貝紫(チリアン・パープル)。アッキガイ科の貝類(写真1-2はシリアツブリ)の内臓にたまる分泌液の光反応によりできる赤紫の染料で、主成分は6,6'-ジブロモインジゴ。インジゴ、ケルメスと並ぶ最古の染料のひとつで、紀元前10-11世紀の出土品が今なお鮮やかな色を残します(写真3)。世界中で古くより利用された色素ですが、地中海の海洋国家フェニキアのかつての重要な産業でした。
非常に得られる量が少ないので極めて高価で、権力者のシンボル色でもあります。
日本だと、潮干狩りでとれるアカニシがかなり多量の貝紫をため込み、今でもお気軽に染められます(写真4)。昭和30年代まで志摩の海人がこれを使ってました。
貝紫(チリアン・パープル)。アッキガイ科の貝類(写真1-2はシリアツブリ)の内臓にたまる分泌液の光反応によりできる赤紫の染料で、主成分は6,6'-ジブロモインジゴ。インジゴ、ケルメスと並ぶ最古の染料のひとつで、紀元前10-11世紀の出土品が今なお鮮やかな色を残します(写真3)。世界中で古くより利用された色素ですが、地中海の海洋国家フェニキアのかつての重要な産業でした。
非常に得られる量が少ないので極めて高価で、権力者のシンボル色でもあります。
日本だと、潮干狩りでとれるアカニシがかなり多量の貝紫をため込み、今でもお気軽に染められます(写真4)。昭和30年代まで志摩の海人がこれを使ってました。