻訳家の方ヘのアンケートを実施中 次号2025年8月21日発売の「通訳翻訳ジャーナル」では「通訳翻訳者の料
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June 12, 2025 at 7:54 PM
一から活動を立ち上げて成功させた人の話を聞くと、「最初の5年間は持続させることだけを考えていた」というケースが本当に多く、励みになります。とにかく、続けることが一番大切なのだそうです。よし、続けるぞ。
May 21, 2025 at 9:27 PM
【お知らせ】本の著者・訳者の待遇アンケートを企画しております。

現在、アンケートの内容を考えております。また、調査開始時に拡散と回答にご協力いただける方も広く募集しております。

「協力してもいいですよ〜」という方は、DMまたは当ウェブサイトの連絡フォームからご一報ください。人員がかなり厳しいため、お一人からのお申し出が大きな力になります。よろしくお願い致します!
March 27, 2025 at 10:37 PM
気がつけば春先、まさに光陰矢の如しですね〜。

ここ数ヵ月、冬眠していた当活動ですが、現在「β版」の始動に向けて粛々と準備を進めております。日本の本の著者・訳者の待遇改善を後押しするためには何をすべきなのか、改めて熟慮した上で、新たなプロジェクトをいくつか立ち上げてまいります。ご期待ください。

みなさまからのお声は、当活動にとっていつも大きな励みになっております。ありがとうございます。今後も待遇問題の改善に向けて引き続き尽力してまいりますので、よろしくお願い致します。
March 3, 2025 at 5:37 PM
ご無沙汰しております。

活動休止中……というほどではないのですが、昨年の取り組みと結果を振り返りつつ、舞台裏で粛々と「本のフェアトレードβ版」のような構想を進めています。

一つ大きな反省点として、昨年は発信の内容が少しマジメで硬派すぎたと思っています。いや、待遇問題はもちろんマジメに考えるべきなのですが、なにごとも楽しいと思えないと続かないですからね。

ただ、中の人はマジでユーモアのセンスがゼロなので、まずは並のジョークを書けるように勉強します。
January 31, 2025 at 5:54 PM
あけましておめでとうございます。昨年はさまざまな形での応援を誠にありがとうございました。本を書くこと・訳すことを、公正な待遇に基づく持続可能な職業にしていく上で、課題はまだまだ尽きませんが、着実に改善を後押ししていきたいと思っております。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
January 1, 2025 at 1:15 AM
イギリスの作家協会から、ゴーストライターの名前を表記し、その貢献を認識するように呼びかける記事が出ました。すばらしい提言だと思います。

以下、記事より引用&和訳です。

「クリスマスには、書店の棚やベストセラーリストに新刊がひしめき、熱い競争が繰り広げられます。作家の共同体は、毎年これを歓迎しています。

デジタル時代に子どもたちへ読書を奨励することがいかに難しいか、また著名人の名前が習慣的読書を始める一助になりえるということ、そしてそれが読者に一生涯の恩恵をもたらす可能性を秘めていることを、作家協会は認識しています。1/2
Call to acknowledge all writers behind celebrity books - The Society of Authors
The Society of Authors is calling for celebrities, publishers and agents to acknowledge the writers behind celebrity books, particularly for children
societyofauthors.org
December 10, 2024 at 12:32 PM
中の人の多忙につき、SNSでの投稿が滞っていますが、本のフェアトレードは健在ですのでご安心ください。
December 9, 2024 at 1:14 AM
本の著者ほど一般的なイメージと現場の現実のギャップが激しい職業は、なかなか存在しません。このギャップは意図的に作られ演出されているものです。なぜなら、常人離れした才能というイメージを(一見すると常人だが……という逆説的なパターンも含め)何らかの形で演出していくことが、本の売り上げ増につながるという圧力が存在するからです。

本のフェアトレードは、読者にこの職業の現実を知ってもらうことで、上記のギャップを埋め、今とは異なる市場への圧力を作り出し、本の著者という職業をより持続可能なものにしようというねらいをもって動いています。
December 2, 2024 at 1:52 AM
Compared to book writes, few other professions have a wider gap between public image and on-the-ground reality. And this gap is deliberately manufactured.

Fair Trade Books aims to educate readers to close this gap and create a new market force which will ultimately make the profession sustainable.
December 2, 2024 at 1:48 AM
イギリスの都市研究者Oli Mouldが書いた本『Against Creativity』を読んでいます。リチャード・フロリダの「創造階級」への批判を主軸とする作品で、なかなか面白いです。

Mouldによると、古代から中世にかけて、「創造的な営み」は主に集団による達成として捉えられていました。対して、近代資本主義ではこれが「経済的利益を生む生産的営み」に限定されてしまい、形式も「個人による偉業」が強調されるようになりました。

本来ならば、組織化して社会的な問題に取組むことも十分に創造的な営みなはずですが、「創造階級」の論理はこうした視点を抑圧しているとMouldは論じます。
November 29, 2024 at 3:14 AM
Given what we know about the absurdly low and precarious income of literary authors and translators, we believe that a strong case can be made for a fair trade movement in the publishing industry where the writers are seen as producers of informational raw materials in the publishing value chain.
November 29, 2024 at 1:59 AM
(地味に)ハンドル変えました。
November 28, 2024 at 12:20 AM
とても示唆的なデータと分析に富んだ、興味深いレポート記事でした。 hon.jp/news/1.0/0/5...

書店だけでなく、出版社さえも「紙の出版物から利益を上げるものではないという経営判断となり、文化事業として位置付けられる可能性がある」とのことです。

こういう転換は、ともすると著者・訳者にしわ寄せがいく場合もありますので、生活が成り立つレベルの報酬がしっかりと保証された書籍を可視化していく必要性はますます高まってきたと言えるでしょう。
社会のDXが進む中、産業としての出版はこれからどう変化していくのか?【HON-CF2024レポート】 | HON.jp News Blog
HON.jpが9月7日に開催したオープンカンファレンス「HON-CF2024」の基調講演Ⅱ「電子出版の進化が出版を変える」の様子を、小桜店子氏にレポートいただきました。 出版業界はどうなっていくのか  基調講演は、株式会社メディアドゥ上級
hon.jp
November 28, 2024 at 12:02 AM
【中の人の独り言】「フェアトレード」という言葉に手垢がつきすぎているのが問題なのか、つまり一部の富裕層が免罪符的に行う倫理的消費、そしてそのための高級商品の生産というイメージがあるのか……?

上記のようなイメージがあるとしたら、「本の著者・訳者が職業として成立するような待遇を保証するのが当然であるような商慣習の醸成」がいかに画期的かが伝わらなくなっているリスクもあるかもしれません。

資力や一時的な読者扇動力が職の持続性を決定づけるような力学は廃れ、技術の練度が高い書き手が腕っ節で生き残れるような環境が整っていく……。本のフェアトレード認証の取得は、そのような展望の実現を後押しするでしょう。
November 23, 2024 at 3:51 AM
インドの小説家・知識人アルンダティ・ロイのエッセイ「想像力の終わり」(the end of imagination)は、1998年にインドが核兵器実験を行ったことに対する痛烈な批判なのですが、そこでロイは、こうした出来事が起こると文筆家は紋切り型とわかっていても使い古された言葉を再び発しなければならない、という主旨のことを述べ、それは自分を「みじめなまでに卑下すること」(To humiliate myself abjectly)であると主張しました。

著者・訳者の待遇改善に関しても同じことが言えます。それでも、他に方法がないので、人びとが動くまで、使い古された呼びかけを何度も繰り返します。
November 21, 2024 at 2:12 AM
最近、あれもこれもと多角的な記事やら投稿やらで発信をしまくってきた結果、振り返れば世界の情報ごった煮活動みたいに見えてしまう心配が出てきました……。

本のフェアトレードは、認証活動団体なのです。そこ、もっと明確に押し出していかないとダメですなあと反省しています。

みなさまからの認証申請、そして認証取得が重なっていくにつれてパワーアップしていく活動なので、こちら側から一方的に色々と発信しているだけではうまくいかない。双方向にしていくにはどうすればよいものか、迷っている方や消極的な方にも思いきって申請をしていただくにはどうすればよいのか、悩みは続きます。To be continued...
November 20, 2024 at 2:32 AM
3つの条件をクリアしていそうな本を担当された方は、ぜひ認証申請をお願いします!→ fairtradebook.org#apply

※ クリアして「いそうな」というのがポイントで、とりあえず報酬と労働量の数字がざっくりクリアできそうで、意志疎通も特に思い当たる問題がないという感じならば、申請OKです。細かいところは、審査時に当方の担当者から説明があります。
本のフェアトレード
詳しくは投稿をご覧ください。
fairtradebook.org
November 20, 2024 at 2:12 AM
もしかして、多くの作家は「売れないのは自分の力不足のせい」と思い込まされているのでしょうか……?

ヒットやベストセラーになるかどうか、「広く読まれるべき」かどうかとは別の次元で作品を論じ、その醍醐味を引き出して一般読者へ発信していくことの重要性が高まっているのかもしれません。「売れるものを書く力」という神話の解体も、本の多様性や作家の仕事を支える重要な作業だと思います。

逆説的かもしれませんが、そのようなテーマを含む批評や書評が増えれば、本の世界が活性化してより多くの作家が「売れる本」を出せるようになると考えます。
November 19, 2024 at 1:18 AM
すばらしい。

特に「漫画家のハブとなる組織が円滑に業界の情報共有を続けていかないと、今回のように知識の分断による混乱が広がる」という結びの一言は、本の著者・訳者にもそのまま当てはまる指摘と思います。

思うに、日本の出版業界は著者・訳者のタコツボ化が進んでおり、全体を俯瞰するためのデータもなく、自分とは異なる境遇にある同業者がいるという現実と向き合えない人が多いと思います。

成功者が「劣悪な待遇は交渉しない個人が悪い」、困窮層が「売れない自分には何もできない」とそれぞれ思い込んでしまえば、問題が可視化・解決されるわけもないですよね。想像力を使って連帯しつつ、待遇調査を急ぎたいところです。
マンガの表紙に金が出ない件の話|デンノー忍者|pixivFANBOX
はじめに、現代では作家の多くが編集部や編集者との関係は概ね良好とみられ、私もその例に漏れず良好です。 賃金交渉は「闘争」と言ったりもしますが、まあ闘ってるわけでもありません。 あくまでも交渉です。 言葉の応酬の中で半端な発言をすることを避けたかったので、時間をかけて整理させてもらいました。 ここでこ...
dennou319.fanbox.cc
November 17, 2024 at 3:12 AM
時たま思うこと。義憤を煽るポストがバズる一方で、じっくり練り上げられた言葉は無視されるSNSが多いですが、その反対、つまり前者が無視され後者がバズるようなSNSはないものか……。それとも、そもそもSNSというシステムは、構造上、義憤(正義感によって他者への集中攻撃が容認されるような幻想を生み出す作用)に駆動されるしかないのでしょうか。

「言葉の向こう側には生身の人間がいる」という想像力を保つだけでも、だいぶ変わってくると思うのですよね。本のフェアトレードも、書籍に印刷された活字の向こうには生身の人間がいるという想像力を喚起する一助でありたいです。
November 16, 2024 at 12:21 AM
新しいインタビュー記事を公開しました。

今回は「軽出版」というDIY的な出版を提唱・実践しておられる仲俣さんにお話をうかがいました。

冒頭から報酬についてかなり直球な話になり、そのまま一気に最後の質問まで駆け抜ける感じの記事になっています。週末にぜひお読みください。 fairtradebook.org/2024/11/15/i...
軽出版はフェアな取引を可能にするか?
Fair Trade Interviews第12回は、編集者・著者の仲俣暁生さんです。2023年に仲俣さんが考…
fairtradebook.org
November 15, 2024 at 12:52 AM
意志あれど
メシが食えねば
本書けず
November 14, 2024 at 3:04 AM
チップについて、「どうせ誰も送らないから意味がない」と言う人もいれば、「ファンが作家に大金を送ってしまうこともあるから危険」と言う人もいるという状況ですが、極端なシナリオに固執すれば何でもネガティブになっちゃいますよね。食べてもどうせまた空腹になるから意味がないとか、火事になるから料理するなとか言うようなものですよ……

解説記事をしっかりと読んでくださった方ならば、自分にとって最適な形へとチップの受け取りページを設定できることがおわかりなはずなので、どういう設定にしようかという段階に考えが進むでしょう。そもそも、pixivやPatreon使っているクリエイターはすでに考えていることですよね。
November 14, 2024 at 2:29 AM